ソイラテ(1)豆乳コーヒーとの出会い

お豆腐のイメージが強すぎて・・・

コーヒー豆に携わって18年近くになりますが、つい最近までソイラテ飲んだことがありませんでした。それ以前に、豆乳自体を飲んだことが無かったのです。

お豆腐は大好きで、おからも大好き。でも豆乳だけは・・・お豆腐味の飲み物なんて、ありえない!!そんな先入観があり、うん十年も敬遠してきました。
なんて頭が固いのでしょう。

転機は意外にも、海外で訪れました。
よく滞在するオークランド(ニュージーランド)には、街中にカフェが沢山あり、老若男女(中性の方々も)集っています。そこで友達とお茶することになったのですが、店員さんが誤って友達のソイラテを私に運んでしまいました。

見た目は私が注文したカフェラテと見分けがつかないので、そのまま飲むと・・・
「ん?何か違う。懐かしい風味で・・・美味しい!」

これがソイラテとの初めての出会いでした。
ちょっとショックでしたね。もっと早く飲んでおけば良かったと、心から思いました

ちなみにニュージーランドでは、カフェの珈琲といえばエスプレッソ。
でもイタリアと違いエスプレッソのまま飲む人はほとんど居なくて、フラットホワイト(Flat White)やラテなどミルクと合わせて飲みます。
つまり、ミルク&コーヒー=コーヒーですね。

エスプレッソ単品だと人気が無いのは、日本のシアトル系カフェと同じです。
ドリップコーヒーに比べると、味わいが強いからでしょうか。


意外に人気の豆乳(Soy Milk)

大豆製品なら日本が一番普及しているはず!と思っていたのですが、豆乳についてはオークランドのカフェの方が沢山使われている気がしました。
0.5ドル追加すると「牛乳から豆乳に変更可」という表示もよく見かけます。
マックカフェでも全てのコーヒーメニュー(ミルク入り)が豆乳に変更可ですし、スーパーでも色々なメーカーの豆乳が販売されています。
「豆乳=健康的で美味しい」というイメージが、しっかり定着しているようです。

確かに、豆乳の糖質は牛乳より低く、最近注目を浴びています。
ただしメーカーや種類によって糖質量は異なるので、持病で糖質制限中の方やダイエット中の方は成分表示をしっかりチェックしましょう。

個人的には「コーヒーはブラックが一番!」と思っておりますが、疲れた時や小腹が空いた時など、豆乳のようなタンパク質・食物繊維がしっかり入っているものと一緒に飲むと、お腹が落ち着いて良いですね。

次回は、調製豆乳と無調整豆乳、コーヒーと混ぜるときのポイント、大豆イソフラボンの影響等についても考察したいと思います。

———
※ここでは、「ソイラテ」=コーヒーと豆乳を混ぜたものとしてお話ししました。
「ソイ(Soy)は英語で大豆、ラテ(Latte)はイタリア語で牛乳なので、厳密に言うと「大豆牛乳」でコーヒーと無関係になります。
でも少なくとも、日本とニュージーランドではソイラテ(Soy Latte)で通じます。
もし他の国でもSoy Latteで通じるようでしたら、ぜひ教えてください。

<参考>
ソイラテ(2)調整・無調整と大豆イソフラボンについて

きまめや
生豆屋(きまめや)

コーヒーと糖質制限(炭水化物ダイエット)

糖質が低い食材。
糖質が低い食材。

糖質制限って何?

以前は、ダイエットといえば「カロリー制限」が主流でしたが、最近になって糖質制限という考えも台頭してきました。これは、糖質の過剰摂取によって、余った糖質(ぶどう糖)が、さまざまなトラブルを引き起こすことが分かってきたためです。肥満はもちろん、動脈硬化や2型糖尿病の進行、それによる心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなる等々。

では糖質は具体的にどんな食べ物に多く含まれるのでしょうか?
甘いお菓子、甘いジュース、ごはん、パン麺などの小麦粉製品、甘い野菜・フルーツなど。

逆に少ないのは?
肉、魚、卵、野菜(種類による)、大豆(豆腐、おからを含む)、海藻、油などなど。
「ダイエットに肉?」とピンと来ない方もいるかもしれませんが、肉魚は糖質ほぼゼロです。

