鮮度と味わいの関係

鮮度と味わいをリンクさせる

「焙煎してから何日たった?」
「ミルで挽いてから何分・何秒たった?」

美味しいコーヒーを入れる上で、とても大事なポイントですね。特に「コーヒーの香り・まろやかさ」が鮮度により大きく変わってきますので、ぜひ観察してみてください。

ハンドドリップ(ペーパーやネル)やプランジャー(フレンチプレス)だと、抽出中にその鮮度が目に見えて分かるため、抽出されたコーヒーの味わいとリンクできて楽しいですね。
具体的には「焙煎後何日目→蒸らした時の膨らみ加減→抽出後の味わい」という感じで、頭の中で整理できます。

一方、電動コーヒーメーカーやマキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)では、コーヒーの鮮度は見えにくいです。蒸らしている状態が見えないので、分かりにくいですね。
でも鮮度が見えなくても、香りは絶対裏切りません。
例えコーヒーメーカーで抽出過程が分からなくても、香りから十分に鮮度を予測できます。

そしてその香りを知るには、どうしてもミルが必要です。まだミルをお持ちでない方は、安価なプロペラ式ミルでも十分ですので、ぜひご検討下さい。
挽きたての味わいは「全く別物」ですから・・・

一番鮮度が分かるエスプレッソ

さらにカフェで使われる業務用エスプレッソマシンだと「挽いてから何秒経ったか?」でクレマ(泡)の量が明かに変わります。
特にエスプレッソやアメリカーノ(エスプレッソをお湯で薄めたもの)は、コーヒー表面のクレマが命(と私は思っています)なので、「挽いたらすぐ抽出!すぐ提供!」が鉄則です。ミルクを入れないので、誤魔化しがきかないのです。

特にエスプレッソは、抽出後、刻一刻と味わいが変化していきます。
新鮮な豆の入れたてエスプレッソは、何とも言えない深みのあるまろやかでコクのある味わいです。
しかし、時間の経過とともに苦味酸味渋みが強くなり、まろやかさはすぐに消えてしまいます。
エスプレッソは抽出も早いですが、劣化も本当に早いのです。
花の命は短くて・・・ですね。
※イタリア語でエスプレッソ(ESPRESSO)=「急行列車、速い」の意味。

エスプレッソメニューを作る順番

一人しかバリスタ(コーヒーを作る人)がいなくてラテとエスプレッソの注文が同時にあったら、作る順番はまずはラテ、その後にエスプレッソです。エスプレッソは繊細なので、作ってすぐに出せるよう、順番は一番最後になります。
エスプレッソの注文が数杯同時にある時は、出来たところからお客様に持って行きます。
もちろんカウンターでお客様にすぐ出せるようになっていれば、一番楽ですね。

つまり、イタリアのバール(カフェ)のように「カウンターでエスプレッソを受け取ったらすぐに砂糖を入れて1分以内に飲み終える」のがベストだと思います。
バリスタの素早い抽出と、お客様の素早い飲み込み(摂取?)が、エスプレッソの醍醐味と言えるでしょう。

でも、私が行ったイタリア・ローマのバールでは、クレマのあるエスプレッソには殆ど出会えませんでした。
いつもカウンターで飲んでいたので「抽出後すぐ!」ではあったのですが、豆自体が古過ぎました。
そのため、まろやかでコクのあるエスプレッソは殆ど無かったです。
もう十年前のお話です。今は自家焙煎のお店も増えて、鮮度にこだわったバールも増えたかも知れませんね。
またいつか、行ってみたいです。

きまめや
生豆屋(きまめや)

素朴な疑問(ペーパードリップ編)

ドリッパー断面。中央(A)の方が、ペーパーフィルターの近く(B)よりずっとコーヒー粉の層が厚いですね。一番厚いところで注いでコクを出しましょう。

質問1:ドリッパーにお湯を注ぐとき、円を描くようにグルグル注ぐの?

