長寿ブレンド秘話

突然介護が必要になった父

11年前の夏のある日のこと。
定年退職した父が、私の仕事を手伝うためにいつも通り店にやってきました。
そして私の顔を見るなり、「指がうまく動かない」と言い出しました。
よく見ると、ワイシャツのボタンが外れて、エプロンのヒモも結べないでいました。

何かおかしいと感じた私は、すぐに母に連絡して病院に連れて行くように頼みました。
母はすぐに地元のクリニックへ連れて行きましたが、そのまま大きな病院へ行くように言われました。
でも救急車で搬送されなかったので、結局3時間以上待たされ・・・・
医師に診てもらえた時には、父はぐったりとして立ち上がることもできなかったそうです。

脳梗塞でした。
高次脳機能障害があったため、その日から父は一人で生活できなくなってしまいました。
その前日までは、とても元気だったのに・・・

後悔の日々

指がうまく動かなくなった時点で、救急車を呼ぶべきでした。
脳梗塞という病気についてよく知らず、その初期症状についても知識がありませんでした。
私にもっと知識があれば、後遺症がなかったかも知れません。

また救急車で運ばれた患者の方が優先されるので、どんなに近所でも救急車を呼ぶべきでした。
脳梗塞は一刻を争う病気ですから、歩けるから大丈夫・・・などという理由で
家族が病院に連れて行ってはいけなかったのです。

また、暑い中あまり水分補給ができていなかったのかも知れません。
もっと水分補給をするように伝えていれば・・・。

深煎りコーヒーを飲んでもらえれば良かった

もう一つの後悔が、毎日飲んでいたコーヒーです。
いつも浅めの焙煎のコーヒーを飲んでいた父。
あの時、深煎りのコーヒー豆をもっと勧めていたら、脳梗塞になる時期を遅らせることが出来たかも知れない・・・
そう思うと、悔やまれます。

深煎りのコーヒー豆には「ナイアシン(ビタミンB3)」が沢山含まれています。
深い焙煎により生成される「ナイアシン」は血液循環の促進、脂質異常症を改善して動脈硬化・
心血管疾患を予防、冠動脈疾患、脳出血、脳梗塞の発生率を下げることがわかっています。

一方、浅煎りのコーヒー豆には「クロロゲン酸(ポリフェノール)」が沢山含まれています。
「クロロゲン酸」は2型糖尿病の予防やアンチエイジング効果があり、こちらも大切な成分です。

父の場合は脳梗塞でしたから、浅めの焙煎コーヒーばかりを飲むのではなく、
深煎りコーヒーの方を積極的に飲むべきでした。

その後の闘病生活についても、ああすれば良かった、こうすれば良かったと、今でも母とよく話します。
でも最期まで母が愛情一杯の看病をしてくれたので、父は幸せだったのかな・・・とも思います。

長寿ブレンドを作った理由

自分自身や大切な人が、将来どんな病気にかかるか予測することは難しいですね。
もちろん遺伝的なものもありますが、成人病だったら加齢とともに誰でもかかる可能性がある訳です。

そこで「とにかくコレさえ飲んでおけば一安心!」と思えるスペシャルブレンドを作ろうと決心しました。
それが「長寿ブレンド」です。

脳血管疾患・心血管疾患予防に効果がある「深煎り豆」
2型糖尿病予防やアンチエイジングに効果がある「浅煎り豆」

その2種類を、コーヒー成分が最も効果的に摂取できるよう独自に配合。
特有の豊かな香りと深い苦みをお楽しみいただけるよう、時間をかけてじっくり焙煎し丁寧にブレンドしました。

もちろん発がん性物質が含まれる農薬を使わない、有機無農薬(オーガニック)認定コーヒー豆100%です。
コーヒー自体にも様々なガン予防効果がありますので、これでだいたいの成人病の発病を遅らせることができる・・・
そう信じています。

長寿ブレンドは、配合するのに合計6回焙煎する必要があり、大変手間がかかります。
でも、どうしても沢山の方に飲んでいただきたくて、できるだけ今週のおすすめ(特価)になるように設定しています。

父にも、この長寿ブレンドを飲んで欲しかったです。
「少しでも健康な時間が、長く続きますように・・・」
そんな気持ちで、日々長寿ブレンドをお届けしています。

【参考】
長寿ブレンドの作り方
手焙煎で健康コーヒー(病気予防に)

【参考記事】
コーヒー摂取による生活習慣病予防効果のメカニズム -アディポサイトカインを介した影響(愛知職域コホート)

アディポネクチンと糖尿病・心血管病の分子メカニズム(第128回日本医学会シンポジウム)

Niacin therapy in atherosclerosis(英文、Curr Opin Lipidol. 2004 Dec;15(6):659-65.)

