ただいま夏季休業中(8月14日まで)ですが・・・

ただいま夏季休業中のため、インターネット・メールでのご注文は承っておりますが発送はお休み中です。
ご注文のお返事も休業明けの8月15日以降になりますので、どうぞよろしくお願い致します・・・と生豆屋トップページに書いてありますが。
私は働いているので、お返事メールは今日(月曜日)からどんどん書く予定です^^
今からでも書きたいのですが、さすがに夜中の3時に送信はまずいかなと思いとどまりました。万一メールが携帯に転送されて、お客様を起こしてしまったら大変ですからね。
猛暑の折、夏風邪など召されませんようくれぐれもお気を付け下さい[E:shine]

きまめや
生豆屋(きまめや)

他人事じゃないミルクの話(日本の赤ちゃん用ミルクは?)

今回「ニュージーランド産ミルクが流通しない理由その1」の続きを書く予定でしたが、先日(2013年8月6日)のニュースでNZ産ミルクの問題が取り上げられましたので、今日はそれについて考察したいと思います。 ※コーヒーの話ではありませんが、ミルクやクリームと一緒に飲む方が多いので・・・ということでご容赦下さい。 [E:cafe] 日本の赤ちゃん用粉ミルクは大丈夫? 8月5日、ニュージーランドのテレビで大々的にそのニュースが流れました。内容は、中国でNZ産乳清プロテイン(乳清たんぱく)を含む乳製品に、中毒を起こす恐れのあるバクテリアが見つかったというものでした。 その乳清プロテインを輸出していたのは、ニュージーランド乳業最大手のフォンテラという会社で、世界の乳製品輸出量の30%を占めていると言われています。 私はこのニュースを聞いた時、「えー!日本の赤ちゃん用粉ミルクは大丈夫??」と心配しました。 なぜかというと、フォンテラの乳清プロテイン輸出先は主に中国と日本だったからです。 乳清プロテインは、赤ちゃん用粉ミルク(乳児用調製粉乳)や栄養ドリンク(エナジードリンク)、サプリメント等に使用されており、皆さん知らずに口にしていると思われます。 そのため、このニュースの第一報を聞いて一番青くなったのは、実は日本の乳業大手だったのでは?・・・と思ってしまいました。 [E:cafe] 日本は混ぜて国産品 その後、日本へはその問題の乳清プロテインが輸出されていないことが分かり安心しました。 もし輸出されていたら・・・回収するのは非常に難しかったでしょうね。中国のようにフォンテラ・ブランドで販売しているのではなく、国産品 と混ぜて使っているので。 日本で販売されている生乳は国産ですが、チーズ等の乳製品は輸入品が多く、その半分をニュージーランド産が占めていると聞いたことがあります。 でも、国産と混ぜて製品化するためあまり表に出てこないようですね。 現在、問題になった乳清プロテインが製造された工場、製造日および製品はすでに特定され、順次回収されるそうです。 一体なぜその日のその場所でだけ混入されたのか?謎だらけですが、結果としてニュージーランド経済が大打撃を受けたのは確かのようです。 [E:cafe] 生豆屋の全粉乳は安全確認済みです ちなみに当店のホールミルクパウダー(全粉乳)には、乳清たんぱくは全然入ってません。オーガニックの生乳をそのまま粉末にした全粉乳です。 製造工場もオーガニックの認証を受け、衛生面に細心の注意を払っています。 そのため、私がニュースを聞いた時も自社のミルクパウダーについては問題無いと分かっていましたが、念のため製造元にも問い合わせ、しっ かり安全確認をしました。 そしてその翌日(6日)日本でもニュースが流れた後、沢山お問い合わせをいただきました。 確かにニュースでは「ニュージーランド産粉ミルクはダメ!」という印象でしたね。大手に配慮して、乳清プロテインのことはあまり言いた く無かったのでしょうか。 その日は誤解を解くため、一日中対応に追われました。 何度も申し上げ大変恐縮ですが・・・ 「当店のホールミルクパウダー(全粉乳)は安全です!」 私は日本の乳製品を心配して、 お客様はニュージーランドのミルクを心配して・・・ どうも色々と行き違いがあるようなので、この場をお借りしてまとめてみた次第です。 [E:cafe] 乳清プロテインの効果 今回すっかり悪者になってしまった乳清プロテインですが、実は「強い筋肉を作り、免疫力を高め、感染症の予防や成人病予防にも効果的」等、調べると素晴らしい効果が沢山出てきます。 だから赤ちゃん用の粉ミルクに配合されるのですね。 NZ産乳清プロテインは特に高品質なだけに、今回の事件でイメージが悪くなってしまったのは非常に残念です。 ニュージーランドへ来てちょっと都市から出れば分かりますが、牛さん達が大自然の中のびのびと生活しています。 一年中外にいるのでストレス・病気も少なく、薬も最小限で済みます。また狂牛病が発生していない数少ない酪農国の一つで、国全体が高品質の乳製品を作ることに取り組んでいるのが分かります。 ぜひ機会がありましたら、実際に来て見てみて下さい[E:shine] [E:flair] ニュージーランド産ホールミルクパウダー(オーガニック認証)はこちらから【国内発送】 Wholemilk_2
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成人病予防なら濁りコーヒーが一番?