答え:円を描く必要はありません。
細口ポットなら、蒸らす時だけ中心から円を描くように注いで全体を湿らせても良いです。
ヤカンの場合は、ちょんちょんと湯を少しずつ落として、全体が湿るように蒸らして下さい。無理に円を描くと、ドバッとお湯が出てしまい上手に蒸らせません。要は、全体が湿ればOKなのです。

蒸らしている時に、注ぎすぎたお湯が下からポタポタ落ちたりしますね。このコーヒー液は、コクも無いし香りも少なく、あまりオススメの味わいではありません。 でも「ポタポタ」がコーヒー全体が湿った証拠でもありますので、数滴落ちるくらいを目安に挑戦してみましょう。

30秒から1分間くらい蒸らし終わったら、中心部分(ドリッパーの穴が空いている部分)だけに注ぎ続ければ大丈夫です。下からコーヒー液が落ちる量と、注ぐ湯の量を同じくらいにすれば、コクのある味わいに仕上がります。
※ドリッパーは、中心部分(上図 A)が一番コーヒー粉の層が厚くなるように設計されています。ペーパーフィルタ近く(上図 B)は層が薄くなりコクが出ないので、円を描くのではなく「円の中心で注ぐ」のが正解です
もしどうしても気になるなら、時々ペーパーフィルター近くも注いでOKです。

質問2:ペーパーフィルターはあらかじめ湯通しする?

答え:ペーパー臭を消すため、十分に湯通しして下さい。
ペーパーがお湯で濡れると独特の臭いが出るため、以前はできるだけ濡れたペーパーとの接触時間が短くなるよう湯通ししない方法をおすすめしておりました。
しかし、その後の実験で「たっぷりのお湯」を使って湯通しすれば、臭いが殆ど消えることが分かりました。
具体的な臭い対策については、ペーパーフィルターの臭い対策をご覧下さい。

質問3:ペーパーの臭いなんて分からないけど?

答え:ネル(布)ドリップと比べていただければ、良く分かると思います。また、ペーパーを湯通ししたときに落ちる、お湯の臭いを確認してみてください。独特の紙の臭いが分かります。
「一度臭いが分かってからは、どうしても気になってしまう!」という方もいらっしゃいます。これからも湯通しをせずにペーパーを使い続ける予定なら、どんな臭いか知らない方が良いのかも知れません・・・。

< 参考 >
秘伝!おいしいコーヒーの作り方
実験! 蒸らしの極意

きまめや
生豆屋(きまめや)

コーヒー抽出後の飲み頃

泡立てたミルクがのっていると、コーヒーが保温されて美味しさ長持ち。

抽出後は速やかに

コーヒーを抽出したら・・・
あらかじめ温めたカップに注ぎ、速やかにすすめましょう。そのためには、カップやソーサ、スプーン、砂糖・クリーム等を事前に準備しておく必要があります。

なぜそんなに速やかにする必要があるのでしょう?
答えは簡単。コーヒーは紅茶と違って、冷めたら不味くなるからです。
温め直しても、香りは飛ぶし、まろやかな口当たりも消えます。どんなに高品質で美味しい豆を使っても、冷めてしまってはガッカリ。酸化もすすみ、体にも優しくありません。

という訳で、くれぐれも時間の経過にはお気を付け下さい。何らかの事情で、冷めたコーヒーを温め直さなければならない時は、沸騰させないように気をつけて、80℃前後の温度ですすめましょう。

コーヒーの保温

電動コーヒーメーカーには保温機能が付いている場合が多いですね。いつでも温かいコーヒーが飲めて、重宝している方も多いと思います。 しかし、時間の経過とともに酸化はすすみ、香りやまろやかさも消えてしまうのは前述した通りです。
やっぱり「美味しいコーヒーが飲みたい!」なら、保温機能に頼らず、できるだけ早くすすめるようにしましょう。

エスプレッソの場合

エスプレッソの場合は、さらに速やかにすすめる必要があります。ご自分でエスプレッソを作る方はご存じかと思いますが、刻一刻と味わいが変化していきます。
冷めたエスプレッソは、もう飲めたもんじゃ・・・いえ、別モノです。

立ち飲みカウンターで「抽出したてのエスプレッソに、砂糖を入れてクイッと飲む。」これが本場イタリアでのエスプレッソの飲み方だそうですが、味わいの劣化速度を考えると納得できる方法ですね。

