コーヒーは体を冷やす?温める?

「体を冷やす」という根拠は?

よく「コーヒーは体を冷やす」と聞きますが、その根拠をたどると「南国で収穫されるから」というのが一番の理由のようです。
確かに赤道付近の国で収穫されますが、コーヒーの産地は標高が高く平均気温は15℃~24℃程度。寒暖の差が大きいのが特徴で、その寒暖の差があるからこそ、美味しいコーヒー豆が出来る訳です。

そう考えると、それほど暑い場所で栽培された訳ではありません。むしろ日中は少し暑いけど、夜は寒いくらいの場所で育っていると言えるでしょう。

「体を温める」という根拠は?

色々調べると、体を温めるという根拠の方が沢山ありました。
まずは、カフェインによる「血行促進作用と興奮作用」。これだけを見ても、体温が上がるような気がしますね。

次に「利尿作用」。体内の過剰な水分は冷えを起こすと言われるため、利尿作用はむしろ体を温めてくれる効果が期待できます。

そして、何故か「寒い国で沢山のまれている」という事実!もし本当に体が冷えるなら、寒い国ではきっと飲みたくないですね・・・。

その他、コーヒーポリフェノールに血管拡張作用が期待できる等いろいろあります。
だからといって「コーヒーは体を温めるんだ!」とは言い切れませんが、とりあえず私の経験上からも「あったかいコーヒーを飲むと体があたたまる」ということで問題無いと思います。

ただ一つだけ気をつけたいのが「砂糖」。
グラニュー糖や白砂糖は、体に入るとすぐに血液中に吸収されて血糖値が急上昇します。その後インスリンが大量に分泌されることで低血糖になり、手足が冷える原因にも。
砂糖の入れすぎには、ご注意下さい。

なお鮮度と品質にこだわった「焼きたて挽きたてコーヒー」だったら、甘味を入れなくても十分美味しいです。
ぜひ「焙煎日発送」の生豆屋のオーガニックコーヒーをお試し下さい。

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生豆屋(きまめや)

デカフェ(カフェインレス)とは?

どうやってカフェインを除去するの?

デカフェ(Decaf, Decaffeinated coffee)は、本来カフェインが入っているコーヒー豆からカフェインを取り除いたものです。カフェインレス・コーヒー、ディカフェ、カフェインフリー・コーヒーと呼ばれることもあります。

実用化されているカフェイン除去法は、大きくわけて次の4種類。

(1)直接有機溶剤に入れて除去(The Direct-Solvent Based Process)

(2)間接的に有機溶剤を使って除去(The Indirect-Solvent Based Process)

(3)カーボンフィルターで除去(The Swiss Water Process)

(4)超臨界二酸化炭素で除去(Carbon Dioxide Process)

は、塩化メチレン(methylene chloride)や酢酸エチル(Ethyl acetate)といった有機溶剤を使ってカフェインを除去する方法で、比較的安価でできますが溶剤の残留が心配されています。

は、スイスウォータープロセスと呼ばれる方法で化学物質を一切使わずにカフェインを除去することができるため、オーガニックコーヒーのデカフェにもよく使われます。
または超臨界流体と呼ばれる状態にした二酸化炭素でカフェインを除去する方法で、こちらも1、2に比べて安全性が高いと言われています。
※当店が扱っていたフェアトレード・デカフェブレンドは、のスイスウォータープロセスによるもので、その製造工程はオーガニックの認証を受けています。

※よく「Water process(ウォータープロセス)」「Natural process(ナチュラルプロセス)」「European process(ヨーロピアンプロセス)」という用語を耳にしますが、これらはカフェイン除去時に化学物質が使われていて、上記分類ですと、またはに該当するそうです。

デカフェの定義

EUの基準では、99.9%以上カフェインを除去した場合に限り「デカフェ」と呼べます。
でも日本では特に基準がありません。あまり含有率にこだわらないのは、欧米と比べてそれほど需要が無いのが一因かも知れません。

でも長年コーヒー豆専門店をやっていると「デカフェありますか?」「カフェインレスコーヒーはどれですか?」といった質問を何度も受けました。
そのたびに「オーガニックの認証を受けた美味しいデカフェが無いので、まだ扱っておりません。大変申し訳ございません。」とお詫びしました。
オーガニック(有機無農薬)コーヒー豆をお好みのお客様で、さらにデカフェが欲しいという方は、結構多いのかも知れませんね。

