ウインナーコーヒーの作り方

ウインナーコーヒー
3つの味わいが楽しめるウインナコーヒー(Einspaenner)

ウィンナコーヒー(Vienna Coffee)とは?

ウィンナーが入ったコーヒー・・・ではありません。
日本で言う一般的なウインナーコーヒーは、泡立てた生クリームをたっぷりと浮かせたコーヒーのことです。泡立てる前の生クリームを浮かして、ウインナーコーヒーと呼ぶ場合もあります。
オーストリアの首都ウィーンから名付けたコーヒーで、日本独特の呼び方になっています。そのため、オーストリアで「ウインナーコーヒー」と言っても通じません。
それでは、何と言ったら通じるのでしょうか?

「アインシュペンナー(Einspaenner)」が、日本のウインナーコーヒーに最も近いと言われています。
意味は「一頭立ての馬車」。国立オペラ座近くの馬車だまりに待っていた御者の間で人気を呼んだため、この名前が付いたそうです。
ちなみにウィーンで最もよく飲まれているのは、コーヒーに泡立てたミルクを加えた「メランジェ(Melange)」です。日本でいうカプチーノのようなものですね。

ウインナコーヒーの作り方・飲み方

<作り方>
(1)生クリーム(高脂肪のもの)を泡立てます(七分立て)。好みで、生クリーム200ccにつき大さじ1杯程度の砂糖を加えても良いです。

(2)やや深煎り~深煎り豆で、コーヒー(1人分100~120cc)を抽出します。

(3)温めたカップにザラメ糖(グラニュー糖でも可)を適量入れ、(2)の深煎りコーヒーを注ぎます。
その上に泡立てた生クリーム適量をそっと浮かせて、できあがり!
#ウィーンでは、カップではなく耐熱グラスで「アインシュペンナー」を楽しみます。

<飲み方>
基本は、混ぜないで飲みます。
最初はふんわりクリーム、その次にほろ苦いコーヒー、そして最後に沈んだザラメ糖とコーヒーの甘みを楽しみます。
1つのコーヒーで3つの味わいが楽しめるのが、嬉しいですね。

※写真入り「ウインナーコーヒーの作り方」もご覧下さい。

きまめや
生豆屋(きまめや)

コーヒーのすすめ方(マナー)

「美味しければ、マナーなんてどうでも良いさ!」
確かにその通りですね。国や地域によってもマナーは異なるかと思います。
でも、大事なお客様がみえた時にあたふたしないよう、「一般的なコーヒーのすすめかた」だけおさらいしておきましょう。

カップへの注ぎ方

普通のブラックコーヒーなら、カップは冷めにくい形(口が広く開いていないもの)がおすすめです。あらかじめカップを温め、コーヒーが冷めないように気をつけましょう。
コーヒーを注ぐ時は、だいたい8分目を目安にします。それ以上注ぐと、お砂糖やクリームを入れた時にあふれてしまう恐れがあるので要注意です。お砂糖やクリームはあらかじめ加えず、お好みで加えることができるように添えましょう。

カップとスプーンの位置

ソーサの上にカップをのせる時は、取っ手部分が右側でも左側でもOK。ただ、お客様から見て右側に取っ手を持ってきた方が、カップの模様が綺麗に見えるようにデザインされていることが多いです。
スプーンはカップの前に置きましょう。

ケーキとコーヒーの関係

ケーキと一緒にコーヒーをすすめる場合は、食べやすいようにケーキを正面に置き、その右側にコーヒーを置くと良いです。
ケーキは、お客様から見て一番美味しそうに見えるように置くのが大事です。例えば、三角形のケーキなら切り口が綺麗に見えて、かつ食べやすいように鋭角を左に向けて置きましょう。
もしチョコレートなどの小さなお菓子を添える場合は、コーヒーを正面に置き、お菓子は右側に置くと召し上がりやすいです。もちろん、左利きの人もいますので「右側に置くのが一番良い!」とは言い切れませんが・・・。

水は添える?

コーヒーが主役だったら、味覚を鋭敏にするために冷水を添えた方が良いでしょう。ただし薄く抽出されたアメリカンコーヒーだったら、お茶のように飲めるので冷水を付ける必要は無いと思われます。

右側から置くの?