血栓をつくりにくい?コーヒーの不思議な力。(社団法人全日本コーヒー協会)

Nicotinic acid in the management of dyslipidaemia associated with diabetes and metabolic syndrome: a position paper developed by a European Consensus Panel(英文、Current Medical Research and Opinion,?2005, Vol. 21, No. 5 : Pages 665-682)

脂質異常症の最新情報 ニコチン酸とHDL(ドクターサロン57巻7月号-6. 2013)

コーヒーのポリフェノール(秘蔵!コーヒー豆知識)

きまめや
生豆屋(きまめや)

MCTオイル・コーヒーとは

MCTオイル+豆乳+長寿ブレンド
ミルク無しでもカプチーノのような口当たり。

前回は「完全無欠コーヒーとは何か?」についてでしたね。
クリーミーで美味しい「完全無欠コーヒー」の作り方をご紹介しておりますので、よかったらご覧下さい。
今回は完全無欠コーヒーの材料の一つ「MCTオイル」についてお話ししたいと思います。

MCTオイル・コーヒー

コーヒーはそのまま何も入れずに飲むのが一番!という方も多いかと思います。私もその一人ですが・・・
もし「クリーミーで美味しいコーヒー」があり、それを飲むと腹持ちが良いうえに健康維持もできるとしたら、ちょっと嬉しいですね。

コーヒーに健康的なオイルを入れて乳化させると、そんなクリーミーなコーヒーを作ることができます。
前回紹介した「完全無欠コーヒー」もその一つですが、その中で使われていたMCTオイルにはどんな効果があるのでしょうか。

そもそも油(オイル)って体に良いの?

一昔前は、油自体が体に悪い、できるだけ摂らないようにした方が良いという考えが主流だったかと思います。
でも最近はカロリー神話が崩れ、油はむしろダイエットや成人病予防に欠かせない素材になってきました。
もちろん積極的に摂って「良い油」と「悪い油」があるので、そこはくれぐれも間違えないようにお気を付け下さい。

(A)積極的に摂りたい油

MCTオイル
ココナッツ等からとれる中鎖脂肪酸。
一般的な油よりも消化吸収が早く、すぐにエネルギーとして使われ体に蓄積されにくいのが特徴。
燃焼するときにケトン体をつくるが、これは脳のエネルギーになる物質。
そのためアルツハイマー病予防にもその効果が期待されている。
※乳化させることで吸収が良くなります。

亜麻仁油、エゴマ(しそ)油
がんの進行と炎症反応を抑制するEPA(オメガ3必須脂肪酸)を体内で合成。
※その他、血栓予防や炎症抑制、抗アレルギー作用、脳細胞の機能維持等の働きがあります。

オリーブオイル
オメガ9脂肪酸で、主成分のオレイン酸は動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を予防。

(B)できるだけ摂らない方が良い油

マーガリン、ショートニング(トランス脂肪酸:心臓疾患のリスク増)
オメガ6必須脂肪酸:べにばな油、コーン油、ごま油、サラダ油など
——-
本来オメガ3系:オメガ6系=1:4の比率で摂取するのが望ましいとされていますが、現代人の食生活ではバランスが崩れ、オメガ3系:オメガ6系=1:10-40になるとも言われています。
そのため、オメガ6必須脂肪酸はで「きるだけ摂らないようにする」くらいで、ちょうどバランスが良くなります。

完全無欠コーヒー(MCTオイル入りバターコーヒー)について店長の考察

グラスフェッドバターでオメガ3を、
MCTオイルで中鎖脂肪酸を、
そしてカビ豆を含まないオーガニックコーヒーを合わせて最強のコーヒーを提案しているのは分かりました。
バター風味のクリーミーな「完全無欠コーヒー」は、腹持ちも良く確かにお勧めです。

ただ乳製品アレルギーの方は、元祖・完全無欠コーヒー(バターコーヒー)は飲めないですね。
あとすでにガン治療中の方は、バターなどの乳製品は控えた方が良いそうです。
乳製品に含まれる外因性のインスリン様成長因子(IGF-1)を摂るとガン細胞の成長が刺激されてしまうためです。
そんな方には、他の乳化できるものを加えたMCTオイルコーヒーがおすすめです。
前回紹介した「ココナッツミルク大さじ4杯と、MCTオイル大さじ1-2杯」も良いですね。その他にも・・・

たとえば豆乳。
豆乳大さじ1-2杯と、MCTオイル1-2杯をコーヒーにいれて攪拌すれば、大豆レシチンが働いて乳化してくれます。

本当はオメガ3が含まれる亜麻仁油も入れたい所ですが、加熱に弱い上、独特の臭いが強く、コーヒーには合いませんでした。
その他「エゴマ油」は無臭とのことで、もし試してみて美味しかったらぜひ教えて下さい。