一方、エスプレッソにスチームドミルク(蒸気で温めたミルク)やフォームドミルク(蒸気で温めつつ泡立てたミルク)を合わせたカプチーノ等の場合は、それほど時間の経過は影響しません。ミルクでエスプレッソの味わいが薄まり、さらに泡立てミルクをのせることで、カップ全体の保温効果が期待できるからです。
つまり、せっかちなエスプレッソもミルクと出会うことで、ゆっくりと楽しんでもらえる訳ですね。
ゆっくり味わうという意味では、日本のお茶を楽しむ感覚と似ていますね。
※日本でのエスプレッソブームの背景には、ミルクという陰の主役がいることを覚えておきましょう。

きまめや
生豆屋(きまめや)

水出しコーヒー徹底比較

水出しコーヒー
深煎り豆で作っても、水出しコーヒーだとまろやかな苦味に。

店長おすすめの「水出し珈琲」3種について、味わいの徹底比較をしてみたいと思います。

水出し珈琲バッグ(3日間抽出)・・・以下「バッグ」と省略
水出し珈琲ポット(24時間抽出)・・・以下「ポット」と省略
ウォータードリップコーヒーサーバー(2時間抽出)・・・以下「ドリップ」と省略

一番「まろやか」な口当たりなのは?

第1位 バッグ
第2位 ポット
第3位 ドリップ

1位と2位は甲乙付けがたく、殆どまろやかさに差は無かったです。ただ「バッグ」の方が、少しだけやわらかな口当たりでした。
「ドリップ」も十分まろやかですが、長時間抽出の「バッグ」と「ポット」にはかなわなかったです。

一番「香り」が強いのは?

第1位 ドリップ
第2位 ポット
第3位 バッグ

香りは「ドリップ」が、ダントツ1位です。やはり短時間抽出なので、豆本来の香りがしっかり残っていました。
2位、3位と、抽出時間が長くなるにつれて香りも少なくなってきます。

一番「環境に優しい」のは?

第1位 ドリップポット
第3位 バッグ

「ポット」と「ドリップ」は、何度も使えるフィルター付き。
「バッグ」は使い捨てなので、後かたづけがとってもラク。

一番「苦み」が強いのは?

第1位 ドリップ
第2位 ポット
第3位 バッグ

キリッとした苦みを堪能できるのは、「ドリップ」です。
「ポット」と「バッグ」はオブラートに包んだような感じのやわらかな苦みになります。

店長の考察

フィルターの目が一番粗いのが「ドリップ」。次に「ポット」。そして一番細かいのが「バッグ」になります。
フィルターが細かいほど抽出時間がかかりますが、まろやかな味わいに仕上がります。フィルターが粗いと、短時間抽出なので香りが残り、メリハリのある味わいに仕上がります。
同じ水出し珈琲でも、こんなに味わいが違うのは面白いですね。あなたは、どんな味わいがお好みですか?

注)水出し珈琲ポットはメーカー推奨の作り方ではなく、当店推奨の作り方で比較検討しました。作り方はこちら

きまめや
生豆屋(きまめや)

水出しコーヒー色々

水出しコーヒー

水出しコーヒーとは、その名の通り「水で抽出するコーヒー」のこと。高温抽出とは違う、まろやかな味わいを楽しめるのが特徴です。
当店でおすすめしている水出しコーヒーにも色々あり、大きく分類すると下記の3種類になります。

浸透式・水出しコーヒー

コーヒー粉と水を一緒にして、長時間おいてから濾す方法ですね。最初からメッシュの袋や容器に入った「水出しバッグ」「水出しポット」なら、濾す必要も無く片づけも簡単。十数時間~3日ほどかけて抽出すれば、長時間抽出ならではの、まろやかな味わいに仕上がります。

「バッグ」は作り方も後かたづけも、とっても簡単。抽出時間は2~3日。
「ポット」は何度も使えて環境にやさしい。抽出時間は12時間~1日。
どちらも抽出時間を変えて、濃さを調節することができます。

ドリップ式・水出しコーヒー

当店でオススメしているのは「ウォータードリップコーヒーサーバー」。
本格的な水出しコーヒーを手軽に楽しみたい方に、おすすめ。コーヒー粉にポタポタ水を落としならがゆっくりドリップする方法で、2時間程かけて抽出します。
フィルター不要で、環境にやさしい設計です。