成人病予防のためのコーヒーの条件

コーヒーを飲みたい理由は、いろいろありますね。美味しいから、香り豊かだから、だけではありません。気分転換のため、目を覚ますため、食後のひとときを楽しむため、口臭を消すため等々。
そして、日本では成人病予防のために飲んでいる方も多いのでは無いでしょうか。

なぜ日本では・・・と書いたかというと、一つは成人病予防効果に関する研究が積極的に行われ発表されていること。
そして歴史ある「お茶文化」を持つのため、ブラック(砂糖を入れない)で飲む人が多いことがあげられます。 やはり成人病予防ですから・・・イタリア人がエスプレッソを飲む時のようにドバドバ砂糖を入れてしまうと効果が半減してしまう恐れがあるのはご理解いただけるかと思います。

さらに「ブラックで美味しく飲める環境」が他国に比べて整っていることも重要なポイントです。
新鮮な焼きたてコーヒー豆店がご近所に無くても、通信販売で簡単に購入することができます。
当店の場合でしたら、離島以外なら「焙煎日の翌々日」までにはお届けできるシステムになっており、これは宅配網が充実しているおかげと言えるでしょう。
また自宅で焙煎する方も年々増えており、十数年前に比べると鮮度に対する意識が格段に向上してきました。
これだけの環境・意識があれば「日本は世界一美味しい・体に良いコーヒーが飲める国」と言っても過言では無いでしょう。

なおブラックで美味しく飲むためには、「鮮度や品質」が大事なのは言うまでもありません。なぜなら、それらを満たしていないとブラックで飲んでも胃が痛くなるだけだからです。
もちろん「胃が頑丈だから鮮度や品質なんか気にしない!」という人や「胃が痛くなって食欲減退→ダイエットできる!」のが目的な人なら問題無いですね。

「濁りコーヒー」は、成人病予防の味方?

さて。成人病予防効果について様々な研究が行われていますが、皆さまご存知でしょうか。主な研究結果については秘蔵!コーヒー豆知識「コーヒーと健康・・・病気の予防やダイエット効果を検証」でも紹介しておりますので、よろしかったらご覧下さい。

ところで成人病予防には、コーヒー豆のどの成分が貢献しているのでしょう?
実際にはハッキリと分かっていないのですが、恐らくコーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」がその一つだろうと言われています。
そして、その「クロロゲン酸」が「浅め~中煎り豆(深煎りではない豆)」に多く入っていること、コーヒー豆を挽いたときの微粉に沢山含まれていることも、以前お話しした通りです。

そこで、微粉ごと一緒に飲んでしまう「濁りコーヒー」は、実は一番効果的なのでは?と気付きました。
ペーパーフィルターで濾さないと透明感も無いし、深煎りじゃないと渋みも感じやすくなるけど、その渋みがまさに「クロロゲン酸」の正体!だったら、丸ごと一緒に飲んでしまっても良いでは?