コーヒーをテーブルに置く時は、お客様の右側から配置するのが基本だそうです。
しかし明らかに右側が狭くて動きにくいという場合は、左側からでも良いと思います。熱々のコーヒーをお客様にひっくり返したら、それこそ大変ですからね。

こんな感じでまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。どうしたらお客様が召し上がりやすいか?と考えながらすすめれば、特に難しいことは無さそうですね。

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生豆屋(きまめや)

コーヒーはブラック派?それとも・・・

最初の一口だけは

もし美味しいコーヒー豆で、とっておきの一杯をいれたら・・・
最初の一口だけは、ぜひブラックで召し上がっていただきたいと思います。

なぜならコーヒーの繊細な味わいは、ミルクやクリームを入れることで消えてしまうからです。
また砂糖を入れることによって、コーヒーの持つ本来の甘さを堪能することもできません。
それはちょっともったいないなー、と思います。

もちろん、細かいことはどうでも良い人にとっては迷惑な話ですね。
「どんな風に飲もうと、勝手でしょ!」というお気持ちも良く分かります。

ただ、「これ美味しいコーヒーなんだよ」というウンチクを聞きながらご馳走になる時は、ちょっとだけ気をつけましょう。
ご馳走した方が、がっかりしないように。

それに本当に新鮮で美味しいコーヒーだと、意外と何も入れない方が飲みやすいかも知れません。
健康のことを考えれば、ブラックで飲むのが一番ですしね。

エスプレッソは別

いつも豆の味わいや焙煎加減を吟味する職業柄、ついついブラックで飲んでします。
でも、エスプレッソだけは別!とイタリアのエスプレッソメーカーの方から教えてもらいました。

エスプレッソに砂糖を入れないで飲むのは、日本人くらいだ! とも。イタリアでブラックで飲むと、かなり「変な人」に見られるそうです。
つまり、砂糖を入れることで初めてエスプレッソの味わいになる、という感じです。

しかし。変だと言われながらも、やっぱり一口目だけはブラックでエスプレッソを飲んでしまいます。
どうしてもブラックの味わいを知りたい、という探求心は抑えられないからです。

だから、「どんな風に飲もうと、勝手でしょ!」というお気持ちは、とても良く分かるのでした。
たぶん私にとってのコーヒーは、いつも研究材料なんだと思います。

話が脱線しました。
エスプレッソは、スプーン2~3杯の砂糖をサラリと入れて飲むのが基本です。スプーンで混ぜて砂糖を溶かしても良いですし、混ぜずにそのまま飲むのも粋だとか。
混ぜない時はカップの底に砂糖が残るので、それをスプーンで食べるのもOKだそうです。

確かに、苦みだけが突出したエスプレッソが砂糖を入れた瞬間にバランスのとれた味わいに変化する様は、感動的ですらあります。
エスプレッソには砂糖!これもイタリアへ行った時のために覚えておきましょう。

<参考>
コーヒーの甘味を見つける
エスプレッソレポート(1)値段の違いと飲み頃
エスプレッソレポート(2)バールで注文する時
エスプレッソレポート(3)鮮度と砂糖
エスプレッソレポート(4)クレマについて
エスプレッソレポート(5)カプチーノとカフェラテの違い
エスプレッソレポート(6)本場エスプレッソの味わいは?
エスプレッソレポート(7)日本人とエスプレッソ

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生豆屋(きまめや)

コーヒーと糖尿病 その3

以前、コーヒーは2型糖尿病(以下、糖尿病と略します)の予防に効果的、というお話をしました。
今日は、糖尿病を「すでに発症している人」はコーヒーとどう付き合ったら良いかについて、提案したいと思います。
※2型糖尿病:遺伝的な要素に、過食や運動不足、ストレスなどの生活習慣が加わって発病するタイプの糖尿病。

「予防」と「発症後」の違い

糖尿病の「予防」として、コーヒーを飲むのは効果的であるという研究結果がいくつか発表されています。

その理由として、コーヒーに含まれるカフェインが、脂肪の燃焼を助けて体重増加を防ぐからとか。
または、コーヒー成分のクロロゲン酸が作用して間接的に血糖値をコントロールしているのでは? 等々いろいろな説がありますが、まだハッキリとは解明されていません。

一方、「予防」ではなく「すでに発症している人」は、どうでしょう?
色々調べたところ、コーヒーを「たっぷり飲む」のは控えた方が無難のようです。
大量にコーヒーの「カフェイン」を摂取すると、炭水化物の利用効率が悪くなり血糖値が高くなる恐れがあるからです。

予防で沢山飲んでOKでも、発症したら要注意とは・・・
コーヒーの成分が複雑に影響しているため、なかなか難しい所のようですね。

糖尿病発症後のコーヒーの飲み方

発症すると、食後の血糖値コントロールがとても大事になります。
コーヒーのカフェインによる影響を抑えるため、発症している人は食事中や食後のコーヒーは控えた方が良いでしょう。
#コーヒーだけでなく紅茶や緑茶、清涼飲料に含まれるカフェインも要注意です。