チャカチャカ攪拌式?水出しコーヒー

香りアイスコーヒーは、私が考え出した面白い抽出方法。作り方が浸透式に似ていますが、チャカチャカ混ぜてから1時間以内のスピード抽出なので、苦みの強いスッキリした味わいに仕上がります。
注)水出しコーヒーだけど、まろやかには仕上がりません。

浸透式・水出しコーヒーは、多少抽出時間がオーバーしても問題ありません。少し苦みが強くなる程度です。ドリップ式・水出しコーヒーも、放っておけば勝手に抽出を終えてくれるので、難しいコツは要りません。
ポイントは、新鮮な「深煎り豆」を使うこと!
あと、水出しコーヒー長時間抽出でコーヒー成分がしっかり抽出されるので、安心のオーガニック(無農薬・有機栽培)のコーヒー豆を使うことをお勧めしたいと思います。

時間的に拘束されない水出しコーヒーは、忙しい人や忘れっぽい人(私)には、ピッタリな飲み物かも知れませんね。

きまめや
生豆屋(きまめや)

手焙煎で健康コーヒー(病気予防になる理由)

ぎんなん炒り
ぎんなん炒り。銀杏やコーヒー豆だけでなく、ポップコーンも美味しくできます。

超簡単!だけど奥が深い。

ぎんなん炒りを使う?
自分で焙煎する?
何か難しそう・・・・

そう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、とても簡単です。

(1)ぎんなん炒りに、コーヒー生豆を入れる。
(2)火の上で振る。

以上!
簡単ですね?

普通は10-15分くらいで焙煎しますが、速い人だと3分で焼き上げます。
焙煎時間が短いと腕は疲れませんが、酸味と苦味が強くなって、まろやかさに欠けます。
でもそれが一番美味しい!という方も・・・
人の好みは十人十色ですからね。

もちろん最適な焙煎加減、美味しさの再現性を追求し始めると、急にゴールが遠く感じられます。
私も焙煎歴20年以上ですが、未だに新しい発見があり、まだまだ未熟だと気付かされます。

抽出よりも焙煎で変わる味わい

抽出方法によって、コーヒーの味わいが変わるのは皆さんご存知の通り。
同じ豆でも、いつ挽いたか、どのように抽出したかで、味わいが変わり楽しいですね。

しかし、それよりもさらに影響力があるのが「焙煎」。
例えば焼き上げるとき・・・
同じ豆でも焙煎時間が10秒違うと、味わいや香りが明らかに変わります。
30秒も違ったら、「あれ?豆の種類を変えたの?香りとコクが全然違うね!」と言われます。
時間だけでなく、火の種類や火力、火からの距離、気温、湿度、風があるか無いかも影響してきます。

同じ豆でも微妙な焙煎加減の違いで、全く別物になってしまうのが面白いですね。

健康コーヒー(病気予防)になる理由

手焙煎を始めたばかりの人は、良い感じに健康的なコーヒーを焙煎できます。
なぜかというと、均一に焙煎できず「浅煎り豆と深煎り豆が混在」するからです。

均一ではないからと言って、不味い訳では決してありません。
むしろ、ストレート豆なのに浅煎りと深煎りがブレンドされて、奥深い味わいになります。

そして、浅煎りと深煎りとのブレンドいえば・・・・当店の「長寿ブレンド」の配合に似ていますね!

深煎り豆:血液循環の促進、脂質異常症を改善して動脈硬化・心血管疾患を予防、冠動脈疾患、脳出血、脳梗塞の発生率を下げる。

浅煎り豆:クロロゲン酸(ポリフェノール)が沢山含まれていて、2型糖尿病の予防やアンチエイジング効果、ダイエット効果あり。

糖尿病が心配なら、浅煎りメインで深煎りが混ざる感じに。
脳血管疾患など血管の詰まりが心配なら、深煎りメインでちょっと浅煎りが混ざる感じに。

また深煎りと浅煎りを別々に焙煎してから、好きな配合でブレンドしてみたり・・・
色々と工夫できますね!