「油とコーヒーとか気持ち悪い」と思っている、そこのあなた。
お気持ちは大変良く分かります。
でも成人病が心配になった時にこの記事をちょっと思い出していただき、いつかお役に立てれば嬉しいです。

<参考>
要注意!コーヒー豆のカビ毒
カビ豆ってどんな豆?
完全無欠コーヒーとは?
バタースコッチ風ギーコーヒーの作り方
今朝のMCTコーヒー

きまめや
生豆屋(きまめや)

完全無欠(Bulletproof Coffee)コーヒーとは?

完全無欠コーヒーの作り方

以前ご紹介した書籍「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(英名:The Bulletproof Diet)」の中で、 「完全無欠コーヒー(英名:Bulletproof coffee)」というものを朝食代わりに摂ることを推奨していました。

完全無欠コーヒー・・・すごい名前ですね。
どんな風に「完全無欠」なのか、ちょっと見てみましょう!

【用意するもの】

用意するもの

(1)入れたてコーヒー(250ccくらい、できれば挽きたての豆から作って)
(2)無塩グラスフェッドバター 大さじ1-2杯
(3)MCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル) 大さじ1-2杯 

【作り方】
材料を全部ブレンダーに入れます。20-30秒攪拌して、出来上がり。
※よく混ぜて、乳化させて下さい。

材料を全てブレンダーに入れる(分離した状態)
材料を全部ブレンダーに入れる。

ちゃんと混ざると、ふわふわクリーミーな口当たりでコクのあるコーヒーに仕上がります。

混ぜて出来上がり
20-30秒攪拌した後。

グラスに注いで・・・
グラスに注ぐと、こんな感じ。

このコーヒーを飲むと「脳を活性化させて、食べ物への渇望から解放する」・・・つまり健康的で、効率よくダイエットできると言っています。

私は現在、朝起きてすぐに一杯のコーヒー(普通に抽出したもの)を飲みますが、ちょっと小腹が空いてきたあたりで、アレンジ版「完全無欠コーヒー」を飲んでいます。
おかげで、本当に、午前中はお腹が空かないです。
満腹でもなく、空腹でもなく、ちょうど満たされた感じです。
そのため「昼何食べよう?」と考える必要が無く、午前中の作業効率が高くなります。
朝食抜きのプチ断食をしたい方にも、良いかも知れませんね。

完全無欠コーヒーの材料について

(1)完全無欠コーヒーに使われるコーヒーについて
まずカビ豆はダメです。
カビ豆に含まれるカビ毒(マイコトキシン)は、発がん性物質で脳にも炎症を起こしてしまう可能性があり、
焙煎しても消えないことは前回お話しした通りです。
そのため、カビ豆が除去されたコーヒー豆を使いましょう(生豆屋のコーヒーがおすすめです!)。

次にコーヒーのカフェインでが大事で、エネルギーを高めるだけでなく脳内の炎症を防ぎ、認知機能の衰えを軽減、 アルツハイマー病の発症リスクを低下させます。
そのためデカフェ(カフェインレス)ではなく、自然なままの(カフェイン入りの)コーヒー豆を使いましょう。

またコーヒーに含まれる油(コーヒーオイル)は、強力な抗炎症性物質で、酸化ストレスやDNAダメージを防いでくれます。
そのため出来るだけオイルを抽出できるように、フレンチプレスや金属製フィルターなどを使いましょう。
※器具が無い方は、「茶こしドリップ」でもオイル抽出できます

(2)グラスフェッドバターとは?
牧草を食べて育った牛のミルクで作ったバターのことです。
一般的なバターは穀物を食べて育った牛のミルクを使うのに対し、
グラスフェッドバターは牧草だけを食べて育った牛のミルクを使用しています。
グラスフェッドバターに含まれるオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、2:1というバランスで現代人には非常にうれしいバランスなのだとか・・・
※オメガ3系脂肪酸は、血栓予防や炎症抑制、抗アレルギー作用、脳細胞の機能維持等の働きがあります。

このバターは、日本で入手するのは難しいようですね。
代わりに「良質な無塩バター」で作っても、近い味わいのコーヒーができました。

バターとコーヒーの相性はとても良く、意外な美味しさでビックリしました。
そのためMCTオイルが無くても、バターとコーヒーをブレンダーで混ぜて「バターコーヒー」を楽しむのもお勧めです。
バターコーヒーだけでも、十分食欲は抑えられますので・・・
ちなみに、私は有塩バターの方が好きでした。コーヒーが少し甘く感じられて・・・スイカに塩みたいですね!