もちろん、糖質制限(炭水化物抜きダイエットとも呼ばれる)については賛否両論がありますので、始める際には是非ご自身で色々調べていただく方が良いかと思います。特に持病がすでにある方は、必ず担当の医師に相談しましょう。

さて。前置きが長くなりましたが、今日は糖質制限に興味がある方のために「コーヒーの糖質」についてお話ししたいと思います。


コーヒーの糖質

結論から言いますと、抽出した「ブラックコーヒー」の糖質は100gあたり0.7gで、ほぼゼロに近いです。
糖質制限(ダイエット)中の方も、安心してお召し上がりください。

あと一緒に入れるミルク系の糖質は、だいたい下記の通りです(100gあたり)。
メーカーや種類による誤差がかなりありますので、各商品の成分表示をしっかりチェックしましょう。
※炭水化物とだけ書いてある場合もあります(炭水化物=糖質+食物繊維)
——-
豆乳 3g
ココナッツミルク 3g
乳脂肪生クリーム 3g
牛乳(普通) 5g
ココナッツクリーム 5g
スキムミルクパウダー(脱脂粉乳)53g
練乳 56g
——-

ちなみに、糖質制限中の1日の糖質摂取量の目安はだいたい下記の通りだそうです。
————
・ゆるい糖質制限:140g以下
・厳しい糖質制限:60g以下
・すごく厳しい糖質制限:20g以下
————
※白米ご飯1膳(150g)には約55gの糖質が含まれています。


落とし穴に注意

(1)砂糖は糖質
ほぼ100%糖質、入れた分だけ糖質が増えると考えた方が良いでしょう。
本格的に糖質制限するなら、ちょっと考えた方が良いかもしれません。残念ですが。

(2)コーヒー豆をバリバリ食べ過ぎない!?
コーヒー豆(抽出液ではない)をバリバリ食べる人は、そんなには居ないと思いますが・・・
コーヒー豆(コーヒー粉)の糖質は、100gあたり43gと高め。
どんなにコーヒー好きでも、豆ごと食べ過ぎるのにはご注意ください。

(3)市販の甘いコーヒーは糖質がいっぱい
ペットボトル(500ml)に入った甘いコーヒーだと、だいたい1本あたり35g~65g程度の糖質が入っています。
1本飲んだら、あとの食事がかなり苦しくなってしまう量ですね。
糖質制限をするのでしたら、避けた方が良さそうです。


もちろん糖質制限に全く興味の無い方も、沢山いらっしゃると思います。
でも、病気の克服・予防や減量のために日々制限している人がいらっしゃるのも事実。

日本は糖質制限についての情報が豊富ですし、インターネットで賛否両論を調べることが簡単にできると思いますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

きまめや
生豆屋(きまめや)

ギリシャコーヒー(3)焙煎加減と濃度

ギリシャコーヒー(Boiled Greek coffee)の焙煎加減

長寿の秘訣として注目されているギリシャコーヒーでは、ライトロースト(ごく浅煎り)豆を使うという意見とイタリアンロースト(ごく深煎り)豆を使うという意見がありました。

さて、そこで質問です。
高齢者の皆さま、特に90歳を超える方々が、何十年も安定した焙煎加減のコーヒーを飲んでいたと思いますか?