もちろん味の好みは十人十色なので、無理して慣れない「濁りコーヒー」を飲む必要はありません。ペーパーフィルターで濾しても渋みを感じることはできます。
コーヒーは、やはり「美味しい!」と感じることが一番大切ですから・・・。
せっかくストレス解消できる機会なのに、嫌いな抽出方法でストレスためたら勿体ないですね。

【注意】医師からコーヒーを控えるように言われている場合は、その指示に必ず従って下さい。処方されている薬の成分との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【参考】
心筋梗塞&脳梗塞予防にコーヒー
深煎りコーヒーに含まれる成人病予防成分について
長寿ブレンド秘話

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四段落ちてしまいました。

先週、剣道のセミナーに参加して四段を受験したのですが・・・見事に落ちてしまいました[E:rain] 昨年夏から今回の昇段審査に向けて頑張ってきましたが、やはり難しかったです。 でも自分の持っている力のほぼ100%を出せたので、後悔はしていません。 単に稽古量が足らなかっただけだと、納得しています。 納得しているのに、結果を聞いてドバババーと泣いてしまった私は何と情けない三段なんでしょうね^^; 段審査に落ちて泣く人なんて、今まで見たことがありません。 もう恥ずかしくて、穴があったら入りたい~、、、状態でした。 来年はドバババーと泣かなくて済むように。しっかり稽古して合格したいと思います[E:shine] 最後にこの場をお借りして・・・ お世話になった先生方・先輩方、一緒に稽古して下さった皆さま、このたびはご期待に添えず大変申し訳ございませんでした。 また次回に向けて頑張りたいと存じますので、今後ともよろしくご指導のほどお願い致します。
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プランジャーポット(フレンチプレス)を買う前に必見

プランジャー(フレンチプレス)

ペーパーフィルターが売って無い!

生豆屋姉妹店があるニュージーランドでは、ペーパードリップして抽出するコーヒーはあまり見かけません。カフェでも、家で入れる時も。
そのため、ペーパフィルターやドリッパー、コーヒーサーバーも滅多に売っていないです。
日本ならスーパーやコンビニ等どこでも手に入りますが、そういう習慣自体が無いので仕方ないですね。

それでは、家でどうやってコーヒーを入れるのでしょう?
一番よく見かけるのは、プランジャーポットです。日本でもポピュラーなこの器具はフレンチプレス、ティーサーバー、メリオール、カフェプレス等と呼ばれていますが、これで紅茶を作る方も多いのではないでしょうか。

入れ方は簡単。ポットの中にコーヒー粉を入れ、その上からお湯を注ぎ抽出。プランジャーと呼ばれる軸(先端には金属やナイロン製のフィルター付き)を押し下げて、上澄み部分をカップに移せば出来上がり。
ペーパーフィルターも不要なので、環境にも優しいコーヒーと言えるでしょう。

とりあえず「郷に入っては郷に従え」ということで。私も早速プランジャーポットを極めることにしました。

プランジャーポットを買おうか迷ったら?

いつもペーパーやネルでドリップしていると、濁ったコーヒーに出会うことはあまり無いですね。
でも、このプランジャーポットで入れると見事に濁りますし、少しトロッとした感じのコクも楽しめます。
もちろん豆の挽き加減や抽出時間によって濁り方や、味の濃さも調節できますので、その日の気分に合わせてみるのも良いですね。

ただお茶を飲む習慣がある日本人にとって、この「濁りコーヒー」は賛否が分かれるところではないでしょうか?
もしプランジャーポットに興味があるけど口に合うかどうか不安な場合は、家で同じような味わいを試してみてから購入しましょう。
下記の方法で簡単にできますので、よかったらお試し下さい。

茶こし抽出法(濁りコーヒーの作り方)

【1】 コーヒーサーバ(または大きめのマグカップ)に、コーヒー粉1人前(10~12g程度)を入れて、その上から120~150cc程度のお湯を注ぎフタをする。

【2】 お好みの時間(30秒~3分程度)置いてから、目の細かい大きめの茶こしでゆっくり濾しながらカップに注ぐ。もし茶こしにコーヒーかすが一杯になってしまったら、一度コーヒーかすを捨てて、残りのコーヒー液を濾す。

—–
以上です。
この方法はプランジャーでギュッと押さない(圧力がかからない)ので、比較的すっきりした味わいに仕上がります。
むしろこっちの方がプランジャーポットより美味しいかも?という(私の)意見もありますが、茶こしの大きさの都合上一人分がベストで二人分以上はちょっと大変かな、というのが辛いところですね。
でも、お試しいただく価値は十分あると思いますので、ぜひどうぞ。

私もすっかりプランジャーポットに慣れて、今ではドリップと半々くらいで楽しんでいます。
でも友人(特に日本人)が来た時は、無難にペーパーかネルドリップコーヒーをお出ししています。
やっぱり日本人は茶の文化ですからね。
プランジャーポット(フレンチプレス)

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おいしいハウスブレンドを作ろう!