もし普通のバターだとオメガ3が足らない・・・ということでしたら、
イワシやサバ、サケ、マグロなど脂の多い魚や、貝類をあとから食事で摂るのはどうでしょう?
亜麻仁油やエゴマ油を毎日少し摂るのも良いですね。

なお著者は、グラスフェッドバターが入手困難な場合はココナッツミルク大さじ4杯と、MCTオイル大さじ1-2杯でも 代用可としています(バター風味は無くなります)。

ここで「バターやMCTオイルは太る!」というご意見があるかも知れませんが、バターやMCTオイル自体は糖質ほぼゼロなので大丈夫です。
一緒に砂糖を入れたり、小麦粉たっぷりのケーキを一緒に食べると、一気に糖質が増えてしまうのでご注意下さい。

なおMCTオイルは、体質によっては強く作用しすぎるため、心配な方は小さじ1杯から試していくことをお勧めします。

<参考>
要注意!コーヒーのカビ毒
カビ豆ってどんな豆?

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カビ豆ってどんな豆?

カビ豆って具体的にどんな豆?

前回コーヒー豆からよく見つかるカビ毒(マイコトキシン)は、発がん性物質であり脳にも炎症を起こしてしまう可能性があり、焙煎しても消えないことをお話ししました。詳しくは、要注意!コーヒーのカビ毒をご覧下さい。

その後、何人かのお客様から「カビ豆ってどんな豆?」というご質問をいただきましたので、今回ご紹介したいと思います。

欠点豆「カビ豆」
カビ豆だけ集めて飲むと、ドクダミ茶を濃くしてさらに臭いを足したような・・・もう飲みたく無い味わいでした。

豆が凸凹に欠けて、黒ずんでいるのが分かりますでしょうか?
生豆の状態の方が見つけやすいので、焙煎する前に除去出来ればベストですね。

基本的に、新しい豆を入荷できるお店(豆の回転が速い店)であれば、この程度のカビ豆を除いていけば大丈夫でしょう。
・・・といっても、これを沢山の豆の中から見つけ出すのは本当に大変なことです。
特に自然乾燥式(ナチュラル)で精製された豆、オーガニックの豆は、カビ豆のような欠点豆が多い傾向にありますね。
当店のスタッフ達も、日々欠点豆の除去に大奮闘しております。

特に「挽いた豆」を購入される方は、要注意
挽いた後では、カビ豆を除去することは不可能ですから。
そのため、欠点豆除去に前向きに取り組んでいる、当店のようなお店を見つけるのが一番良いでしょう

カビ豆が見えないのに、明らかにカビ臭い「古いデカフェ」

「古いオーガニック・デカフェ」
古いデカフェ。カビは見えなくても、全体的にカビ臭い。

前回、デカフェ(カフェインレス)豆はカフェインが抜けているため、カビが生えやすいというお話しをしました。
ちょうど手元に、1年前のオーガニック・デカフェ生豆がありましたので、その写真も掲載しておきました。

写真を見ていただくと分かる通り、目立ったカビ豆はあまり見つかりません。
でも、これを焙煎すると明らかにカビ臭くて、飲めたものではありません(実験のため飲みましたが)。

全体的にカビていく感じは、デカフェの特徴でしょうか?
このあたり輸入業者さんに聞いても分からなかったので、原因不明のままです。
あんなに美味しかったデカフェが、しばらく置いたらこんなに味わいが変わってしまうなんて・・・

風味が落ちてきたため、販売を断念したデカフェの生豆達。
もちろん、再度販売する予定はありません。
引き続き、どのように変化するか実験を続けていければと思っています。

<参考>
デカフェ(カフェインレス)とは?
要注意!コーヒーのカビ毒

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要注意!コーヒー豆のカビ毒

コーヒー豆のカビ毒によって発病する可能性のある病気

コーヒー豆について調べていたところ、面白い本を見つけました。
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(英名:The Bulletproof Diet)」という書籍名で、数年前にベストセラーになったようです。
この著者は、コーヒー豆のカビ毒に気をつけないと大変なことになると言っています。

低度のカビ毒:心身の働きが鈍くなる
高度のカビ毒:心筋症、ガン、高血圧、腎臓病、脳損傷・・・

「安いコーヒーが低コストなのは、低品質の豆を使っているだけでなく カビ毒に冒されがちな痛んだ豆を高い割合で含んでいるから」と言い切っています。

コーヒー豆からよく見つかるカビ毒(マイコトキシン)は、発がん性物質であり脳にも炎症を起こしてしまう可能性があるそうです。
熱分解されにくい性質のため、焙煎しても消えることはありません