何十年も前から焙煎技術が優れていたとは・・・失礼ですが考えにくいです。そうなると、コーヒーの焙煎には焼ムラがあって当たり前だったのではないでしょうか。
つまり、そんなに厳密にライトロースト!イタリアンロースト!などと分かれてはいなかったのでは?と勝手に想像しました。

そう考えると、その研究結果にも納得がいきます。
なぜかというと、血液サラサラ&血管に弾力を持たせる作用が期待できるのは、焙煎が深い「ごく深煎り」の方。
これは焙煎が深いほど、効果的な「ニコチン酸(タバコと無関係)」が増えるからです。
※詳しくは、心筋梗塞&脳梗塞予防にコーヒーをご覧下さい。

また、抗酸化作用(老化防止)が期待できるのは「ライトロースト」の方。
これは焙煎が浅い方が、コーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」が多く含まれるからです。

結論として、もしコーヒー豆自体に効果があるとすれば・・・あまり上手に焙煎しないで「深煎りと浅煎りが混ざった豆」でギリシャコーヒーを作るのが一番効果的なのかな?と思いました。

深煎りと浅煎りのブレンド・・・ということは、当店の「長寿ブレンド」がピッタリですね!良かったらお試し下さい。

コーヒーの濃度に注意!

さて、濃い味のギリシャコーヒーを紹介した後で恐縮ですが、コーヒーの濃度には十分お気を付け下さい。

お茶の文化を持つ日本やアジアの国々では、ご先祖様は濃いエスプレッソやギリシャコーヒーのような飲み物にはあまり慣れていなかったと思われます。
だから、日本の皆さんも「濃いコーヒーが合うかどうか?」様子を見た方が良いでしょう。

これは私がイタリアでエスプレッソを飲み歩いた時にも感じたことですが、濃いコーヒーを飲む時は必ず一緒に水を飲まないと、血糖値が急に変動したり、胃の調子が悪くなったりしました。カプチーノやカフェラテはミルクで薄まるので全然問題無かったのですが。

他にも「濃いコーヒーはちょっと苦手」というお客様のご意見もよくいただくので、「体に良いはず!」と決して無理して飲まないようにお気を付け下さい。
苦手と感じたら、水と一緒に楽しむ・・・くらいがちょうど良いと思います。ギリシャでも、水と一緒に供されると聞きましたので。

いつかギリシャのイカリア島(Ikaria)に行って、どんな豆が使われているのか?どんな抽出なのか?自分の目で確かめてみたいです。
もし現地で飲んだことがある方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。

※ギリシャコーヒーの作り方
以前紹介したターキッシュコーヒーと同じと考えて大丈夫です。
詳しい作り方はターキッシュコーヒーの作り方からご覧いただけます。専用の抽出鍋が無くても小鍋でできますので、よろしかったらお試し下さい。

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

<参考>
ギリシャコーヒー(1)長寿の秘訣?
ギリシャコーヒー(2)浅煎り?深煎り?

きまめや
生豆屋(きまめや)

ギリシャコーヒー(2)浅煎り?深煎り?

ギリシャコーヒー(Boiled Greek coffee)の焙煎加減は?

いろいろな意見がありますが、どうも「ライトロースト」が主流なようです。
ライトローストというのは、最も浅い焙煎加減で日本語で表現すると「ごく浅煎り」といった所でしょうか。
具体的には、1回目の爆ぜ(はぜ)が始まった数秒後に焙煎を終える感じです。「爆ぜる前に終了する」という意見もありますが、私は爆ぜた後の方が焙煎が安定して良いと思います。

なおライトローストの豆は、日本のコーヒー豆店で購入するのは難しいです。
弊社でも販売しておりません。なぜなら、はっきり言って「あまり美味しくない」からです。

香りもコクも少ない上に、酸味が強く、さらに青臭くて刺激もあり、胃の弱い人だと胃が痛くなってしまいます(私は痛くなります)。
特に日本の水は「軟水」なので、ライトローストでコーヒーを作ったら青臭くて酸っぱくて・・・あまり美味しくないコーヒーが出来てしまうでしょう。
※軟水だと酸味が出やすく、硬水だと苦味が出やすいです。

もちろん人の味覚は十人十色ですから「ライトローストが一番美味しい!」という方もいらっしゃいます。あのワイルドな味わいがたまらない!・・・と。
弊社にもライトローストがお好きなお客様がいらっしゃいますが、ご自宅で焙煎されることをお勧めしています。
その理由は・・・