店長の考察

  • 自分だけの健康コーヒーを楽しみたい方、
  • 鮮度を一番大事にしたい方、
  • 抽出による変化を楽しむだけでは、物足りなくなってきた方、
  • 将来自家焙煎店(カフェ)を始めたい方・・・

に、手焙煎をおすすめします。
ぎんなん炒りだと豆の変化が手に取るように分かるので、焙煎の勉強にもなりますね。

なお、焙煎を始めるときは生豆を慎重に選ぶようにしましょう。

(1)古くてカビ豆が多いものを避けるために、できるだけ新しい生豆が入手できる(回転の速い)お店を選びましょう。

(2)「美味しい生豆を焙煎すれば、美味しいコーヒーが出来る」のは当然です。
せっかく焙煎を頑張るなら、高品質の生豆を入手しましょう。

(3)本当に健康的なコーヒーを目指すなら、迷わずオーガニックのもの(有機無農薬認証付)を選びましょう。

ちゃんとオーガニックに取り組んでいる店で購入すれば、有害な農薬や燻蒸を避けることができます。

どこで上記のような生豆が入手できるのでしょうか?
生豆屋におまかせ下さい!
いつものご注文時に、挽き加減で「生豆(焙煎しない)」を選ぶだけで、生豆3割増量サービスで発送致します。

「店長の手焙煎実演」はこちら
お得な「手焙煎セット(焙煎方法の説明付き)」はこちら。

せっかく自宅焙煎するなら、安全で高品質なものを選びましょう!

手焙煎セットに入っている「ぎんなん炒り」は、昔ながらの製法(国産)で、とっても頑丈。
私のも20年以上使っていますが、全く壊れる気配がありません。
コーヒー豆の他、ぎんなんやポップコーンも炒れるので、大変便利です。良かったら色々とお試し下さい。

【参考】
長寿ブレンドの作り方
長寿ブレンド秘話

きまめや
生豆屋(きまめや)

バタースコッチ風コーヒー(ギー珈琲)

ギーコーヒー
ギーコーヒー
ギーコーヒー、シナモンがけ。

ギーとは?

以前、健康オタクの友人から「ギー」を勧められたのですが、
まるでドアを開けた時の音(ぎぃー・・・)みたいで、あまり魅力を感じませんでした。

でも会う度に「試した?」「まだなの?」と言われ続けたので渋々試したところ・・・
独特の香ばしい風味が、ほんのりバタースコッチ風で「これはコーヒーに合う!」と思いました。
すぐに試さなくて、ごめんなさい。友人。

バターや生乳などから、水分・糖質・タンパク質などを取り除いた純粋な乳脂肪、ギー(英語:Ghee)。
インドなど南アジアで昔から食べられている、常温保存可能な精製バターです。

健康面では、善玉コレステロール(HDL)を上げ、悪玉コレステロール(LDL)を下げることが示されたり、 炎症を軽減したり、心臓病を予防することが研究で示されているそうです。
またバターとは成分が異なるため、乳製品アレルギーの人でも食べられる場合があります(※)。
美味しいだけじゃ無くて、体にも優しい、偉いオイルですね。
※アレルギーが出る場合もありますので、くれぐれもご注意下さい。
※メーカーや鮮度により多少風味が異なります。

さて。
コーヒーとの相性が良いのは分かりましたが、どのように合わせましょうか?

バタースコッチ風味「ギーコーヒー」の作り方

まずは、ギーだけをコーヒーに合わせてみましょう。

【材料】一人分
・ギー 大さじ1-2杯
・入れたてコーヒー 250cc程度

【作り方】
材料全部をブレンダーまたはミキサーに入れて、20-30秒攪拌して出来上がり!

ギーが分離しています。

このレシピだと、少し時間が経つとコーヒーとギーが分離してしまいます(写真上)。
それが気にならないなら良いですが、もっとクリーミーでリッチな感じに仕上げたいなら・・・

クリーミー・ギーコーヒーの作り方

ギーが分離しないように仕上げるなら、少量の豆乳と合わせるのがおすすめです。大豆レシチンで乳化して、泡以外の部分もクリーミーでまるでカプチーノのよう。
シナモンやチョコレートパウダーを上からふっても美味しいですね。まずはこちらから試してはいかがでしょう?