私は常にコーヒーの農薬による発がん性・健康被害を心配していましたが、カビ豆も要注意だったのですね。
今まで、下記の理由でカビ豆を除去し続けてきて、本当に良かったです。

味が悪いので除去してましたが、体にも悪かったとは

当店では、カビ豆は美味しくないので開店当初(20年前)から頑張って除去し続けています。
以前試しにカビ豆だけ集めて焙煎し、飲んだことがあるのですが・・・・

コーヒーの香りとは全く違い、別の飲み物のようだったのを覚えています。
ドクダミ茶をさらに濃くして独特の風味を足した感じでしょうか。
飲めないほど不味くは無いですが、「もう飲みたくない」と思ったので除去することに決めました。
自分が飲みたく無いものを、お客様に提供できませんので。
結果として、本当に体に良いコーヒーを提供できていたことが分かり、とても嬉しいです。

欠点豆の除去は大変?

当店でも、日々スタッフ達が欠点豆を除去していますが、本当に大変な作業です。こんな細かい作業ができるのも、日々の出荷量を制限させていただいているおかげですね。
大手のように大量に焙煎・出荷していたら、カビ豆のような欠点豆を除去するのは不可能ではないでしょうか。
カビ豆は機械で除去することができず、目視で丁寧に除去するしかありませんので。

デカフェ(カフェインレス)にカビ豆が多い理由

ところで以前オーガニック・デカフェを扱っていましたが、本当にカビ豆が多く除去が大変でした。
「水分量が多いせいかな?」と思っていたのですが、実はカフェインが抜けているためカビが生えやすいそうです。
なるほど。カフェインが無いと、カビも生息しやすい訳ですね。

鮮度が落ちると、味わいが一気に落ちるのもデカフェの特徴です。
この品質劣化の速さは、もしかしたらカビが影響しているのかも知れませんね。
もしデカフェを購入したい場合は、新鮮な豆を扱っているお店、欠点豆を除去しているお店を選ぶ方が無難だと思います。

なお当店では残念ながら、現在オーガニック・デカフェをお取り扱いしておりません。
当店ではできるだけ新しい生豆を入手しているため鮮度は問題無いのですが、ただでさえ高価なオーガニック・デカフェ豆にカビ豆の除去等を考えると価格が高騰してしまいます。 デカフェが大好きだったお客様のご期待に応えたいのですが・・・
ご要望にお応えできず、大変恐縮です。

<参考>
カビ豆ってどんな豆?
デカフェ(カフェインレス)とは?

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コーヒーの健康効果(海外の研究から)

成人病リスクを減らす効果

Harvard Medical Schoolの科学者Dr. Frank Huが、1976年から20年間、約21万人の人々を対象にコーヒーが人体に与える影響について研究しました。
その結果、心臓血管病や神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症 ALS、パーキンソン症候群、アルツハイマー病など)だけでなく、自殺行為のリスクを減らす効果があることを発見しました。

「コーヒーはとても複雑な飲み物。何百何千もの生理活性化合物を含んでおり、それぞれの化合物や化学物質がどう影響しているかを見つけるのは、ほぼ不可能でしょう。
コーヒーの健康効果は、いくつかの化合物からだけ引き出されるのではなく、沢山の化合物やミネラル、抗酸化物質の”相乗効果”によるものと思われます。
そしてコーヒーと言えばカフェインですが、デカフェ(カフェインレス、カフェイン抜き)コーヒーでも血液疾患や糖尿病についてはカフェインを含むレギュラーコーヒーと同じ効果が見られました。」

一方で、Hu教授はコーヒーと健康に関する研究の難しさも指摘しています。
「コーヒーを常飲する人のうち、沢山の人がタバコを吸っています。そして、タバコを吸わない人だけのグループではさらに明白に健康効果が見られました。
つまり喫煙は、コーヒーの潜在的な健康効果を消してしまうので、コーヒーと喫煙は分けて考察する必要があります」

さらにHu教授の新しい研究では、上記疾患の他、肝臓ガンを含む肝疾患や鬱病のリスク減少、血糖の新陳代謝を助けインシュリンの感受性を改善し、炎症も抑える働きもしてくれることが分かっています。

Hu教授は、全員に同じようにコーヒーの効果が現れる訳では無いとし、自分の健康状態に合わせて適度にコーヒーを飲むことを勧めています。

日本の研究結果と類似

上記の記事を読んだとき、日本で行われた研究結果と類似していると思いました。
コーヒーと様々な病気予防については、沢山お知らせしましたね。詳しくは秘蔵!コーヒー豆知識の「コーヒーと健康・・・病気の予防やダイエット効果など」にまとめて掲載されておりますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

なおALSと鬱病・自殺予防については、私も知りませんでした。
また何か研究結果を見つけたら、お知らせしたいと思います。

<参考>
BUSINESS INSIDER VIDEO(Nov. 25, 2015)
A Harvard scientist who’s studied coffee for 20 years explains why the drink is amazing

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コーヒーを飲むと目眩(めまい)が起きる?