(1)焙煎がかなり浅いため、手焙煎(ぎんなん炒り焙煎)でもすぐに焼き上げることができるから。

(2)鮮度が落ちると嫌な酸味が出るため、自宅焙煎してできるだけ新鮮なままコーヒー豆を使っていただきたいから・・・です。

私はライトローストが苦手ですが、もし興味がある方がいらっしゃったら是非お試し下さい。味わいはきついですが、コーヒーポリフェノール・クロロゲン酸は、焙煎が浅い方が多く含まれているのは確かですので。
※自宅焙煎については、店長の手焙煎実演からご覧下さい。

ギリシャで飲むと美味しいかも

そんな青臭くて酸っぱいコーヒーも、ギリシャで飲んだら美味しいのかも知れません。なぜなら、ギリシャの水は「硬水」だからです。

「硬水」だと、抽出直後ならそれほど酸味は感じられません。抽出してまだコーヒーが熱々の状態でしたら、まろやかな口当たりも楽しめます。でも少しでも冷めると、きつい味わいに変化するので要注意です。
軟水で入れた時ほどではありませんが、やはり酸味が強く青臭くなります。
ただし砂糖をタップリ入れれば、あまり気にならないかも知れません。
それが健康的かどうかは、よく分かりませんが・・・

味わいは深煎りがおすすめ

さて。主流でない焙煎加減では「イタリアンロースト」という意見もありました。こちらは日本語で言うと「ごく深煎り」なので、前述のライトローストと全く逆の焙煎加減ですね。
個人的には、焙煎が深め~ごく深煎りの方が美味しいギリシャコーヒーができると思いますが、どうでしょう?

今回のギリシャコーヒーと長寿に関する研究では、高齢者の皆さんを対象に調査したのですが、残念ながらその焙煎加減までは詳しく調べていません。
さらに詳細な調査が今後行われることに、期待したいと思います。

※次回は、ギリシャコーヒーに関する店長の考察とコーヒー濃度についてお話ししたいと思います。

※ギリシャコーヒーの作り方
以前紹介したターキッシュコーヒーと同じと考えて大丈夫です。
詳しい作り方はターキッシュコーヒーの作り方からご覧いただけます。専用の抽出鍋が無くても小鍋でできますので、よろしかったらお試し下さい。

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。
現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

<参考>
ギリシャコーヒー(1)長寿の秘訣?
ギリシャコーヒー(3)焙煎加減と濃度

きまめや
生豆屋(きまめや)

ギリシャコーヒー(1)長寿の秘訣?

ギリシャコーヒーは、ターキッシュコーヒーと同じように作ることができます。

ギリシャコーヒー(Boiled Greek coffee)が長生きの秘訣かも

ギリシャのイカリア島(Ikaria)では、90歳以上の人口の割合が他のヨーロッパの国々と比べて10倍も多く、また健康な状態で長生きする人の割合も多いそうです。今まで多くの科学者達が、その原因を探るためイカリア島の研究をしてきました。

そして2013年、アテネ大学のStefanadis教授とSiasos教授が率いるチームが、その原因はイカリア島で飲まれている「ギリシャコーヒー(Boiled Greek coffee)」ではないか?と発表しました。
高齢者の健康、特に血管内皮機能に良い影響を及ぼしているのではないかということです。
最近の研究では、適度にコーヒーを飲むことは心筋梗塞などの冠状動脈性心疾患のリスクを減らす可能性が指摘されており、今回の研究結果にも同じような傾向が見られました。

ポリフェノールと抗酸化物質が豊富

調査は、イカリア島に永住している65歳以上の人からランダムに男女それぞれ71人ずつ選んで行われました。
その結果、87%の人がギリシャコーヒーを飲んでいることが判明。さらに主にギリシャコーヒーを飲んでいる人の方が、他の種類のコーヒーを飲んでいる人よりも血管内皮機能が良好なことが分かりました。

ギリシャコーヒーは、ポリフェノールと抗酸化(老化防止)物質が比較的豊富に含まれ、カフェインも控えめになるので、他のコーヒーに比べて健康的なのではないかと結論付けています。
もちろん気候風土などの違いもありますので、今後の研究でまた新しい結果が出るかもしれませんね。

ギリシャコーヒーの作り方

作り方は、以前紹介したターキッシュコーヒーと同じと考えて大丈夫です。ただコーヒー豆の焙煎加減については色々と意見があるようなので、次回考察したいと思います。とりあえず、お好きなコーヒー豆で作ってみてはいかがでしょう?

