コーヒーの入れ方
3.プロは器具を選ばない!「やかん抽出法」
ペーパーフィルターを使って、難関!「笛吹きケトル」を用いた場合
- コーヒーカップ
- ペーパーフィルター
- ドリッパー
- サーバー(カップへ直接抽出する場合は不要)
- やかん(ここでは笛吹きケトル使用)または給湯器
- 沸騰した湯
- あれば温度計
※ここでは、大人気の「きまめやブレンド」35gを中挽きにし約3人分(360cc)のコーヒー液を抽出します。
1.サーバーにドリッパーをセットし熱湯を通して温めておく。コーヒーカップも同様に温めておく(写真左上)。
2.ペーパーフィルターの接合部分を互い違いに折る。
3.底部の角をつまみ(左下写真)、ドリッパーに入れた時に安定するようにする。
<<ポイント>>
- ネコの耳みたいになるように、角をつまみます。こうすると、安定して注ぎやすいです。
- 器具を温めるのが面倒な方は、コーヒーが冷めないように下記の湯の温度を高めに設定しましょう。ただし、若干香りが飛んでしまうことを覚悟してください。
4.沸騰したお湯を少し冷まして、適温90℃前後に近くする。
<<ポイント>>
- お湯は、湯冷まし(ぬるま湯状態)で飲んでもおいしいものを選ぶこと。
- 温度計ではかるのが一番ですが。ない場合はキモチちょっと待つ!程度でやってみましょう。
- 左写真にある温度計は、天ぷら用のものを、変形させた大きいクリップでポットに固定したもの。これが一番使いやすい!
5.ペーパーフィルターをドリッパーにセットしコーヒー粉を入れて平らにする。
<<ポイント>>
・コーヒー粉を入れる前に湯通しをすると、紙臭さが消えてオススメ。詳しくは、ペーパーフィルターの湯通し効果をご覧下さい。
6.少しずつ湯をおとし、とりあえず全体をしめらせる(左写真)。
<<ポイント>>
- 笛吹きケトルは、注ぎ口がフラットなので、細く湯を出すのが難しく要注意。
- 「円を書くように〜」とやろうとすると、力が入ってお湯が出過ぎます。要は、粉の表面全体が均一に湯で湿った状態になればOK。「ちょんちょん」と静かにお湯をおとしていく、という感覚でやってみましょう!
- ここで注ぐお湯は、蒸らしのためのものなので、注ぎすぎないこと。サーバーに湯が落ちるか落ちないか程度がベスト。
7.約1分間、蒸らす。
<<ポイント>>
- 新鮮で挽きたての豆だと、蒸らしている間にどんどん膨らんできます。挽き豆でご購入いただいた場合は、膨らみが鈍くなります。
- 写真は「きまめやブレンド」を蒸らし終わった状態のものです。
- 豆が新鮮なほど、深く炒ってあるほど、よく膨らみます。
8.ドリッパーの取っ手部分と平行になるように笛吹ケトルの注ぎ口をもってきて、ちょうど真ん中辺りに注ぐ。
<<ポイント>>
- 注ぎ口を無理に動かそうと(円を書くようにとか)すると、お湯が出過ぎてしまうので、真ん中で固定しましょう。この時しっかり脇をしめて、固定してください。
- 固定することで、手の震えで自然に注ぎ口が「豆の層が一番厚い部分(3つ穴の上部辺り)」で前後するようにします。固定した後は、「少しずつ注ぐ!」ということだけに意識を集中させましょう。
- 蒸らした時にできた表面部分が、なるべく崩れないように注意します。(一度に注ぎすぎると崩れて、粉の山が大きくなりすぎ、コクの足らないコーヒーになる恐れがあります。
9.注ぎすぎになりそうな時は、ちょっとお休みして、コーヒー粉の山が凹まないうちにまた注ぐ。
<<ポイント>>
- 高いところからお湯を注ぐと、粉の表面が削られて、コーヒー粉の層が薄くなってしまうので気を付けてください。
10.注ぎ終わりです。抽出中に目標のカップ数の目盛りまで届いたら、すみやかにドリッパーをはずす。
<<ポイント>>
- お湯を注ぎすぎてしまうと、イヤな酸味や渋みが出る恐れがあります。薄いコーヒーが好みの方は、ちゃんと定量に抽出した後、お湯で薄めましょう。
11.抽出完了後の粉の状態です。静かに注ぐと、中心部の凹みを最小限にできて、厚いコーヒー層のままで抽出できる。
<<ポイント>>
- ペーパーフィルター付近はコーヒー層が薄くなります。そこにお湯を注がないとストレスがたまる場合は、たま〜に注ぎましょう。
ただ、表面部分が崩れることになりますので、若干香りが逃げることを覚悟しましょう。
12.温めておいたカップに注げば、できあがりです♪
<<ポイント>>
- あたたかいうちにお召し上がり下さい。
- 作ったコーヒーを長時間保温すると、どんどん味が落ちます。どうしても作り置きする場合は、飲む直前に沸騰させないように気を付けて温めてなおして下さい。
- クリームやお砂糖を飲む前にいれるのも結構ですが。自分の腕前を知るためにも、まずはブラックで味見してはいかがでしょうか。自分好みのコーヒー見つけるヒントになると思います。
超難関!給湯器は、さらに注意が必要です。
友人が病院へ入院している時に、コーヒー豆を頼まれたので持っていくと・・・。
「店長さんおいしいコーヒーをいれてよ〜」と病室の方々からリクエストされました。
でもお湯がないしなぁ、と困っていると友人が給湯室へ連れていってくれました。
幸いドリッパーとフィルターは持ってきていたので、その場で挑戦!
給湯器は蛇口をひねると熱湯が出てくる仕組みになっていますが、出方が定量ではないので、集中力が必要です。
まず、できるだけ細く湯がでるように、蛇口を調整します。
そして、注ぎ口から離れないようにして、上記の手順でコーヒーを抽出しましょう。
まぁ、キモチこんな感じ、で気軽にやってみましょう。あまりガチガチに考えると疲れますので。
一杯のコーヒーは一つの作品です。
どこでも気軽に、楽しみながらコーヒーをいれていただければ、私も嬉しいです。
お問い合わせはこちらまで:staff@kimameya.co.jp