コーヒーの入れ方
7.「ターキッシュコーヒー(トルコ式コーヒー)」
フィルターは不要。ナベと火だけを使って簡単に作れます。
トロリとしたコク、濃厚な味わい。後味は意外にあっさり。
コーヒーの原点がここにあります。
- きまめやブレンド深煎り(または長寿ブレンド) 人数分×8g
- 砂糖・・・・・・人数分×8g(お好みで調整して下さい)
- 水 ・・・・・・人数分×70cc
- デミタスカップ (小さなカップ)
- イブリック、またはミルクパン(小さいナベ)
- かき混ぜるもの
1.コーヒー豆をごく細挽き(パウダー状)にしてなべに入れ、砂糖・水も加えて混ぜる。
<<ポイント>>
- 左写真はイブリックを使って、2人分(16g豆・砂糖、140cc水)を作っている所です。
- 均一になるまで軽く混ぜるだけでOK。
- 好みで、シナモンやカルダモンを香料代わりに入れても良いです。私は砂糖も何も入れないブラックが一番好きですが・・・。
2.弱火にかけて、時々混ぜる。
<<ポイント>>
- 急いでいる時は中火でも大丈夫。その代わり、焦げ付かないようにしっかり混ぜましょう。
3.「ふつふつ泡立ってきたら、火から離す」を3回繰り返したら、火からおろす。
<<ポイント>>
- 1回で終わる、という作り方もあります。あっさりした味わいがお好みの場合は、回数を減らしてみてください。
4.そのまま2分間ほど置いてから、デミタスカップに静かに注ぐ。できあがり!
<<ポイント>>
- 2分置かなくても良いですが、カップに注いだ時にコーヒー粉が沢山入ります。
- カップに注いでから、しばらくコーヒー粉が沈むまで待つ、という方法もあります。
- 静かに注ぐのは、下に沈んだコーヒー粉をカップに入れないためです。
- カップの底に残ったコーヒー粉はそのまま残しましょう。飲んでも害にはなりませんが、あまり美味しいものではありませんので。
●日本で作るなら、ミルクパンがおすすめ!
ターキッシュコーヒーといえば、イブリックが一番と思われているかもしれませんが・・・日本の台所で作るなら、やっぱりミルクパン(牛乳温め用の小鍋)が一番です。ガス台にちゃんとのってくれるし、片手で混ぜているうちにできるので忙しい朝にもピッタリ!
ミルクパン&きまめやブレンド深煎り
●塩味はちょっと・・・
先日朝食を作りながらターキッシュコーヒーを作っていた時のこと。
となりの野菜炒めに塩を入れた後、くつくつ煮ているコーヒーにも一つまみの塩を入れてみました。
よく和菓子に一つまみの塩を入れると、甘みが引き立つって言いますよね・・・。
しかし。味わいは×でした。
わずかな塩でしたが、ピリッとした味わいが後味を悪くしてしまったのです。
やっぱり、料理のように手軽にできるコーヒーでも、塩味はいただけないですね。
●牛乳煮出しはちょっと・・・
牛乳で同じように煮出したら、どうなるのかな?と思って、実験してみました。
結果はやはり×。
まず、牛乳は水の2倍粘度があるのでコーヒー粉が沈んでくれません。
あと、牛乳を沸騰させるとタンパク質が固まってしまい、うまみも逃げてしまいます。
ターキッシュコーヒー&ミルク をするならば、カップに注いだ後に別にあたためたミルクを静かに注ぐのが一番美味しいと思います。
味わいは、エスプレッソにミルクを注ぐ「カプチーノ」にちょっと似た味わいです。
●豆の鮮度が大事!
美味しいターキッシュコーヒーにするなら、豆の鮮度が大事です。いつ焙煎したか分からないような酸化した豆だと、当然後味も悪くなるからです。
そしてできれば、鍋に入れる直前にミルで豆を挽いて下さい。
「でもエスプレッソ対応のミルが無いと極細挽きにするのは難しい・・・」と考えている方へ。安価なプロペラ式ミルでも大丈夫です!
いつもよりも長めに挽いて細かくして、そのまま煮出して下さい。抽出して2分間置いた後に「茶こし」で濾せば、舌触りもなめらかになり美味しくいただけます。
※プロペラ式ミルは長時間連続して挽きつづけると故障の原因になります。一定時間以上(30秒〜、メーカーによって時間が異なります)休んでから再度挽くようにしてください。
コーヒー豆は挽いた瞬間に香りが半分飛んでしまうと言われています。どの抽出方法でも、せっかく自分で作るなら香りを全部堪能したいですね。香りも癒し・リラックス効果が絶大ですので・・・
●コーヒー占い
本場トルコでは、ターキッシュコーヒーを飲み終わってからのコーヒー占いが一つの楽しみだとか。
飲み終わったカップにソーサをかぶせて、下の写真のようにひっくり返します。
カップが冷めたら元に戻し、コーヒー粉の様子から色々占います。
#占い方は、色々あるようですがカップをひっくり返すのは共通のようです。
#鳥の形だと心配事がなくなるとか、魚だと幸運に恵まれるとか、解釈も色々あるそうです。
お問い合わせはこちらまで:staff@kimameya.co.jp