コーヒーと目眩(めまい)の関係

コーヒーと目眩の関係について書かれている記事をいくつか見つけました。それらの記事では、主な原因として下記があげられていました。

1)カフェインによる影響(カフェイン過敏症を含む)
カフェイン過敏症の人だけでなく、免疫力が低下している時や胃腸が弱っている時などにコーヒーを飲むと、カフェインの刺激で気分が悪くなったり、動悸、発汗、手の震え、脱力感等の症状が出ることがある、とのことです。 つまり、カフェインが目眩を起こしている、という説です。

2)脳や神経などの別の異常
コーヒーをやめても目眩が改善しない人は、身心の別の異常の可能性がある、とのことです。つまり、コーヒーのせいだと思っていたら、別の病気のせいだった、という説です。

以上です。確かに、そういうことも考えられますね。
でも、コーヒーに入れる「砂糖」も原因になりうることが、全く書かれていなかったのが不思議でした。
砂糖の糖質と、コーヒーの何らかの成分(恐らくカフェイン)の効果で、血糖値が急上昇するのは以前お話ししましたね。 その後に急降下した際に発汗、動悸、手の震え、脱力など低血糖の症状が起きることがあります。特に空腹時は、急降下しやすいです。

飲んだ直後の急上昇の時は「力が沸いてきた~!!」となるのですが、急降下の時には強い空腹感とともに「ふらふら~」となってしまう訳です。
これはカフェインと糖質がたっぷり入っている「エナジードリンクや栄養ドリンク」も全く同じですね。

このように血糖値が急上昇・急降下しやすい人は、意外と多いと言われています。
一説によると、日本人の2人に1人が低血糖症ではないかと言われているほど潜在的患者がいるとか。ちなみに私も、そのうちの一人です。
甘いものを肌身離さず持っていないとダメという人は、もしかしたら私と同じ体質かも知れません。

以前は、体調が悪くてフラフラしているのかと思っていましたが、血糖値が急上昇しない食生活に変えたら大幅に改善されました。 ここ数年、低血糖の症状は全く出ていません。

もちろん「たっぷり砂糖を入れても全然問題無い!」という体質の人も沢山いますので、一概に砂糖が悪いとは言えません。ただ私のような体質の人は、少し工夫して「甘いコーヒー」を楽しむことをお勧めします。

甘いコーヒー飲んでもフラフラしないために

コーヒーに砂糖を入れる人が多いのは、やはり苦みを相殺するためでしょうか。
そんな甘党の方ができる対策としては・・・

(1)ミルクやクリーム・豆乳等を入れて味わいをまろやかにして、砂糖の量をできるだけ減らす(ミルク等は糖質が低いので血糖値があがりにくいです)。

(2)一緒に食物繊維の多いものを食べる(食物繊維を一緒に摂ると、血糖値の上昇・下降がゆるやかになります)。

(3)砂糖以外の低糖質な甘味料を使う(※副作用があるものもあるので、ご注意下さい)。

たとえば、私は空腹時にエスプレッソに砂糖を入れて飲むと、30分~1時間後には必ず強い脱力感に襲われフラフラします。 コーヒーに限らず、コーラ系、コーヒー紅茶系の甘いソフトドリンク、栄養ドリンクを空腹時に飲んでもダメです。
あと濃い抹茶&甘い和菓子の組み合わせも苦手です。すごく美味しい組み合わせなので、本当に残念ですけど。

甘いコーヒーのお話をしましたが、私は「甘くないコーヒー」の方が好きです。
コーヒー本来の味わいを楽しめますし、一緒に食べるスイーツの味わいもグッと引き立ちますね。

甘党の方も、新鮮なコーヒーを入手できたら是非「砂糖無し」でお試し下さい。
きっと新しい発見があるに違いありません。

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ソイラテ(2)調整・無調整と大豆イソフラボンについて

豆乳の種類

豆乳には大きく分けて2種類あります。
「調整豆乳」と「無調整豆乳」で、どちらを選ぶかも重要なポイントになります。

調製豆乳
味わいが牛乳に近い風味な場合が多く、初めて試す方にも飲みやすいと思います。
またコーヒーと合わせた時に分離しにくく、それほど温度等を気にせずに気軽に作れるのも魅力ですね。
ただ、風味良くするため、または品質を安定させるために、乳化剤、糊料、香料などの食品添加物や砂糖(!)が入っており、気になる方は要注意です。
大手カフェで使われている豆乳は、特に表示が無い限りは調製豆乳を使っていると考えて良いと思います。