【材料】一人分
・ギー 大さじ1-2杯
・豆乳 大さじ2杯
・入れたてコーヒー 250cc程度

【作り方】
材料を全部ブレンダーまたはミキサ-に入れます。20-30秒攪拌して、出来上がり!

豆乳を入れると乳化してクリーミーに。
シナモンをかけたら、カプチーノのよう。

完全無欠ギーコーヒーの作り方

また、以前ご紹介しました「完全無欠(Bulletproof Coffee)コーヒーの作り方」でバターの代わりに使うのも良いですね。
では「完全無欠ギーコーヒー」をご紹介しましょう。

【材料】一人分
・ギー 大さじ1-2杯
・MCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル) 大さじ1-2杯 
・入れたてコーヒー 250cc程度

【作り方】
材料を全部ブレンダーまたはミキサ-に入れます。20-30秒攪拌して、出来上がり!
※さらにクリーミーにしたい場合は、豆乳大さじ2を足して攪拌しましょう。

ーーーーーーーーーー

高品質なギーは、そのまま食べてもとても美味しいです。
もし市販のもので風味がお口に合わない時は、お好みの無塩バターを使って手作りしてみてはいかがでしょうか。
いくつか手作りギーのページをインターネット上で見つけましたので、良かったらお試し下さい。

失敗しない「ギー」の作り方とコツ(クックパッド)
体を温め内臓を浄化する「ギー」の作り方(クックパッド)
ギーの作り方。インドのバターオイルを簡単に手作りする方法。(やまでら くみこ のレシピ)

<参考>
要注意!コーヒー豆のカビ毒
カビ豆ってどんな豆?
完全無欠コーヒーとは?
MCTオイルコーヒーとは?

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甘くて苦い大人の味わい「アフォガート」の作り方

アフォガート・・・エスプレッソに溺れたアイスクリーム
美味しいエスプレッソとアイスクリームで、簡単アフォガート。

アフォガートとは?

アフォガート(affogato)は、イタリア語で「溺れた(アイスクリーム)」という意味だそうです。
バニラ風味のアイスクリームにエスプレッソをかけて食べるのが基本のスタイルで、他にもエスプレッソにココアやチョコレートパウダーを混ぜてモカ風にしたり、バニラ以外のアイスクリームを使ったり、色々アレンジを楽しめます。

基本のアフォガートをマスターすれば、いろいろとアイデアも広がりますね。
ということで、超簡単「アフォガート」を作ってみましょう!

簡単!アフォガートの作り方

【材料】一人分
エスプレッソ 30cc-60ccくらい
アイスクリーム(バニラ味) 100g-200gくらい
※数量は、お好みに合わせて変更して下さい。

【作り方】
よく冷えたアイスクリームに、熱いエスプレッソをかけて、出来上がり!

—–
とても簡単ですね。
数量は、適当で大丈夫です。
ほろ苦さがお好きなら、エスプレッソ多めでお試し下さい。

ポイントは「新鮮で美味しいエスプレッソ」に「お気に入りのアイスクリーム」を使うこと。
素材が良ければ、絶対に美味しくなりますから!

エスプレッソが無い時は、濃く入れたコーヒーで代用しても良いですね。
細かく挽いて少なめの湯量で入れてみて下さい。

その他、以前ご紹介した「コーヒー粉をアイスクリームにかける」のも大変美味しいです。
挽きたてコーヒー粉のパリパリした食感と、香り、苦味、アイスクリームの甘さが絶妙です。
「熱々のコーヒーでアイスクリームが溶けてしまうのが嫌」という方にもお勧めです。

どれも、甘くて苦い大人の味わいを楽しめます。ぜひお試し下さい。

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こってり「ナッティ・コーヒー」の作り方

ナッティ(nutty)=ナッツの香り?