ハウスブレンドの作り方

一昔前のはなし

一昔前は、ハウスブレンドといえばその店の看板ブレンドで、「店側が沢山売りたいブレンド」の代名詞でした。
沢山売りたい・・・というのは、仕入れの都合だったり、焙煎の都合だったり、安い豆(ロブスタ種)を混ぜて利幅が大きくしたり等々。
お客様側も、看板ブレンドの方が回転が速くて新鮮な豆が手に入りやすい、おすすめブレンドだから安心できる、お得に買える、等の利点がありました。
もちろん、当時から看板ブレンドの名にふさわしい「とっておきブレンド」として頑張っているお店もありましたが、主流では無かったと記憶しています。

でも今はどうでしょう?むしろ「看板ブレンドこそ最高のものを!」という傾向があるのではないでしょうか。
個性を前面に出して頑張っているお店が、生き残っていける時代になったのかも知れませんね。
もちろん、当店のブレンド達も店長お勧めの「最高のもの」になっています。

ストレートとブレンド、どっちが良い?

とはいっても、ストレート豆は相変わらず根強い人気があります。特に自宅で焙煎される方は、ストレートで味わいの違いを楽しむ方が多いようです。
一方、焙煎済みの豆を買う方からは「ストレートよりもブレンドの方が安心して飲める」というご意見をよく伺います。理由は「味わいのバランスがとれているから」「複雑な香味を楽しめるから」「そのお店の一押しだから」「選ぶのが面倒だから」等々。
確かに、お気に入りのお店で美味しいハウスブレンドが見つかれば、それが一番安心ですね。

美味しいハウスブレンドを作ろう!

でも、もしピッタリの味わいが見つからなかったら・・・
自分のお家ブレンド(ハウスブレンド)を作ってみてはいかがでしょう?
「興味はあるけど、ブレンドの方法がよく分からない」という方のために、下記の通り簡単なガイドを書いておきますね。よかったらお試し下さい。

【1】遠回りしても「自分好みのオリジナルブレンド」を作りたい場合
(1)お気に入りのお店で、片っ端からストレート豆を試してみる。
(2)好きな順番から2~4種類ほど選んで、色々な配合を試してみる。

最初に配合する時は、一番好きだった豆の配合を一番多くしてみるのがポイントです。
あと少し異なった焙煎加減のものを選ぶと「もうちょっと苦みが欲しい」「もうちょっと酸味が欲しい」という時に、配合を変えるだけで調整ができて楽しいです。また、その日の気分や抽出方法で少しずつブレンドの配合を工夫しても面白いですね。
これは「大好きな豆だけでブレンドしたら、ぜったい美味しいブレンドができる!」法則(勝手に命名)によるブレンド方法です。

【2】簡単に「自分好みのブレンド」を作りたい場合
(1)ブレンドにこだわったお店で一押しのハウスブレンドを買ってみる。
(2)足らない味わいや香りを、他の豆で補う。例えば、苦みが少し足らないなら深煎り豆を1~2割増やしてみる等。
焙煎加減の違うブレンド2種を好みの配合でさらにブレンドしてみても、新しい発見があると思います。

この方法は「お店のこだわりブレンドだったら、よっぽどのことが無い限り失敗は無いだろう」・・・という前提でアレンジするお手軽ブレンドです。
もちろん「こだわりブレンド」を作る店によってこだわる部分が違うので、事前に確認する必要がありますね。

例えば当店の場合なら、無農薬・有機栽培だけを使ったり、ストレート豆の状態で最適な焙煎加減で仕上げてからブレンドしたり、発送日焙煎で鮮度にこだわったり・・・等々、こだわりのポイントがいくつかあります。
他のお店でも、配合豆や焙煎日、おすすめのポイントを聞いてみると、色々教えてくれるのではないでしょうか。

生豆屋のハウスブレンド事情

当店のハウスブレンド「きまめやブレンド」も、もちろん「こだわったブレンド」の一つです。
美味しいオーガニック豆(有機無農薬豆)だけを使用し、それぞれ適正に焙煎した後にブレンド(4種類)、さらに発送日焙煎を徹底しています。
もう販売する側からすると「本当に面倒臭い!」ブレンドになっています。そのため、大量にご注文いただくとスタッフ達の負担が大きくなるので、あまり今週のおすすめ(特価)になりません。
きまめやブレンドを気に入って下さっているお客様には大変申し訳ございませんが・・・。

