「産地燻蒸(くんじょう)」が主流
コーヒー豆が輸入される時に日本に居ない有害な虫が見つかると、バルサンのような殺虫剤で丸ごと消毒(燻蒸)されることは以前お話ししましたね。
豆の中に入っている虫を殺すため、かなり強い薬剤を使います。
実は、最近ではこの消毒を産地で安くやってしまう傾向が強くなっていると いうことです。虫が居ようが居まいが、日本で燻蒸(くんじょう)されるよりは 安いそうです。
そういう訳で、日本でのコーヒー豆燻蒸(くんじょう)件数はかなり少なくなってい ます。「産地燻蒸(くんじょう)」の事実を知らないと「輸入時の燻蒸(くんじょう)件数が 減っていて、よかった!」という誤解をする恐れもありますね。
コーヒー豆以外に、輸入フルーツも・・・
この「産地燻蒸(くんじょう)」は、実はコーヒー豆だけではありません。
バナナやグレープフルーツが、日本で「青酸ガス燻蒸(くんじょう)」されることは以前 お話しましたね。
一方「産地燻蒸(くんじょう)」で良く知られるのは輸入イチゴ。 コーヒー豆と同様、猛毒「臭化メチル」による燻蒸(くんじょう)が行われています。
旬じゃない時期にケーキにのっている、あのイチゴのことです。
心配なら、お店の人に聞いてみるのもいいかもしれないですね。こだわってい るケーキ屋さんだと、国産しか使わないところもあります。
<参考>
燻蒸その1 コーヒー豆は植物だった
燻蒸その2 臭化メチルとは
燻蒸その3 残留基準は無し
燻蒸その4 臭化メチルに代わるもの
燻蒸その5 安全な燻蒸?
燻蒸ってどんなもの?
有機栽培(オーガニック)豆に害虫が見つかったら?