ニュージーランド姉妹店でコーヒー豆を売っていると、「ナッティ(ナッツのような風味/豊かな風味)なものはどれ?」 と聞かれることがあります。
スタッフ達には「香ばしく風味豊かなもの」をお勧めするように指導していますが、それが本当にナッツのような風味か?
・・・と聞かれると、難しいです。
オーガニック・フェアトレード認定で何の香料も入っていないコーヒー豆なので、あくまで「豊かな風味」という解釈ですね。

でも、ナッツは糖質制限中の人にピッタリな素材。
食物繊維が多く空腹感を満たすので、ダイエット中の方にもお勧め。
乳製品がダメな人にも大丈夫。

この素材を使って、何とか健康的で美味しいコーヒーはできないか?と思っている時に「ピーナッツバター」が目に入りました。

試しにコーヒーと合わせて見たら・・・美味しかったです。
今まで餡子コーヒー、緑茶コーヒー、塩コーヒー・・・と様々な異色コーヒーを試しましたが、(私的には)これが一番美味しいです。
味わいは「こってり系」ですが、植物性油脂(オレイン酸・リノール酸)で成人病予防にもお勧めなのが嬉しいですね。

ということで早速ピーナッツバター入りコーヒー、名付けて「ナッティ・コーヒー」の作り方をご紹介したいと思います。

「ナッティ・コーヒー」の作り方

【材料】 1人分

・ピーナッツバター(無糖、スムースタイプ) 大さじ1-2
・新鮮な入れたてコーヒー(どの入れ方でもOK) 1杯分

【作り方】

コーヒースプーン一杯と、ピーナッツバター

(1)カップにピーナッツバターを入れ、熱いコーヒーもスプーン一杯だけ入れてよく練り混ぜる。
最初は分離するかも知れませんが、頑張って混ぜるとクリーミーに混ざります。

よく混ぜる

(2)(1)にスプーン1杯のコーヒーをさらに加え、よく混ぜる。これをあと1-2回繰り返す。

よく混ぜる

(3)(2)に残りのコーヒーをゆっくり混ぜながら注ぎ、出来上がり。

大さじ2杯、コーヒー150ccのナッティ珈琲
この記事を書きながら飲んでいる「大さじ2杯のピーナツバターとコーヒー150cc」で作ったナッティコーヒー。かなりピーナッツに近い色でナッティな味わいです。

※(1)(2)で練り混ぜる時に、小さな泡立て器を使うと混ぜやすいです。
※(1)で練り混ぜる時にココアパウダーも入れると、チョコ風味のナッティコーヒーができます。
※お好みで、甘味やお好みのミルク・クリームを入れてもお楽しみいただけます。
※冷めると、ピーナッツバターが分離してカップの底に沈殿することがあります。その場合は温め直して、よくかき混ぜてお召し上がり下さい。
————-

早速ニュージーランド姉妹店のバリスタ達にも、アレンジ版で「ナッティ・モカチーノ」を作ってもらいました。
ピーナッツバターにエスプレッソ・チョコレートパウダーを一緒に練り混ぜて、クリーミーに泡立てたミルクを注いだもので、さらに満足感のある味わいに。
こちらは、チョコ&ナッツ好きの方にお勧めです。
エスプレッソメーカーをお持ちの方は、良かったらお試し下さい。

【参考】ナッティ・モカチーノの作り方

チョコレートパウダーを一緒に

(1)ピーナッツバターにチョコレートパウダーを入れる。

エスプレッソを注ぎ、分離しないようよく混ぜる

(2)エスプレッソを注ぎ、分離しないようよく混ぜる

クリーミーに泡立てた牛乳を注いで、ナッティ・モカチーノの出来上がり

(3)クリーミーに泡立てた牛乳を注ぎ、チョコパウダーをふりかけて出来上がり。

きまめや
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最適なコーヒー豆の保存場所

前回は、「「最適なコーヒーの保存容器」についてでしたね。なぜコーヒー豆の真空パックや缶詰がダメなのか、についてもお話ししました。

今回は、最適な保存場所についてお話ししたいと思います。
————–
以前にも保存場所について提案しましたが、焙煎度合いや季節については言及しませんでした。
あまり複雑なことを書くと、混乱を招いてしまうから、、、との判断でした。
しかし焙煎加減によって豆の状態は異なります。
また真夏と真冬では全く気温が異なるこの国では、やはり季節の違いも無視できないと思いました。

