実験!オーブン焙煎に挑戦

以前から気になっていた「オーブンでコーヒー生豆を焼くこと」。
名づけて「オーブン焙煎」。
なんとなくムラ焼けしそうな気がして躊躇していたら、10年も経ってしまいました。
そして、とうとう「挑戦してみよう!」と思い立ち、自宅のガスオーブンで焙煎してみました。

すると意外にも・・・おいしい!
これならもっと早くやっておけば良かった、と思いました。

焙煎は面倒だけど、焼きたての新鮮なコーヒーを飲んでみたい方、
一度に多めに焼きたい方、
下記の要領で、ぜひ一度お試し下さい。


<オーブン焙煎の方法>

これからご紹介するのは、オーブン温度200℃中煎りコースです。深煎りは途中から210~220℃に変更します。
自宅にあるガスオーブン(大きめ)を使用し、室温は22~24℃でした。

(1)オーブンを200℃に温める。
※温めが足らないと、時間がかかります。

(2)天板に、できるだけ重ならないようにコーヒー生豆(今回は有機栽培コロンビア260g)を並べる。
※生豆同士がくっついても大丈夫です。
生豆を並べる


(3)(2)をオーブンに入れて焼く。

※中煎りで30分が目安です。深め中煎り~ごく深煎りが良い場合は、さらに様子を見ながら焼いて下さい。

10分経過。焙煎特有の甘い香りが漂い、豆が薄茶色になってきます。
10分経過

20分経過。浅めで酸味が強い状態です。
ほろ苦さを前面に出すなら、様子を見ながらさらに焼きましょう。
20分経過

30分経過。20分と殆ど色が変わらないですが、中まで火が通ってきました。かすかな酸味の中煎りがお好きな方は、ここで終了して下さい。
さらに苦みを前面に出すなら、温度を210℃に変更して続けて焼きましょう。
30分経過


40分経過。やや深めの焙煎になりました。
もっと苦くしたい方は、220℃に変更して続けて焼いてみましょう。
40分経過


50分経過。フレンチロースト程度で終了します。
50分経過


(4)
お好みの焙煎加減になったらオーブンから出し、完全に冷めたら手でモミモミして豆の薄皮を外します。
それをザルに入れて、うちわで仰いで薄皮を飛ばせば出来上がり!

写真は、40分焼いて「やや深煎り」にしたコロンビアです。
写真左は、薄皮が付いた状態。写真右は、うちわで仰いで薄皮を飛ばした後の状態。
薄皮付きの、やや深煎りのコロンビア やや深煎りコロンビアの薄皮無しの状態

<ポイント>
●上記の方法は、ガスオーブンを使用した場合の目安です。お使いのオーブンや、室温によっても火の通り方が全く違ってくると思いますので、適当に時間・温度を調整して下さい。
※途中経過では上記の写真を目安にし、色合いが異なる場合は調整してみましょう。
※オーブンによっては、天板の場所によってムラ焼けする場合があります。オーブンの特徴をつかむまでは、こまめに焙煎のすすみ具合をチェックし、焦がしすぎないように注意しましょう。

●焙煎が足らないと、酸味が強い、または青臭く感じることがあります。その場合は、再度オーブンで焼いてみて下さい。

●温度が低いと、さらに時間がかります。高いと、早く終了します。お使いのオーブンでは、どのくらいの時間をかけるとベストか、色々と研究をしてみましょう。
※自宅オーブンで180℃だと、中煎りまでに1時間以上かかりました・・・。

●(4)の手でモミモミ・・・・は、シジミを水洗いする要領でやってみて下さい。簡単に豆表面の薄皮がはがれます。
なお、うちわで仰ぐと周囲が薄皮で散らかりますので、予めご了承下さい。
※薄皮が気にならない方は、(4)はやらなくてもOKです。

●部屋中に、焙煎の香り(臭い?)が充満します。しばらく独特の香りが漂い続けますので、予めご了承下さい。
※ガスオーブンをご使用の際は、必ず換気をしましょう。

●生豆は、カビ豆などの欠点豆・異物があったら焙煎前に取り除いておいて下さい。
※当店の生豆でしたら、カビ豆などの欠点豆・異物等を除去してから袋詰めされていますので、そのままご使用いただけます!

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オーブンや室温によって火の通り方が全然違うと思いますので、自分好みの味わいを研究してみるのも楽しいですね。
ぜひお試し下さい。

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