その他、きまめやブレンド深煎りほろまろさわやかブレンドヨーロピアンブレンド長寿ブレンドが当店のオリジナルブレンドになります。どれも個性的で、こだわりの逸品ですので、この機会に是非お試し下さい。

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食後にコーヒーが飲みたくなる理由

以前お話ししたようにコーヒーは「口臭予防効果」があるせいか、食後に飲むと口の中がサッパリします。
特に、ミルクやクリームを入れないで飲むとサッパリ感が増すような気がします。

また食事と一緒にお酒を飲んだ場合は、最後にコーヒーを飲むと効果的です。
コーヒーに含まれるカフェインには、肝臓でのアルコール分解を促す働きがあり、さらに利尿作用もあるので、アルコール分解後の老廃物も体外へ排出されやすくなるそうです。
詳しくは「アルコール性肝硬変とコーヒー」からご覧下さい。

その他「もう一品欲しい時に、コーヒーを飲むと食欲が落ち着く」という意見や、お腹一杯の時に「これで食べ終わり!」と締めくくるのにも役立つという意見もよく伺います。

また「食後には甘いモノを食べないと気が済まない!」という方は、お菓子の甘味を引き立たせるために苦味のあるコーヒーを選ぶことも多いです。
食後のコーヒーの理由は、本当に色々とありますね。

<参考>
コーヒーのダイエット効果(血糖値を抑える)
コーヒーと糖尿病 その1(色々な研究結果)
コーヒーと糖尿病 その2(予防と飲むときの注意)
コーヒーと糖尿病 その3(発症後に楽しむ方法)

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エスプレッソと栄養ドリンク

イタリア人はなぜ立ち飲みしてまでエスプレッソを飲みたいのでしょう?
その理由を探るべく・・・まずは日本で「立ち飲みエスプレッソ」に似ているものを探してみました。

「立ち飲みしてまで飲みたい!」・・・その理由は?

理由は、単に「カウンターで、お気に入りのバリスタさんと楽しい会話をしたい」だけかも知れません。他にも、「その方が美味しいから」とか「立ち飲みだと安いから」など、理由は色々考えられます。
しかし、今日はあえて「エスプレッソの効能」という観点から考察したいと思います。

エスプレッソに似たもの・・・例えば「栄養ドリンク」はどうでしょう?バールで「クイッ」と飲むエスプレッソは、効能だけで考えると栄養ドリンクに近いかも知れません。
※もちろん、味わいや飲むときの雰囲気等は全然違いますので、あくまで体内に吸収される際の効能・・・ということでご了承下さい。

—-
まず「栄養ドリンク」に含まれている「カフェイン」について考えてみましょう。
覚醒作用がある「無水カフェイン(人工的に精製されたもの)」は、多いものではコーヒー数杯分も含まれている場合があるそうです。
さらに、糖分が加わって血糖値が上がり「元気が出る」「疲労回復」となります。
#もちろんビタミンや生薬等の有効成分も入っていますが、カフェインほどの即効性は期待できないそうです。

次に「エスプレッソ」の「カフェイン」を考えてみましょう。
エスプレッソのカフェインは、ドリップしたコーヒーよりも高濃度になりますが、少量しか飲まないので総量はむしろ少ないかも知れません。
しかし高濃度カフェイン&砂糖といった組み合わせで、血糖値が上がりやすくなり、結果として栄養ドリンクに似た効果が得られるのでは?
・・・と推測してみました。
ちょっと飲んで元気を出したい時、疲れた時に立ち寄って飲みたいエスプレッソは、まさに天然の栄養ドリンクなのかなと。

もちろん少量で、かつ天然の成分なので、栄養ドリンクよりもずっと緩やかな効能だと思います。
その分、効能が切れた時の反動も緩やかなので、むしろ安心かも知れませんね。

ちなみに「エスプレッソは深煎り豆を使うから、カフェインが少なくなる」という意見もありますが、実際には焙煎加減による違いは殆どありません。その点については、下記ページからご覧下さい。
深煎りと浅煎り、カフェイン量は同じ?」

食後のエスプレッソは「コーヒー」

日本で「立ち飲み」は殆ど見かけませんが、「立ち食いソバ」は駅でよく見かけます。 でもソバは、お腹が空いたから必要に迫られて食べるはず。 では、エスプレッソの必要性は? ・・・そんな素朴な疑問から強引に理由を探してみましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、食後に飲むエスプレッソは当然ながら「栄養ドリンク」の役割は果たしていないと思われます。 食後で十分栄養が取れているので、また別の需要がある訳ですね。 これは、私達が「食後にコーヒーを飲みたい!」と思うのと、同じ感覚だと思いました。イタリアは、コーヒー=エスプレッソですからね。

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エスプレッソ・レポート(7)「日本人とエスプレッソ」

そもそもエスプレッソって日本人好み?

