臭化メチルとは(燻蒸その2)

臭化メチルって何?

別名「メチルブロマイド」。
殺虫剤でもあり、殺菌剤でもあります。常温で気体になるので、 
燻蒸(くんじょう)(消毒)する時に使われます。 

コーヒーのような輸入農作物だけでなく、米などの穀物の燻蒸(くんじょう)、 畑地やハウス栽培の土壌燻蒸(くんじょう)剤としても使われています。 

結構すごい毒性

急性毒性評価に基づく「毒劇法」による劇物指定を受けています。 
また、発ガン性の疑いもオランダ政府から報告されています。 

臭化メチルを使って倉庫燻蒸(くんじょう)や土壌燻蒸(くんじょう)を行う作業者に、 中毒死者や次のような症状を示す患者が見られます。 
悪心、嘔吐、めまい、頭痛、肺水腫、呼吸困難、チアノーゼ、 
四肢けいれん等。 
皮膚に直接触れた場合は、灼熱感や水疱を起こす等。

こういう薬剤で消毒されたものが、実は身近にゴロゴロしている可能性があることを知り、とても残念でした。

<参考>
燻蒸その1 コーヒー豆は植物だった
燻蒸その3 残留基準は無し
燻蒸その4 臭化メチルに代わるもの
燻蒸その5 安全な燻蒸?
燻蒸その6 産地燻蒸の話
燻蒸ってどんなもの?
有機栽培(オーガニック)豆に害虫が見つかったら?

きまめや
生豆屋(きまめや)