イタリア人はなぜ立ち飲みしてまでエスプレッソを飲みたいのでしょう?
その理由を探るべく・・・まずは日本で「立ち飲みエスプレッソ」に似ているものを探してみました。
「立ち飲みしてまで飲みたい!」・・・その理由は?
理由は、単に「カウンターで、お気に入りのバリスタさんと楽しい会話をしたい」だけかも知れません。他にも、「その方が美味しいから」とか「立ち飲みだと安いから」など、理由は色々考えられます。
しかし、今日はあえて「エスプレッソの効能」という観点から考察したいと思います。
エスプレッソに似たもの・・・例えば「栄養ドリンク」はどうでしょう?バールで「クイッ」と飲むエスプレッソは、効能だけで考えると栄養ドリンクに近いかも知れません。
※もちろん、味わいや飲むときの雰囲気等は全然違いますので、あくまで体内に吸収される際の効能・・・ということでご了承下さい。
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まず「栄養ドリンク」に含まれている「カフェイン」について考えてみましょう。
覚醒作用がある「無水カフェイン(人工的に精製されたもの)」は、多いものではコーヒー数杯分も含まれている場合があるそうです。
さらに、糖分が加わって血糖値が上がり「元気が出る」「疲労回復」となります。
#もちろんビタミンや生薬等の有効成分も入っていますが、カフェインほどの即効性は期待できないそうです。
次に「エスプレッソ」の「カフェイン」を考えてみましょう。
エスプレッソのカフェインは、ドリップしたコーヒーよりも高濃度になりますが、少量しか飲まないので総量はむしろ少ないかも知れません。
しかし高濃度カフェイン&砂糖といった組み合わせで、血糖値が上がりやすくなり、結果として栄養ドリンクに似た効果が得られるのでは?
・・・と推測してみました。
ちょっと飲んで元気を出したい時、疲れた時に立ち寄って飲みたいエスプレッソは、まさに天然の栄養ドリンクなのかなと。
もちろん少量で、かつ天然の成分なので、栄養ドリンクよりもずっと緩やかな効能だと思います。
その分、効能が切れた時の反動も緩やかなので、むしろ安心かも知れませんね。
ちなみに「エスプレッソは深煎り豆を使うから、カフェインが少なくなる」という意見もありますが、実際には焙煎加減による違いは殆どありません。その点については、下記ページからご覧下さい。
「深煎りと浅煎り、カフェイン量は同じ?」
食後のエスプレッソは「コーヒー」
日本で「立ち飲み」は殆ど見かけませんが、「立ち食いソバ」は駅でよく見かけます。 でもソバは、お腹が空いたから必要に迫られて食べるはず。 では、エスプレッソの必要性は? ・・・そんな素朴な疑問から強引に理由を探してみましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、食後に飲むエスプレッソは当然ながら「栄養ドリンク」の役割は果たしていないと思われます。 食後で十分栄養が取れているので、また別の需要がある訳ですね。 これは、私達が「食後にコーヒーを飲みたい!」と思うのと、同じ感覚だと思いました。イタリアは、コーヒー=エスプレッソですからね。