「どちらかと言えば日本人好みではない」と思います。特にカフェで提供するには不向きかと・・・。
もちろん日本人にも色々な人が居るので、ひとくくりに言うのは適切ではありませんね。濃いコーヒーが大好きな方は、カフェでエスプレッソを注文して「すごく美味しい!」と感じるかも知れません。

でも、もし当店が豆を卸している全国のカフェ・レストラン様から「イタリアのバール形式にしようと思うけど?」とご相談いただいたら、たぶん「やめておいた方が無難です」とお答えするでしょう。
その理由は・・・

まず「一気にクィッと飲むべきエスプレッソ」は、ゆっくりまったりとお茶を飲むのが好きな日本人には合わないと思います。
その証拠に、日本ではセルフサービスのカフェでも「一気に飲んで早々に立ち去るお客さん」は、殆ど見かけません。
これは「カフェでコーヒーを飲む」ということは、そこで休んだり、本を読んだり、同席の人と話したり・・・という目的も含まれているからではないかと思います。
その場所代金も含まれているので、同じエスプレッソ(セルフサービス)でも日本の方が高い値段に設定されているような気がしました。

かくゆう私もカフェでエスプレッソを頼むときは、一緒にカプチーノやカフェラテなどを注文しています。
もちろん研究のためでもありますが、エスプレッソだけだとすぐに飲み終わってしまい物足らない、ゆっくり飲みながら一休みしたい、といった理由もあるからです。エスプレッソは、本当に2~3口で飲み終わってしまいますからね。


濃いコーヒーは好き?キライ?

次に、コーヒーの「濃さ」が日本人に合うか?という問題です。
以前ハワイ島のコーヒー農園巡りをした時、「日本人?それなら濃い珈琲をいれますね。」と言われ続けたことがありました。
どうやら日本人は、アメリカ人と比べると「濃い珈琲が好き」な傾向があるようです。

「濃い珈琲が好きな日本人」・・・イタリアへ行くまでは、私もそう思っていました。
しかしエスプレッソの本場へ行って、もっと濃い珈琲が普通に飲まれていることを実感しました(もちろん濃くても量が少ないので、コーヒー成分量は変わらないかも知れません)。
この濃さが、果たして日本で一般的に好まれるか?ちょっと難しいと思いました。慣れれば大丈夫だと思いますが・・・。

イタリアへ行く前、ローマ在住の知人(日本人)から「深煎りじゃない豆を、できるだけ沢山持ってきて!いくらでも買うから!」と頼まれて驚いたのを覚えています。これは「ローマでドリップ用の中煎り豆が売っていないから」だそうです。
確かにどこに行ってもエスプレッソが基本なので、中煎りの(日本では普通の)ドリップコーヒーが恋しくなる訳ですね。
私もローマで毎日エスプレッソを飲み歩き、コンドミニアムでもマキネッタで入れていたので、持参したドリップコーヒーが妙に美味しく感じたのを覚えています。


ミルクと合わせて日本人好み

その日本人好みとは言い難いエスプレッソも、ミルクと合わせると急に日本人好みの味わいになります。
ミルクたっぷりのカプチーノやカフェラテは、ゆっくり飲んで冷めても味わいの変化が少ないです。つまり温かいうちに飲む必要がありません。

また濃い味わいのエスプレッソが入っていても、殆どがミルクなので大変飲みやすいです。それはコーヒーというよりも、コーヒー風味のミルクと言った方がピッタリかも知れません。
飲みやすさで言えば、ミルクとコーヒーを半々で入れるカフェオレよりも上ではないでしょうか。

そういう訳で、前回お話ししたような「エスプレッソが滅多に注文されないシアトル系カフェ」が日本に定着したのかな・・・と思った次第です。
ちなみにシアトル系カフェは、私も概ね入るのが好きです。だけど、使い捨てカップ(コップ?)だけは勘弁して欲しい、というのが正直なところ。
カプチーノやカフェラテを陶磁器のカップで飲まないなんて「信じられない!」と思ってしまう私は、保守的なのかも知れませんね。