「でも、やっぱりコーヒーが飲みたい!」
そんな時は、空腹時・食間に飲むことをオススメします。嬉しいことに、空腹時にコーヒーを飲んでも血糖値の変動は殆ど見られないそうです。

さらに、アラビカ種の豆を選び、できれば抽出はアメリカン(薄め)で。そうすればカフェイン量も減り、より安心ですね。
※当店でお取り扱い中の豆はすべてアラビカ種ですので、ご安心下さい。

もちろん、服用中の薬や体質との相性もあるかと思います。コーヒーを飲むときは、必ずかかりつけの医師に相談してからにしましょう。

アラビカ種:カフェイン量がロブスタ種の半分。

<参考>
コーヒーと糖尿病1(色々な研究結果)
コーヒーと糖尿病2(予防と使用上の注意)
アメリカンコーヒーの作り方

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ペーパーフィルター考

人気の理由

コーヒーをドリップする(抽出する)のに必要なものは?
まず、コーヒー粉に湯を注いでから濾す(コーヒー粉と液を分ける)ための道具が必要になります。その道具として、ペーパーフィルターが主流ですが、他にも布(ネル)や金属フィルタもあります。

でも、なぜペーパーが主流なのでしょう?
どこでも売っているし、使い捨てなので衛生的。後片づけもラクだからかも知れませんね。

当店で行ったアンケート調査でも、抽出時にペーパーを使用しているという方が圧倒的に多かったです。

選ぶときのポイント

ペーパーフィルターはどこのメーカーも同じ?
いえいえ。各メーカーによって微妙に性能が異なります。
早く落ちるもの、ゆっくり落ちるもの等色々ありますが、一番大事なポイントは「紙の臭いが少ないか?」だと思います。

たぶん、紙の臭いを感じたことが無い方がほとんどではないでしょうか。
コーヒーの味わいが濃いほど、また香りが強いほど、臭いは分かりにくいものです。

また、紙の臭いを「コーヒー特有の風味」だと思っている方も多いのではないでしょうか。
試しにネルで抽出したものと比べると、その風味が明らかに違うことに気づかされます。

ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、コーヒー粉を入れずに湯だけを通すと・・・立ちのぼる紙の臭いに驚かされます。

とは言うものの・・・

忙しい時間に、後片づけが大変なネルや金属フィルタでいれるなんて無理!というお気持ちもよく分かりますし、私も同感です。
メーカーによって微妙に紙の臭いが異なりますので、色々と試してみるのも良いかも知れません。

もし、許せない臭い!のペーパーフィルターに当たってしまったら?
蒸らしの時間を減らす等、工夫してみると良いでしょう。

でも、もし時間がたっぷりある午後のコーヒータイムだったら・・・
体にも安心で、まろやかな味わいが楽しめる「ネルドリップ」を楽しんでみるのもステキですね。

追記(2020年4月19日)
ペーパーフィルターの臭いは、無漂白の方が強い傾向にあることが分かりました。詳しくは、ペーパーフィルター無漂白・酸素漂白どちらが良い?をご覧下さい。
また、湯通しすることで紙の臭いをだいぶ減らすことができます。詳しくは、ペーパーフィルターの紙臭さを消す方法をご覧下さい。

<参考>
茶こし(味噌こし)布ドリップ法

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缶コーヒーの原価は?

先日、缶コーヒーの製造に携わっていた方から、色々とお話を伺う機会がありました。ということで、今日は缶コーヒーのお話をしたいと思います。

缶代が一番高い

皆さんは、缶コーヒーの値段をご存じですか?
販売価格ではなくて、コーヒー(中身)が占める値段のことです。
1本の缶コーヒーは、だいたい下記の値段で作られるそうです。

コーヒー代(中身)15円
缶代 20円
缶加工代  5円
———————–
計 40円

高級感のある缶コーヒーでも、中身は16円程度だそうです。やっぱり、缶代が一番高いのですね。容器代に一番お金がかかるのは、缶コーヒーに限ったことではありませんが。

1缶40円のものが、最終的には120円程度で販売されているそうです。
確かに流通や、自動販売機で年中冷やしたり温めたりするのにもお金がかかるし、小売店も利益が必要なので、仕方がないことかも知れません。

品名で中身を知る

では1本あたりの缶コーヒーに、何グラムの豆が使われているのでしょうか?缶コーヒーに書いてある「品名(種類別名称)」から、推測してみましょう。
—————————————————————-
品名      100g中のコーヒー使用量(生豆換算)
—————————————————————-
コーヒー       5g以上
コーヒー飲料     2.5g以上 5g未満
コーヒー入り清涼飲料 1g以上 2.5g未満
—————————————————————-
一番多く使用されている「コーヒー」でも、5g以上です。
生豆換算で5gということは、焙煎豆にすると約4gですね。
1本200gとすると、焙煎豆で8g以上使われているのが「コーヒー」と
呼ばれていることになります。