無調整豆乳
私のようにお豆腐の香りが好きで、食品添加物が気になる方におすすめです。
でも熱々のコーヒーと合わせると、主成分のタンパク質が固まって分離してしまう恐れがあるので気をつけてください。
またコーヒーと混ぜる前に豆乳だけ温める場合は、人肌よりも少し熱いくらいで止めましょう。約63℃を過ぎると分離・凝固しやすくなります。
※ドリップしたコーヒーに冷たい豆乳または人肌程度に温めた豆乳を加える程度なら、あまり心配しなくても大丈夫だと思います。ドリップし終わった段階で、コーヒーの温度も適度に冷めていますので。

無調整豆乳をカフェで出すのは難しいかも知れません。やはりお豆腐感がかなり強くなりますので、一般ウケはしないと思います。
もし出すなら「無調整(無添加)」をアピールしないと、「ここのソイラテは不味い」と誤解が生じる可能性も。
私は逆に、砂糖を入れていないのに「甘くてミルキィなソイラテ」を飲むと「大丈夫これ?」と心配になりますが・・・。


大豆イソフラボンは摂るべき?控えるべき?

豆乳や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、フラボノイドの一種です。これは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、また抗酸化作用があるため、健康維持や美容に大きな効果があると言われています。

その一方で、体への作用が強いため過剰摂取への注意も聞かれるようになりました。日本人は元々、お豆腐や納豆、みそ・醤油など昔から大豆を日常的に摂取していますので、耐性があるような気もしますが。それでさらに過剰摂取になってしまっているかも?と考えると・・・少し心配ですね。

どのくらい飲んでも大丈夫?と言われてもお答えするのが難しいですが、一日に何度もソイラテを飲まずに1回飲んだら次は他のものを飲もう!という感じで良いのではないでしょうか。
農林水産省は大豆イソフラボンについて、特に妊婦さんと小さいお子さんは摂りすぎ注意と言っています。また、まだ研究段階でその影響が良く分かっていない、とも。

とりあえず「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということで。
焙煎したての新鮮なコーヒーなら、ブラックでも十分美味しいですよ!

<参考>
ソイラテ(1)豆乳コーヒーとの出会い

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ソイラテ(1)豆乳コーヒーとの出会い

お豆腐のイメージが強すぎて・・・

コーヒー豆に携わって18年近くになりますが、つい最近までソイラテ飲んだことがありませんでした。それ以前に、豆乳自体を飲んだことが無かったのです。

お豆腐は大好きで、おからも大好き。でも豆乳だけは・・・お豆腐味の飲み物なんて、ありえない!!そんな先入観があり、うん十年も敬遠してきました。
なんて頭が固いのでしょう。

転機は意外にも、海外で訪れました。
よく滞在するオークランド(ニュージーランド)には、街中にカフェが沢山あり、老若男女(中性の方々も)集っています。そこで友達とお茶することになったのですが、店員さんが誤って友達のソイラテを私に運んでしまいました。

見た目は私が注文したカフェラテと見分けがつかないので、そのまま飲むと・・・
「ん?何か違う。懐かしい風味で・・・美味しい!」

これがソイラテとの初めての出会いでした。
ちょっとショックでしたね。もっと早く飲んでおけば良かったと、心から思いました

ちなみにニュージーランドでは、カフェの珈琲といえばエスプレッソ。
でもイタリアと違いエスプレッソのまま飲む人はほとんど居なくて、フラットホワイト(Flat White)やラテなどミルクと合わせて飲みます。
つまり、ミルク&コーヒー=コーヒーですね。

エスプレッソ単品だと人気が無いのは、日本のシアトル系カフェと同じです。
ドリップコーヒーに比べると、味わいが強いからでしょうか。


意外に人気の豆乳(Soy Milk)

大豆製品なら日本が一番普及しているはず!と思っていたのですが、豆乳についてはオークランドのカフェの方が沢山使われている気がしました。
0.5ドル追加すると「牛乳から豆乳に変更可」という表示もよく見かけます。
マックカフェでも全てのコーヒーメニュー(ミルク入り)が豆乳に変更可ですし、スーパーでも色々なメーカーの豆乳が販売されています。
「豆乳=健康的で美味しい」というイメージが、しっかり定着しているようです。

確かに、豆乳の糖質は牛乳より低く、最近注目を浴びています。
ただしメーカーや種類によって糖質量は異なるので、持病で糖質制限中の方やダイエット中の方は成分表示をしっかりチェックしましょう。