詳しい作り方はターキッシュコーヒーの作り方からご覧いただけます。専用の抽出鍋が無くても小鍋でできますので、よろしかったらお試し下さい。

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【本レポートの参考元】
Does Greek coffee hold the key to a longer life?(Vascular Medicine, published by SAG March 18, 2013)

<参考>
ギリシャコーヒー(2)浅煎り?深煎り?
ギリシャコーヒー(3)焙煎加減と濃度

きまめや
生豆屋(きまめや)

長寿ブレンドの作り方

コーヒーの成人病予防効果について再確認!

まずは最近注目されている成人病予防効果が期待できる成分について、サッと復習してみましょう。

1)浅煎りであるほど含まれる有効成分(深煎りには含まれない):クロロゲン酸・・・抗酸化作用(老化防止)、2型糖尿病の予防など

2)深煎りであるほど含まれる有効成分(浅煎りには含まれない):ニコチン酸(タバコとは無関係です)・・・心筋梗塞や脳梗塞の予防など

3)どちらの焙煎でも含まれる有効成分:カフェイン・・・パーキンソン病や2型糖尿病の予防など。他成分との相乗効果アリ。
——-
他にも香りの成分など色々あるかと思いますが、とりあえず予防効果が評価されている代表的なものを書いてみました。

上記から、一番効果的にコーヒーを摂取するなら・・・
やはり「浅煎り&深煎りのブレンドが一番!」ではないかと考えました。

配合は、まず半分半分(50%ずつ)がお勧めです。そこから、もっと苦みを減らしたい(増やしたい)というお好みに合わせて微調整してみても良いですね。
※深煎りが多いと苦みが増えます。

もし予防したい病気が限定されているなら、それに合わせればOKです。
例えば脳梗塞などの血管に関する病気だったら深煎りの方を多くするのも良いですし、老化防止に期待したいなら浅煎り多くしてみてはいかがでしょうか。

長寿ブレンドを作るときの注意点

焙煎が浅すぎると、コーヒーの香りが無く酸味の強い(一般的に流通しているアラビカ種の場合)味わいになり、刺激も強く胃痛の原因にもなります。

また焙煎が深すぎると、炭のようにカラカラになりコーヒー本来の香りは消えて炭臭くなってしまいます。いくら成分を追求しても、コーヒーの豊かな香りと味わいが無くなってしまったら勿体ないですね。

だから配合する際は、「コーヒーを楽しめる焙煎加減の範囲内でブレンド」するようにしましょう。
せっかくのコーヒーを「不味い!」と言いながら無理してガブガブ飲むよりも、「美味しい!」と言いながら最高の一杯を飲む方が、ストレス解消効果も期待できますね。

焙煎加減以外でも、健康のために「カビ豆」などの欠点豆をしっかり除去すること、できるだけ回転の早いお店で新しい豆を入手することも大事です。

なお「そういう細かいことを考えるのが面倒!」
「とにかく美味しい長寿ブレンドを楽しみたい!」・・・と言う方は、当店の「有機(無農薬)栽培 長寿ブレンド」がお勧めです!
「成人病予防効果を追求、かつ香り豊かに美味しく仕上げること」をテーマに、丁寧に焙煎・配合しました。
よろしかったらお試し下さい。

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【関連記事】
長寿ブレンド秘話
手焙煎で健康コーヒー(病気予防に)

【参考記事】
コーヒー摂取による生活習慣病予防効果のメカニズム -アディポサイトカインを介した影響(愛知職域コホート)

アディポネクチンと糖尿病・心血管病の分子メカニズム(第128回日本医学会シンポジウム)

Niacin therapy in atherosclerosis(英文、Curr Opin Lipidol. 2004 Dec;15(6):659-65.)