お問い合わせがあるたびに「なぜカフェインを避けたいのですか?」と質問させていただいたのですが・・・
そのお答えで一番多かったのは「夕食時にカフェインをとると夜眠れなくなるから」という過敏症によるもの。
次に「持病のため医師からコーヒーを飲むなと言われた」というお答えも多かったです。また「妊娠中(または授乳中)だからカフェインを摂るのが心配」という回答もありました。

私は寝る前にコーヒーを飲んでも全然問題無い体質ですが、なかには過敏な方もいらっしゃるのですね。
もちろんそういう方は、コーヒーだけでなく紅茶やカフェイン添加された栄養ドリンク・コーラなどのソフトドリンクも避けていらっしゃると思います。
お茶にも含まれていますので、完全にカフェインを除去するのは大変ですね。

ちなみに、抽出されたカフェインは精製して医薬・工業用途等に用いられるそうです。そういえば風邪薬にもカフェインが入ってましたね。
もしかして栄養ドリンクやソフトドリンクに入っているカフェインもコーヒー由来でしょうか?もしご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。

<参考>
要注意!コーヒーのカビ毒
カビ豆ってどんな豆?(デカフェがカビやすい理由)

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コーヒーがピロリ菌に効くって本当?

前回、コーヒーに入れる甘味として「マヌカハニー」がお勧めなことをお話ししましたね。 その中で「マヌカハニーは抗菌活性が非常に高く、大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、ピロリ菌やその他の感染症に高い効果アリ!」とお話しした所、具体的にどう摂取すれば効果的か?というお問い合わせをいただきました。 今日はピロリ菌対策でマヌカハニーを効果的に摂取する方法と、コーヒーの抗菌作用についても考察したいと思います。 [E:cafe] ピロリ菌対策ならコレで! マヌカハニーは抗菌活性が非常に強いこと、 そして、血糖値の上昇も緩やかで低血糖の方にも比較的安全な甘味料であることは、前回お話しした通りです。 ※マヌカハニーの抗菌活性は熱に強いので、コーヒーに入れても大丈夫です。 ※ニュージーランドで薬として使用する場合は、アクティブ12+以上が勧められています。 でも、もしピロリ菌対策でマヌカハニーを摂るなら? 残念ながらコーヒーと一緒に摂るよりもマヌカハニーをそのまま食べた方が、より効果的です。 つまり、濃度が高いままで摂取するのがポイントですね。 具体的な目安として・・・ ——- 1.空腹時に 2.小さじ半分(2.5ml)以上のマヌカハニーを摂取する ——- ・・・と、ピロリ菌治療に効果的であると考えられます。 成人の場合、空腹時には胃液が20~50ml貯留されています。 その胃液に対するマヌカハニーの濃度を5%にするとピロリ菌が殺菌されるそうです。 ですから、仮に胃液が50mlあるとすればマヌカハニー小さじ半分(2.5ml)くらい摂取すれば5%濃度となりますね。 そのためコーヒーや紅茶に入れないで摂取する方が、高濃度のまま胃に届くのでより効果が期待できるということです。 ※参考文献: Susceptibility of Helicobacter pylori to the antibacterial activity of manuka honey  [E:cafe] コーヒーがピロリ菌に効くって本当? マヌカハニーの抗菌活性について調べていたところ、偶然「コーヒーの抗菌作用」についての記事を発見しました。 コーヒーに抗菌作用?? 私は以前「コーヒーには残念ながら抗菌作用はありません」とお話ししたことがありますが、いつの間にか「強力な抗菌作用があってピロリ菌を激減させる!」という記事がチラホラあることに気付きました。 そんな研究結果が本当にあるか探しているのですが、どうしても見つかりません。見つかりそうになっても、リンク切れになっていたり。 何かの研究結果だけが一人歩きしているのか、もっと探せば見つかるのか・・・現時点では分かりませんが、もしご存知の方がいらっしゃったら是非教えて下さい。 ちなみにコーヒーに抗菌作用が無いとしても、ピロリ菌が関与している胃潰瘍と十二指腸潰瘍では、危険因子でもなく安全因子でもなく「コーヒー摂取との関連性は無い」というのが現在の見解のようです。 私個人の意見としては、胃が痛くなるような古くて酸化したコーヒーは避けた方が良いと思います。逆に新鮮で豊かな香りのコーヒーは、ストレス解消になって病気を寄せ付けにくくする気がしますが・・・いかがでしょうか? ※当店で販売しているマヌカハニーは抗菌効果の高い「アクティブ15+」で、地元ニュージーランドでも入手しにくい希少価値の高いものになります。風邪予防やインフルエンザ予防にもおすすめの逸品ですので、この機会にぜひお試し下さい。 ※アクティブとは: マヌカハニーが持っている抗菌成分を、病院などで使われるフェノール溶液(消毒液)の濃度と比較し、数値で表したものです。 例えばアクティブ15+は、フェノール溶液15%と同じ効果になります。 病院で使われるフェノール溶液は2%-5%なので、アクティブに換算すれば約5倍の抗菌効果を意味します。 Manuka_karami_up_2 ※コーヒー豆がご不要の場合は、生豆屋ニュージーランド支店(キマ・オーガニック)からのご注文がお勧めです。
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コーヒーにおすすめの甘味は?(低血糖予防・血糖値コントロール)