一方「コーヒー飲料」と「コーヒー入り清涼飲料」は、コーヒーと呼ぶには、あまりにも使用量が少ない気がします。
ちなみに、乳固形成分が3%以上の場合は「乳飲料」として分類されるそうです。

<参考>
悪魔の飲み物 缶コーヒー

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コーヒーの甘味を見つける

「甘いコーヒー、ありますか?」
・・・と、お客様から聞かれることがあります。
私は「全部甘いです。」と、迷わずお答えしています。
もちろん「砂糖を入れたコーヒー」という意味ではありません。

「コーヒー本来の甘み」のことです。

コーヒーの「甘み」を見つける

「苦い」「酸っぱい」というイメージが強いコーヒーですが、口に含んだ時に味覚を最大限に働かしてみると・・・「甘み」を見つけることができます。
ただ、とてもデリケートな味わいなので、次のような場合は「甘み」を感じることはできません。


(1)不適切な焙煎で、苦みや酸味が強く出過ぎている。
(2)ドリップする時、お湯を注ぎすぎて渋みが出ている。
(3)豆が古く、酸化してしまっている。
(4)抽出した後、時間が経ってしまい雑味が出ている。

上記以外にも、化学物質過敏症の方で農薬を使用したコーヒーを飲むと、しびれを感じたり、様々な症状が出る場合があります。こういう場合も「甘み」を感じている余裕は無いでしょう。

このように、口に含んだ時に不快感を伴うような味わいがあった場合には、残念ながら「甘み」を感じることはできません。

自分に合った「甘み」は?

新鮮な豆を使ってちゃんと抽出し、できたての酸化していないコーヒーを飲めば(2)~(4)については大丈夫ですね。
では、(1)の焙煎加減については、どのくらいが一番甘みを感じることができるのでしょうか?

その人の味覚にもよりますが、中煎り(ハイロースト)~深煎り(フレンチロースト)の間が、甘みを感じやすい焙煎度合いと言われています。

苦みに慣れていない方、または酸味がお好きな方でしたら、中煎りでバランスのとれた味わいに仕上げたものがオススメです。

いつも苦いコーヒーを召し上がっている方でしたら、深め中煎り~深煎りで、ほろ苦さの中に「甘み」を見つけることができるでしょう。

大事なのは、どの焙煎度合いで一番抵抗無くコーヒーを飲むことができるか? だと思います。
新鮮で、焙煎加減が自分に合っているコーヒーは、口に含んだ時にスッと体に溶けていくような感じがします。
そういうコーヒーに出会えば、きっと「甘み」を堪能できるに違いありません。

※コーヒー生豆には、約7%の蔗糖、1%の還元糖(ブドウ糖・果糖等)が含まれ、焙煎によってほろ苦さや甘みに変化します。

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コーヒーと糖尿病 その2

1日10杯で8割減?!

「コーヒーを1日数杯飲む人は、糖尿病のリスクが3割近く下がる」という調査結果を、フィンランドの研究機関が発表しました。(※)
35~64歳の約1万4600人を調査した結果、1日3~4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少。
1日10杯以上飲んだ場合、女性で79%、男性で55%の減少となったそうです。

しかし。いくら効果的と言っても「1日10杯以上」はなかなか難しいですね。どうやって10杯以上飲む人を集めたんだろう? と疑問に思った所・・・
フィンランドの「コーヒー豆の1人当たり年間消費量」は世界一で、何と約11kg! 
1日9杯飲むのが平均だというから驚きです。なるほど。だからコーヒーに対する意識も高く、調査報告も多い訳ですね。

アメリカなどでも最近、同じような研究報告がされていますが、どうしてコーヒーが効果的なのかは未だに判明していないそうです。

※フィンランド国立公衆保健研究所が、2004年3月10日発行の米医師会誌(JAMA)に発表しました。

無理しないように注意

ここで知っておいていただきたいのは、どの研究機関も「あくまで適量を飲むこと」をすすめている、ということです。
「そうか!効果的なのか!」と言いながら、無理してガブガブ飲まないよう、お気を付け下さい。

私が思うに「あー、コーヒーが飲みたい!」と思った時に、新鮮で体に優しいコーヒーを飲むのが一番ではないでしょうか。
飲みたいときに美味しいコーヒーを飲むと、体にスッと入っていきますし、胃ももたれません。
しみじみ美味しくて、幸せな気持ちになれます。
当店のお客様でも「コーヒータイムがストレス解消!」という方がとても多いです。

あと、お砂糖&ミルクをたっぷり入れて1日何杯も飲むと逆効果の恐れもありますので、ご注意下さい。
また「コーヒーなら何でもいいかな」と「糖分タップリ缶コーヒー」を何本も飲んだりしないように、くれぐれもお気を付け下さい。

<参考>
コーヒーと糖尿病1(色々な研究結果)
コーヒーと糖尿病3(予防と発症後の違い)
悪魔の飲み物「缶コーヒー」

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美味しい水とは?