血栓をつくりにくい?コーヒーの不思議な力。(社団法人全日本コーヒー協会)

Nicotinic acid in the management of dyslipidaemia associated with diabetes and metabolic syndrome: a position paper developed by a European Consensus Panel(英文、Current Medical Research and Opinion,?2005, Vol. 21, No. 5 : Pages 665-682)

脂質異常症の最新情報 ニコチン酸とHDL(ドクターサロン57巻7月号-6. 2013)

コーヒーのポリフェノール(秘蔵!コーヒー豆知識)

きまめや
生豆屋(きまめや)

超善玉ホルモン・アディポネクチン(2)タバコとコーヒーの関係

タバコを吸う→コーヒー好き?

「タバコを吸う方にコーヒー好きが多い」という話は、開店当初からよく聞きます。理由は「コーヒーがあると、よりタバコが美味しく感じられるから」、「タバコを吸うと嫌な後味が残るけど、コーヒーを飲めば口がサッパリするから」等々。

また、コーヒーにはリラックス&ストレス解消効果があるので、ちょうど一服するには最適な組み合わせのかも知れませんね。
私はタバコを吸わないので、よく分からないのですが・・・

あと、お客様のお好みのコーヒーを伺って気付いたのは、タバコ好きな方は「深煎りの苦いコーヒーが好き」という傾向があるということ。
もちろん「浅煎り好き」なヘビースモーカーの方もいたので一概には言えませんが、ギフト贈答先の方がタバコを吸う場合は、とりあえず「一番深煎り」をお勧めするようにしています。

喫煙によるアディポネクチンの低下をコーヒーで補う

さて、以前お話しした「アディポネクチン」について、覚えていますか?
「超善玉ホルモン」とも呼ばれていて、血中濃度が高くなると成人病にかかりにくいというお話しでしたね。
そして、コーヒーにはアディポネクチンを増やす働きがあり、コーヒーを飲む量が多いほど血中アディポネクチンも多くなる傾向がありました。

一方最近の研究で、タバコを吸うと血中アディポネクチンが低下し、一日に吸う本数が多いほど血中濃度が低くなる傾向があることが分かりました。また女性よりも男性の方が血中アディポネクチンが低いため、「喫煙する男性」は要注意と言えます。
※禁煙すると、血中アディポネクチン濃度が回復し、20年以上禁煙を続ければ初めから吸わない人と同程度に戻るそうです。

ということは・・・
喫煙する人は「減ったアディポネクチンを増やすためにコーヒーを飲みたくなるのかも?」と勝手に想像してみました。健康を維持するために、自然と体が必要なものを欲することはよくあることですので。

例えば、お酒を飲んだ後にコーヒーを飲みたくなるのも、コーヒーによってアルコールが分解される効果が期待できるからでは、という考察をしたことがありましたね。
※コーヒーに含まれるカフェインには、肝臓でのアルコール分解を促す働きがあり、さらに利尿作用もあるので、アルコール分解後の老廃物も体外へ排出されやすくなります。

もちろん、健康のためにはタバコを吸わないのが一番良いかと思います。
タバコを吸う方は、くれぐれもお体にお気を付け下さい。

【参考】
Smoking status and adiponectin in healthy Japanese men and women.(英文 Prev Med. 2007 Dec;45(6):471-5. Epub 2007 Jul 14.)
喫煙は血中アディポネクチンを低下させる(愛知職域コホート)
超善玉ホルモン・アディポネクチン(1)
アルコール性肝硬変とコーヒー(秘蔵!コーヒー豆知識)

きまめや
生豆屋(きまめや)

超善玉ホルモン・アディポネクチン(1)コーヒーを飲んで増やす

アディポネクチンとは?