[E:cafe] 砂糖を入れるのはちょっと・・・ コーヒーや紅茶を飲むとき、ブラックで飲みますか? ミルクやクリームを入れますか? お砂糖はどうでしょう?? やっぱりブラックが一番!の方、ミルクだけ入れる方、砂糖だけ入れる方、両方入れる方など、人の好みは十人十色なので、いろいろな飲み方があって良いと思います。 ただ個人的には、砂糖を入れることはあまりお勧めしていません。 理由は、私が小さい頃から低血糖になりやすい体質だから・・・というのもあります。 「カフェイン+砂糖」で、血糖値がグンと上がり元気が出るお話は、以前「エスプレッソと栄養ドリンク」で紹介しましたね。 即効性があるので、取り急ぎパワーが欲しい時にはピッタリの組み合わせですが、その後に血糖値がガクッと下がると低血糖になりやすくなります。 もちろん、ほとんどの人は低血糖になりにくい体質だと思うので、気にしなくて良いかも知れませんが・・・ 低血糖を予防するには、規則正しく食事を取ること。そして食物繊維たっぷりのものを食べれば、血糖値の急上昇&急降下は防げます。 そのため、コーヒーと一緒に食べるなら、野菜たっぷりのもの、食物繊維が豊富なものが良いですね。 食物繊維が豊富というと・・・お菓子やパンなら、例えば全粒粉を使ったものや、種子やドライフルーツが入ったものなど。どっしりとした食感のものを選ぶようにしましょう。 低血糖といえば糖尿病が連想されますが「コーヒーは糖尿病予防の敵か?」というと・・・「糖尿病予防にコーヒーが効果的」という研究結果が多くあり、むしろ味方ではないかというのが私の考えです。 コーヒーの糖尿病予防については、秘蔵!コーヒー豆知識ページの下部「コーヒーと健康」からご覧下さい。 ※持病がある方は、カフェイン等のコーヒー成分と薬の相性もありますので必ず主治医に確認しましょう。 [E:cafe] マヌカハニーがおすすめ! 甘味が無いコーヒーは飲めない! でも健康的にコーヒーをのみたい! という方には、マヌカハニーがおすすめです。 マヌカハニーはニュージーランドの一部に生息するマヌカの花の蜜から作られたハチミツです。 最近の研究で、マヌカハニーの抗菌活性が非常に高く、大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、ピロリ菌やその他の感染症に高い効果があることが発表され、日本でも一躍話題になりました。 そのため、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか? またマヌカハニーは、他のハチミツや砂糖よりもグリセミック指数(GI値)が低く、摂取後の血糖値の上昇が緩やかなため比較的糖尿病の方でも安全に食べることができる食品と言われています。 糖尿病ではなくても、低血糖になりやすく「いつも砂糖を入れてるけど、飲んでしばらくするとフラフラするような気が・・・」という方は、マヌカハニーに切り替えてみてはいかがでしょうか。 砂糖よりも甘味度が高いので、少な目の量で同程度の甘味を感じることができると思います。 ※当店で販売しているマヌカハニーは抗菌効果の高い「アクティブ15+」で、地元ニュージーランドでも入手しにくい希少価値の高いものになります。この機会にぜひお試し下さい。 ※アクティブとは: マヌカハニーが持っている抗菌成分を、病院などで使われるフェノール溶液(消毒液)の濃度と比較し、数値で表したものです。 例えばアクティブ15+は、フェノール溶液15%と同じ効果になります。 病院で使われるフェノール溶液は2%-5%なので、アクティブに換算すれば約5倍の抗菌効果を意味します。 Manuka_karami_up ※コーヒー豆がご不要の場合は、生豆屋ニュージーランド支店(キマ・オーガニック)からのご注文がお勧めです。
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コーヒーに合うミルクはどれ?(牛乳・脱脂粉乳・全粉乳を比較)