美味しい水のイメージ

美味しい水の謎

コーヒーの98%以上を占める水。この水が美味しければ、コーヒーも美味しくなることは容易に想像がつきますね。
では美味しい水って、具体的にどんな水でしょう?
そう思って色々調べたところ、どんどん混乱してしまいました。どうも最新の結果は「よくわからない」ようです。

以前、水分子の塊(クラスター)が小さくなるとまろやかになる、という論文が発表されて、「クラスターが小さい=美味しい」と解釈されていましたが、どうも違うようです。
※水のクラスターという考え方自体、まだ証明されていないようです。

他にも色々な意見がありますが、「これだ!」と言える「美味しい理由」は特に見あたりません。コーヒーの香りの成分が未だに判明しないのと同じで、科学で分析できるものには限界があるのでしょうか。

理由は分からないけど・・・

どうして美味しいのか良く分からないけど、確かに「美味しい水」というものはあります。日本各地にある名水もその一つ。
もし水道水を使うなら、浄水器や濾過器を使うとか、備長炭や多孔質の石を入れるのも効果的です。これらの小道具は、水道水のカルキ臭等を除いてくれたり、まろやかにしてくれたりします。
当然ですが、水がまろやかだとコーヒーもまろやかに仕上がります。とっておきのコーヒータイムには、やはり水にもこだわりたいですね。

< 参考 >
湯の質と温度
コーヒーに適した水「軟水・硬水」
水の実験「軟水・硬水・水道水」

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挽き加減で七変化

さて問題です。

ここに、焙煎したコーヒー豆があります。
この豆でドリップして、次のような味わいを出したい時・・・
あなたならどのように挽きますか?

(1)濃い味にしたい。
(2)1~2人分抽出でも、しっかりコクを出したい。
(3)あっさりした味にしたい。
(4)リッチでゴージャスな味にしたい。

答え

中挽きを標準の味とすると・・・・

(1)濃い味   :細挽き~やや細挽き
(2)1~2人分でコクを出す: 細挽き~やや細挽き
(3)あっさり味 :粗め中挽き~粗挽き
(4)リッチでゴージャス味:粗め中挽き+豆多め

解説

(1)「今日は、刺激的な濃いコーヒーが飲みたい」と思ったら、
迷わず細挽きにしましょう。細かく挽けば、コーヒー成分がしっかり抽出され、濃い味わいに。
飲んだ後の余韻もたっぷり楽しめるコーヒーになります。

(2)1~2人分だけをしっかり抽出してコクを出したい時にも、細挽きがおすすめです。豆量が少ないと、湯が通る「コーヒー粉の層」が薄くなり、味わいも薄くなりがち。その分を挽き加減で補うのも1つの方法です。

(3)「今日は、どうも胃の調子が良くないな。あっさり味のコーヒーにしようか。」と思ったら、迷わず粗挽きにしましょう。
粗挽きにするとコーヒー成分が出過ぎないので、「軽い味わい」に仕上がります。
「香りはしっかり、でもあっさり」は、粗挽きならではの味わ
いですね。

(4)「突然の来客だ! どうしよう。とりあえず、ゴージャスでリッチ(?)な味わいのコーヒーで、おもてなしを・・・」そんな時は、粗めに挽いて、豆を多めに使いましょう。

豆を多めに使うことで、「香り・コク・まろやかさ」といった美味しい部分だけ前面に出てきます。(※1)
また、粗めに挽くことで、濃くなりすぎません。

浅めの焙煎~深煎りまで、リッチでゴージャス味に合います。特に酸味のあるコーヒーは、味わいの違いがハッキリ出て面白いです。

同じ豆でも、挽き加減で全然違った味わいになります。
自分の好みにピッタリ合った挽き加減が、見つかると良いですね。

<参考>
(※1)参考「実験! 前半と後半」

上記は、焙煎したての新鮮な豆を使った場合に限ります。
焙煎日不明の古い豆では、残念ながらゴージャスでリッチな味わいになりませんので、ご注意下さい。

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