個人的には「コーヒーはブラックが一番!」と思っておりますが、疲れた時や小腹が空いた時など、豆乳のようなタンパク質・食物繊維がしっかり入っているものと一緒に飲むと、お腹が落ち着いて良いですね。

次回は、調製豆乳と無調整豆乳、コーヒーと混ぜるときのポイント、大豆イソフラボンの影響等についても考察したいと思います。

———
※ここでは、「ソイラテ」=コーヒーと豆乳を混ぜたものとしてお話ししました。
「ソイ(Soy)は英語で大豆、ラテ(Latte)はイタリア語で牛乳なので、厳密に言うと「大豆牛乳」でコーヒーと無関係になります。
でも少なくとも、日本とニュージーランドではソイラテ(Soy Latte)で通じます。
もし他の国でもSoy Latteで通じるようでしたら、ぜひ教えてください。

<参考>
ソイラテ(2)調整・無調整と大豆イソフラボンについて

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生豆屋(きまめや)

コーヒーと糖質制限(炭水化物ダイエット)

糖質が低い食材。
糖質が低い食材。

糖質制限って何?

以前は、ダイエットといえば「カロリー制限」が主流でしたが、最近になって糖質制限という考えも台頭してきました。これは、糖質の過剰摂取によって、余った糖質(ぶどう糖)が、さまざまなトラブルを引き起こすことが分かってきたためです。肥満はもちろん、動脈硬化や2型糖尿病の進行、それによる心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなる等々。

では糖質は具体的にどんな食べ物に多く含まれるのでしょうか?
甘いお菓子、甘いジュース、ごはん、パン麺などの小麦粉製品、甘い野菜・フルーツなど。

逆に少ないのは?
肉、魚、卵、野菜(種類による)、大豆(豆腐、おからを含む)、海藻、油などなど。
「ダイエットに肉?」とピンと来ない方もいるかもしれませんが、肉魚は糖質ほぼゼロです。

もちろん、糖質制限(炭水化物抜きダイエットとも呼ばれる)については賛否両論がありますので、始める際には是非ご自身で色々調べていただく方が良いかと思います。特に持病がすでにある方は、必ず担当の医師に相談しましょう。

さて。前置きが長くなりましたが、今日は糖質制限に興味がある方のために「コーヒーの糖質」についてお話ししたいと思います。


コーヒーの糖質

結論から言いますと、抽出した「ブラックコーヒー」の糖質は100gあたり0.7gで、ほぼゼロに近いです。
糖質制限(ダイエット)中の方も、安心してお召し上がりください。

あと一緒に入れるミルク系の糖質は、だいたい下記の通りです(100gあたり)。
メーカーや種類による誤差がかなりありますので、各商品の成分表示をしっかりチェックしましょう。
※炭水化物とだけ書いてある場合もあります(炭水化物=糖質+食物繊維)
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豆乳 3g
ココナッツミルク 3g
乳脂肪生クリーム 3g
牛乳(普通) 5g
ココナッツクリーム 5g
スキムミルクパウダー(脱脂粉乳)53g
練乳 56g
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ちなみに、糖質制限中の1日の糖質摂取量の目安はだいたい下記の通りだそうです。
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・ゆるい糖質制限:140g以下
・厳しい糖質制限:60g以下
・すごく厳しい糖質制限:20g以下
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※白米ご飯1膳(150g)には約55gの糖質が含まれています。


落とし穴に注意

(1)砂糖は糖質
ほぼ100%糖質、入れた分だけ糖質が増えると考えた方が良いでしょう。
本格的に糖質制限するなら、ちょっと考えた方が良いかもしれません。残念ですが。

(2)コーヒー豆をバリバリ食べ過ぎない!?
コーヒー豆(抽出液ではない)をバリバリ食べる人は、そんなには居ないと思いますが・・・
コーヒー豆(コーヒー粉)の糖質は、100gあたり43gと高め。
どんなにコーヒー好きでも、豆ごと食べ過ぎるのにはご注意ください。

(3)市販の甘いコーヒーは糖質がいっぱい
ペットボトル(500ml)に入った甘いコーヒーだと、だいたい1本あたり35g~65g程度の糖質が入っています。
1本飲んだら、あとの食事がかなり苦しくなってしまう量ですね。
糖質制限をするのでしたら、避けた方が良さそうです。


もちろん糖質制限に全く興味の無い方も、沢山いらっしゃると思います。
でも、病気の克服・予防や減量のために日々制限している人がいらっしゃるのも事実。

日本は糖質制限についての情報が豊富ですし、インターネットで賛否両論を調べることが簡単にできると思いますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

きまめや
生豆屋(きまめや)