コーヒーの入れ方
2.今日からプロ!「細口ポット抽出法」
ペーパーフィルター(カリタ式)を使って、細口ポットを用いた場合
- コーヒーカップ
- ペーパーフィルター
- ドリッパー(3つ穴)
- サーバー
- 湯が細く出るポット(細口ポット)
- 沸騰した湯
- 温度計
※ここでは、人気の「きまめやブレンド深煎り」35gを中挽きにし約3人分(360cc)のコーヒー液を抽出します。
1.サーバーにドリッパーをセットし熱湯を通して温めておく。コーヒーカップも同様に温めておく(写真左上)。
2.ペーパーフィルターの接合部分を互い違いに折る。
3.底部の角をつまみ(左下写真)、ドリッパーに入れた時に安定するようにする。
<<ポイント>>
- ネコの耳みたいになるように、角をつまみます。こうすると、安定して注ぎやすいです。
- 器具を温めるのが面倒な方は、コーヒーが冷めないように下記の湯の温度を高めに設定しましょう。ただし、若干香りが飛んでしまうことを覚悟してください。
4.沸騰したお湯を細口ポットにいれて90℃前後になるまで待つ。
<<ポイント>>
- お湯は、湯冷まし(ぬるま湯状態)で飲んでもおいしいものを選ぶこと。
- やかんで沸かして、温めていない細口ポットにお湯を移すと、ちょうど適温に近くなります。
5.ペーパーフィルターをドリッパーにセットしコーヒー粉を入れて平らにする。
<<ポイント>>
・コーヒー粉を入れる前に湯通しをすると、紙臭さが消えてオススメ。詳しくは、ペーパーフィルターの湯通し効果をご覧下さい。
6.中心から円を描くように湯を注ぎ、全体をしめらせる(左写真)。
<<ポイント>>
- どうしても外側から注ぎたい方は、それでも結構です。要は、粉の表面全体が湯で湿った状態になればOK!
- やかんで沸かして、温めていない細口ポットにお湯を移すと、ちょうど適温に近くなります。
- やかんで抽出する場合は、ちょっと置いて冷ましましょう。
7.約1分間、蒸らす。
<<ポイント>>
- 新鮮で挽きたての豆だと、蒸らしている間にどんどん膨らんできます。挽き豆でご購入いただいた場合は、膨らみが鈍くなります。
- 写真は当店の「きまめやブレンド深煎り」を蒸らし終わった状態のものです。
- 豆が新鮮なほど、深く炒ってあるほど、よく膨らみます。
8.ドリッパーにある3つ穴の上部あたりを目指して静かに湯を注ぐ。
<<ポイント>>
- 豆の層が一番厚い部分(3つ穴の上部辺り)で、お湯を注ぎます。
- 静かに、粉の表面を荒らさないように、ゆっくりと注ぎます。
- 蒸らした時にできた表面部分が、なるべく崩れないように注意します。(一度に注ぎすぎると崩れて、粉の山が大きくなりすぎ、コクの足らないコーヒーになる恐れがあります。
9.注ぎすぎになりそうな時は、ちょっとお休みして、コーヒー粉の山が凹まないうちにまた注ぐ。
<<ポイント>>
- 高いところからお湯を注ぐと、粉の表面が削られて、コーヒー粉の層が薄くなってしまうので気を付けてください。
10.注ぎ終わりです。抽出中に目標のカップ数の目盛りまで届いたら、すみやかにドリッパーをはずす。
<<ポイント>>
- お湯を注ぎすぎてしまうと、イヤな酸味や渋みが出る恐れがあります。薄いコーヒーが好みの方は、ちゃんと定量に抽出した後、お湯で薄めましょう。
11.抽出完了後の粉の状態です。静かに注ぐと、中心部の凹みを最小限にできて、厚いコーヒー層のままで抽出できる。
<<ポイント>>
- ペーパーフィルター付近はコーヒー層が薄くなります。そこにお湯を注がないとストレスがたまる場合は、たま〜に注ぎましょう。
ただ、表面部分が崩れることになりますので、若干香りが逃げることを覚悟しましょう。
12.温めておいたカップに注げば、できあがりです♪
<<ポイント>>
- あたたかいうちにお召し上がり下さい。
- 作ったコーヒーを長時間保温すると、どんどん味が落ちます。どうしても作り置きする場合は、飲む直前に沸騰させないように気を付けて温めてなおして下さい。
- クリームやお砂糖を飲む前にいれるのも結構ですが。自分の腕前を知るためにも、まずはブラックで味見してはいかがでしょうか。自分好みのコーヒー見つけるヒントになると思います。
ネル(布)ドリップで同様に抽出すると、さらに美味しくできます。
<ネルの長所>
- 味にコクが出る。
- 使い捨てでないので、経済的だし環境にもやさしい。
- 紙の臭いが付かない
<ネルの短所>
- 一般的には、使用後に洗ってから水に浸けて冷蔵庫に保管する必要があるので面倒。
→店長は、お湯で洗って干しています。その方が衛生的で冷蔵庫の肥やしになりません。 - コーヒー粉で目が詰まってくるので、定期的に交換した方がよい。
・・・・ということで。
お好みでペーパーかネルを選んでいただければ良いかと思います。
ネルの場合は、若干ドリッパー部分の傾斜が急になりますので、それほど「コーヒー層の厚いところへ!」を意識しなくても大丈夫でしょう。気軽にいれても、コクのあるおいしいコーヒーになります。
お問い合わせはこちらまで:staff@kimameya.co.jp