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで血中に豊富に存在しています。別名「超善玉ホルモン」とも呼ばれ、下記のような特徴があります。

1)内臓脂肪が増えると、アディポネクチン血中濃度が低くなる。
 →アディポネクチンの減少は、メタボリックシンドロームと深く関係。

2)アディポネクチン血中濃度が低いと、将来の2型糖尿病発症リスクが高くなる傾向。

3)アディポネクチン血中濃度が低いと、高脂血症(脂質異常症)や心筋梗塞の発症との関連も指摘。

4)女性より男性の方が、アディポネクチン濃度が低い傾向。
——–
アディポネクチンという言葉自体が分かりにくいかも知れませんね。
とりあえず、「アディポネクチンの血中濃度が、高いと安心。低いと心配。」という解釈で大丈夫だと思います。

しかし、脂肪細胞から分泌されるホルモンなのに「脂肪が増えると(肥満になると)減る」というのは変な感じですね。あと、逆に脂肪が少なすぎても減るそうです。つまり、太りすぎ&痩せすぎだと、アディポネクチンが減ってしまうということですね。

コーヒーを飲むとアディポネクチンが増える!

最近の研究で、アディポネクチン血中濃度はコーヒー摂取量に伴って増加することが分かりました。
また、全身の炎症の指標である高感度CRP、中性脂肪、肝機能マーカーは、コーヒー摂取量が増えると、それぞれ減少することが分かりました。

つまり、コーヒー摂取量が増えるとアディポネクチンも増え、それを介して中性脂肪と炎症反応の減少、肝機能マーカーの減少をもたらす可能性を示したことになります。

コーヒーが2型糖尿病や高脂血症、心筋梗塞等の予防になることについて、以前からお話ししていますね。
その研究結果が、このアディポネクチンと関係しているのか、それともまた他に要因があるのか?私の勉強不足のせいかも知れませんが、未だに不明です。
また何か情報がありましたら、お知らせしたいと思います。


コーヒーの摂取量について

なお、「コーヒー摂取量が増えるとアディポネクチン増える」・・・についてですが、飲めば飲むほど良いか?については不明です。
この研究では、「一日4杯以上飲む人」が一番良い結果が出ていますが、それが4杯なのか5杯なのか、それとも10杯なのかは分かりません。

あと、この研究では最後に「因果関係を証明するには、さらなる研究が必要」とし、「現時点では無理してコーヒーを飲む量を増やす必要は無い」と言っています。でも「コーヒーを飲みながらほっと一息つく時間をとるのは、心身共に良い効果が期待できる」と。

私も同感です。
コーヒーは無理して飲んでも美味しくありませんね。
飲みたい時に美味しいコーヒーを飲んで、一息つく。この幸福感が一番大切ではないでしょうか。

ところで、男性よりも女性の方が、アディポネクチンの血中濃度が高いのは興味深いですね。
「だから女性の方が平均寿命が長いのかな??」とちょっと思いました。
男性方も、美味しいコーヒーを飲んでリラックスするついでに、アディポネクチンを増やしてみてはいかがでしょう?

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【本レポートの参照元】
コーヒー摂取による生活習慣病予防効果のメカニズム -アディポサイトカインを介した影響(愛知職域コホート)
アディポネクチンと糖尿病・心血管病の分子メカニズム(第128回日本医学会シンポジウム)

きまめや
生豆屋(きまめや)

心筋梗塞&脳梗塞予防にコーヒー

血栓を作りにくくするコーヒー

心臓に血液を送る血管に血のかたまりが詰まると心筋梗塞に、脳の血管に詰まると脳梗塞になる恐れがあります。
どちらも組織に十分な酸素が行き渡らなくなって起きる病気ですが、コーヒーを飲むことで何か効果を期待できるのでしょうか?

2010年8月、東海大学医学部の後藤信哉教授の研究グループが、マウスを用いた実験でコーヒーを飲むことで血のかたまりが血管に詰まり(血栓)にくくなることを示しました。
その効果はあきらかで、心筋梗塞の再発を防止するアスピリンという薬よりも、コーヒーの効き目の方が断然強かったそうです。

以前は、コーヒーは心筋梗塞に悪い影響を与えると言われていましたが、これはコーヒーと一緒にタバコを吸う人が多かったためで、タバコと分けて研究した結果は「コーヒーを飲んでいる人のほうが心筋梗塞になりにくい」と結論付けています。
なお後藤教授の研究結果では、血栓予防に有効なコーヒー成分を特定するに至っていません。

有効成分はニコチン酸?

