ペーパーフィルター考

人気の理由

コーヒーをドリップする(抽出する)のに必要なものは?
まず、コーヒー粉に湯を注いでから濾す(コーヒー粉と液を分ける)ための道具が必要になります。その道具として、ペーパーフィルターが主流ですが、他にも布(ネル)や金属フィルタもあります。

でも、なぜペーパーが主流なのでしょう?
どこでも売っているし、使い捨てなので衛生的。後片づけもラクだからかも知れませんね。

当店で行ったアンケート調査でも、抽出時にペーパーを使用しているという方が圧倒的に多かったです。

選ぶときのポイント

ペーパーフィルターはどこのメーカーも同じ?
いえいえ。各メーカーによって微妙に性能が異なります。
早く落ちるもの、ゆっくり落ちるもの等色々ありますが、一番大事なポイントは「紙の臭いが少ないか?」だと思います。

たぶん、紙の臭いを感じたことが無い方がほとんどではないでしょうか。
コーヒーの味わいが濃いほど、また香りが強いほど、臭いは分かりにくいものです。

また、紙の臭いを「コーヒー特有の風味」だと思っている方も多いのではないでしょうか。
試しにネルで抽出したものと比べると、その風味が明らかに違うことに気づかされます。

ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、コーヒー粉を入れずに湯だけを通すと・・・立ちのぼる紙の臭いに驚かされます。

とは言うものの・・・

忙しい時間に、後片づけが大変なネルや金属フィルタでいれるなんて無理!というお気持ちもよく分かりますし、私も同感です。
メーカーによって微妙に紙の臭いが異なりますので、色々と試してみるのも良いかも知れません。

もし、許せない臭い!のペーパーフィルターに当たってしまったら?
蒸らしの時間を減らす等、工夫してみると良いでしょう。

でも、もし時間がたっぷりある午後のコーヒータイムだったら・・・
体にも安心で、まろやかな味わいが楽しめる「ネルドリップ」を楽しんでみるのもステキですね。

追記(2020年4月19日)
ペーパーフィルターの臭いは、無漂白の方が強い傾向にあることが分かりました。詳しくは、ペーパーフィルター無漂白・酸素漂白どちらが良い?をご覧下さい。
また、湯通しすることで紙の臭いをだいぶ減らすことができます。詳しくは、ペーパーフィルターの紙臭さを消す方法をご覧下さい。

<参考>
茶こし(味噌こし)布ドリップ法

きまめや
生豆屋(きまめや)