それでは、最適な保存場所について考えてみましょう。

「できるだけ酸化させたくない!」なら・・・

せっかく新鮮なコーヒー豆を入手したら、できるだけ鮮度を保持したいですね。
鮮度の保持を一番に考えたら、季節を問わず「密閉」して「冷蔵」保存が一番です。
※寒い地域で、庫内と温度が変わらない(またはそれ以下)でしたら、もちろん常温で大丈夫です。

特にお店で挽いてもらった場合は、粉々になって豆の表面積が大幅に増えていますので、酸化が一気に早まります。
粉々になっている場合は、焙煎加減や季節にかかわらず、できるだけ「密閉」して「冷蔵」保存しましょう。

冷蔵庫ではなく、冷凍庫の方が低温で良いのですが・・・
夏季に冷凍庫に入れると、密閉容器を開けた時に一気に焙煎豆が結露してしまい豆が湿気ってしまうので要注意。
酸化が遅れても、湿気って豆がよく蒸れないのは残念ですね。
ということで、湿気が少なくなるように、ここでは無難に「冷蔵庫」をお勧めしています。
※密閉して冷凍保存し、開封する前に常温に近くなるまで待てば、冷凍でも結露を最小限に防ぐことができます。

深煎りコーヒー豆の保存場所

深煎り豆ですと、時間の経過とともに豆の表面に油が沢山出てきます。
この油はもともとコーヒー豆に含まれているもの(コーヒーオイル)で、香りやコクを演出してくれる優れものです。

しかし浅めの焙煎豆と違って表面に出てきてしまっているので、酸化も進みやすいのは確か。
そのため夏季は特に、「冷蔵庫」で密閉保存した方が安心です。

深煎り豆

浅煎りコーヒー豆の保存場所

浅煎り豆ですと、コーヒー豆の中に油がとどまっているため、表面の油についてはあまり心配する必要がありません。
本当に浅い焙煎だと、仮に1年経っても油は全く出てきません。
そのため、一週間から10日くらいで飲みきる分は「常温保存」で大丈夫です。
それ以降に飲む分は、冷蔵保存しましょう。

浅煎り豆

話は脱線しますが。
見た目が新鮮かどうか分からないので、スーパー等で売られている焙煎豆は浅煎りが多いですね。
これは常温で長い期間流通させる場合は、どうしても浅煎りの焙煎豆が便利だからです。

浅煎りなら、鮮度が不明なだけでなく、袋や器具が油で汚れないので清掃が簡単。
また焙煎が浅ければ浅いほど、水分がコーヒー豆に残っているため重量が減らず、コーヒー豆代も節約できます。
製造・販売するメーカー側にとっては、嬉しいことばかりですね。

しかし、焙煎が浅いほどコーヒー豆成分の刺激が強くなるのも確か。
私はとても浅い焙煎のコーヒーを飲むと、刺激で胃が痛くなります。そのため、当店の豆は全てやや浅め(中煎り)かそれより深い焙煎加減になっています。
自分が飲めない豆を、お客様に売ることはできませんので。

深煎り豆(濃い茶色)の方が苦くて体への刺激が強そうですが、実際には浅煎り豆(薄い茶色)の方が強いのは面白いですね。
もし「コーヒー飲むと胃が痛くなる」と感じている方がいたら、それは鮮度や農薬の問題だけでなく、焙煎加減が合っていないのかも知れません。

鮮度による味わいの違いを知りたいなら・・・

私だけかも知れませんが、焙煎豆なら常温保存した方が「焙煎日からの味わいの変化」を楽しめるような気がします。
到着した日の味わいと香り、その次の日の味わいと香り・・・
そういう変化を楽しみたいなら、焙煎加減にかかわらず「密閉」して「常温」がお勧めです。
一番違いが分かる期間(3日間~一週間)に飲み切れる分だけを目安にして、常温保存するのはいかがでしょうか。
※それ以降に飲む分は、密閉して冷蔵保存しましょう。


どのように保存するかは、お客様次第。
仮に袋のまま常温で置いておいても、香りは日々落ちていきますが美味しい豆はそれなりに美味しいものです。
できるだけ酸化を遅らせて香りを保持することも大事ですが、まずは新鮮で美味しい豆を入手することから始めましょう。

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