—–
以上、たった一週間しか滞在していないので、あまり的確な考察ではなかったかも知れません。
また何か現地エスプレッソ事情等ご存知でしたら、ぜひ教えていただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

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エスプレッソ・レポート(6)「本場エスプレッソの味わいは?」

本場エスプレッソの味わいは・・・

「どうだったの?」ということは、まず日本のカフェ、それもエスプレッソが飲めるシアトル系カフェと比較した方が良いですね。
答えは、当たり前ですが「バールによる」です。
日本でも、美味しいカフェもあれば「あれ?」な味わいのカフェもありますね。それはローマでも全く同じだと思います。
ただ全体的な印象としては、やはり本場の方が一枚上手で「エスプレッソ」そのものの味わいを楽しめる、と感じました。

まず日本では、「ミルクたっぷり入りエスプレッソ」が基本なので、「エスプレッソ」単品で注文する人は少ないですね。店内を見回しても、小さなデミタスカップで「エスプレッソ」を飲んでいる人は殆ど見かけません(少なくとも私は見たことがありません)。

そもそも「エスプレッソ」がメニューにない場合もあり、「エスプレッソできます?」と聞くと「え?!」と動揺する店員さんもいました(某最大手シアトル系カフェにて)。
このことから、カフェの方も滅多に「エスプレッソ」単品で出さないのだろう、ということが想像できます。

一方、ローマのバールでは「コーヒー=エスプレッソ」で、客も当たり前のように「エスプレッソ」を注文します。バール内を見回しても、デミタスカップを持っている人が多く、日本のカフェとは全然違う光景でした。 バリスタさんも「エスプレッソ」の味わいに自信を持って作ってくれるので、安心して楽しむことができました。
その辺の技術や意識の違いが、「一枚上手」という印象を引き出しているのかも知れません。


自分がいれるエスプレッソと比べると?(個人的な感想)

私はコーヒー豆屋なので、どうしても「クレマの下のエスプレッソ液の味わい」を最優先でチェックしてしまいます。さらにルール違反を承知で「砂糖無し」で飲むので、私の意見はあまり参考にならないかも知れません。

ただ、今回の旅行で大収穫があったのは確かです。
それは、手前味噌で大変恐縮ですが「当店の豆でいれたエスプレッソ」より右に出る味わいは無かった、ということです。
本当にずうずうしい発言ですが、これが判ったことが一番の収穫でした。むしろこれを調べるためにイタリアへ行った、といっても過言ではありません。
帰国後、エスプレッソ用の豆をご入り用のお客様に、自信を持ってオススメすることができるようになりました。自信を持てる、ということは私にとってとても大切なことなのです。

エスプレッソの味わいを決める要素は沢山あります。それは高性能のミルだったり、立派なエスプレッソマシーン、抽出技術、厚いクレマ、素敵なデミタスカップ、お店の雰囲気、そしてバリスタさんとの楽しいお話だったり・・・。
でも「クレマの下のエスプレッソ液の味わい」だけは、コーヒー豆次第です。
豆の鮮度(焙煎後・挽いた後の経過時間)と品質が一発で判る「エスプレッソ」。ミルクで誤魔化せないからこそ、違いが分かって魅力的なのかも知れませんね。


大規模店舗の規制に守られて

ところで、「ローマにシアトル系カフェがあったか?」というと、全然ありませんでした。
シアトル系カフェのようなチェーン店は全然見あたらないし、デパート等の大規模店舗もありません。
これは、イタリアでは大規模店舗参入に対する政治的抵抗が非常に強く、小さな店舗が優遇されているから、ということでした。

観光地なのに、見慣れた店が無いなんて・・・と最初はビックリしましたが、少しずつ馴染みの店を開拓していくうちにその方が良いことに気付きました。
だから市場に人が集まるし、小さな雑貨店やバールが繁盛するし、町全体が活気付くのだな、と。
日本の商店街にしてみれば、羨ましい限りですね。
でも、なぜかマクドナルドはありました。どうしてマクドナルドだけOK??

私としては、イタリアのバールは均一化されないまま、個性的なままで居て欲しいなと思います。
世界に一つだけしかないお気に入りのバールって、良いですよね。
日本でも、そんな素敵なカフェが増えて欲しいです。

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