他の研究で、コーヒーに含まれる唯一のビタミン「ビタミンB3」が作用しているのでは?というものがありました。
これはナイアシンとも呼ばれ、コーヒーに含まれているのはその中の「ニコチン酸」という物質です。
※ニコチンという名前が入っていますが、タバコのニコチンとは無関係です。

2004年12月、カリフォルニア大学医学部のMeyers CDらの研究により、このニコチン酸を多めに摂ることで、血液がサラサラになり、血管の弾力が増すと結論付けています。
もちろん、この成分だけが影響しているとは言い切れませんが、もしニコチン酸を積極的に摂りたいならどんなコーヒーを選べば良いでしょう?

ニコチン酸をたっぷり摂るなら深煎り

ニコチン酸は、深煎りコーヒー豆の方が多く含まれます。具体的には、中煎り程度から増え始め、ごく深煎りが一番多くなります。
そのため当店のコーヒーですと「きまめやブレンド深煎り」のように「○○深煎り」と書いてあるものや、メキシコ・シエラモレーナ(深煎り)、ヨーロピアンブレンド(ごく深煎り)もおすすめです。

これからアイスコーヒーが美味しい季節になりますが、アイスには深煎り豆が一番合いますね。
病気予防も兼ねて、糖分タップリのソフトドリンクの代わりに、美味しいアイスコーヒーはいかがでしょう?
焙煎したての深煎りコーヒーを使ったアイスコーヒーは、透明感のある味わいで市販のアイスコーヒーとは比べものにならない味わいです。
ぜひお試し下さい。

【注】持病がある方は、必ず担当の医師に相談しましょう。現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【参考】
美味しいアイスコーヒーの作り方
長寿ブレンドの作り方
長寿ブレンド秘話
手焙煎で健康コーヒー(病気予防に)

きまめや
生豆屋(きまめや)

コーヒーは体を冷やす?温める?

「体を冷やす」という根拠は?

よく「コーヒーは体を冷やす」と聞きますが、その根拠をたどると「南国で収穫されるから」というのが一番の理由のようです。
確かに赤道付近の国で収穫されますが、コーヒーの産地は標高が高く平均気温は15℃~24℃程度。寒暖の差が大きいのが特徴で、その寒暖の差があるからこそ、美味しいコーヒー豆が出来る訳です。

そう考えると、それほど暑い場所で栽培された訳ではありません。むしろ日中は少し暑いけど、夜は寒いくらいの場所で育っていると言えるでしょう。

「体を温める」という根拠は?

色々調べると、体を温めるという根拠の方が沢山ありました。
まずは、カフェインによる「血行促進作用と興奮作用」。これだけを見ても、体温が上がるような気がしますね。

次に「利尿作用」。体内の過剰な水分は冷えを起こすと言われるため、利尿作用はむしろ体を温めてくれる効果が期待できます。

そして、何故か「寒い国で沢山のまれている」という事実!もし本当に体が冷えるなら、寒い国ではきっと飲みたくないですね・・・。

その他、コーヒーポリフェノールに血管拡張作用が期待できる等いろいろあります。
だからといって「コーヒーは体を温めるんだ!」とは言い切れませんが、とりあえず私の経験上からも「あったかいコーヒーを飲むと体があたたまる」ということで問題無いと思います。

ただ一つだけ気をつけたいのが「砂糖」。
グラニュー糖や白砂糖は、体に入るとすぐに血液中に吸収されて血糖値が急上昇します。その後インスリンが大量に分泌されることで低血糖になり、手足が冷える原因にも。
砂糖の入れすぎには、ご注意下さい。

なお鮮度と品質にこだわった「焼きたて挽きたてコーヒー」だったら、甘味を入れなくても十分美味しいです。
ぜひ「焙煎日発送」の生豆屋のオーガニックコーヒーをお試し下さい。

きまめや
生豆屋(きまめや)