今日は「コーヒーに入れるミルクは何が一番合うか?」について、身近なミルクを例にあげてお話ししたいと思います。 [E:cafe] 牛乳を入れる場合 コーヒー牛乳、カフェオレが好きな方は、やっぱり牛乳が一番人気! アイスコーヒーだったら、そのまま冷たい牛乳を注げばお好みの味わいに調節できますね。 牛乳自体に水分が多いので「コーヒーが濃すぎて飲めない!」という理由で足す方も多いのではないでしょうか。 温かいコーヒーと混ぜるなら、冷めないように牛乳も温めて・・・小鍋で温めるのはちょっと面倒という方は、電子レンジを利用するのも便利です。どちらの場合でも、温めすぎないように気をつけて下さい。 温め方は、沸騰しないように短時間で加熱するのがベスト。あまり長く高温で加熱すると、独特の加熱臭が出て本来の風味が飛び、タンパク質でできた膜の泡ができて噴きこぼれの原因にも。 この膜には、乳脂肪や乳糖など他の成分も吸いつけられるため、残りの牛乳の成分が薄くなってしまいます。温めすぎた牛乳が薄く感じるのは、このせいだったのですね。 この膜を作らないようにするには、混ぜながら温めたり、電子レンジなら時々混ぜて均一に温度を上げたりして、沸騰しないように気をつければ大丈夫です。 [E:cafe] スキムミルクパウダー(脱脂粉乳)を入れる場合 スキムミルクはほとんど脂肪分を含まないため、脂肪を摂取したくない方にはピッタリ!ただ味わいがコーヒーに合うか?と聞かれれば賛否両論なので「お好みによります」とお答えするしかなく・・・大変恐縮です。 牛乳と比べるとコクや風味は減りますが、ミルク感は十分楽しめると思います。もし興味がありましたら、ぜひお試し下さい。 コーヒーに加える時に気をつけたいのは、メーカーによっては溶けずにダマになってしまうということ。使う前にダマになるかどうかチェックしてから、コーヒーに入れるようにしましょう。 もしダマになる場合は、下記方法のどちらかをお試し下さい。 ・湯(50~60℃)にスキムミルクを浮かせて泡立てながら溶かした後、コーヒーに入れる。 ・少量の湯で練り混ぜながら、少しずつ湯を足して溶かした後コーヒーに入れる。   [E:cafe] ホールミルクパウダー(全粉乳)を入れる場合 牛乳をそのまま粉末にしたものなので、牛乳が好きな方ならまず大丈夫。 たっぷり入れればクリームを入れた風味に近づけることもできます。 コーヒーにもサッと溶けるものが多く、そのままコーヒーにお好みの量を入れられるのも便利ですね。 特に「牛乳の水分でコーヒーの味・香り・風味を薄めたくない!」という方には、ピッタリ。コーヒー本来の香りやコクを残しつつ、ミルクのまろやかさをプラスすることができます。 もし牛乳と同じように使ってコーヒーを薄めたいなら・・・ わざわざお水やお湯で溶いてミルクを作ってから、アイス&ホットコーヒーに入れる必要はありません。ホットならコーヒーにお湯を足して(アメリカン?)、ホールミルクパウダーを後から入れれば、ミルクを入れたことと同じになりラクですね。   [E:cafe] いずれにしてもアレよりは良いかも・・・ どれが一番コーヒーに入れるミルクとしてピッタリか? 味わいの好みや、体調管理のしやすさ、使い勝手、開封後の消費期限の長さ等、いろいろ考慮して一番合うものが見つかると良いですね。 今回はミルクに焦点を当てましたが、いずれにしても使い放題の「コーヒーフレッシュ(小型カップ入りクリーム)」よりは良いかなと思いました。 アレは「植物油に水を混ぜ、添加物で白くし、香料を入れてミルク風にしたもの」で乳製品ではないですから。 コーヒーにサラダ油を入れるのはちょっと・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか。 コーヒーフレッシュが好きな方、どうもすみません。 ニュージーランド産ホールミルクパウダー(オーガニック全粉乳)1缶450g入り
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ニュージーランド産ミルクが流通していない理由 その1

[E:cafe] さすが酪農大国ニュージーランド ニュージーランドではオークランドとウェリントンに滞在したことがありますが、どちらもおしゃれなカフェが沢山あります。 メニューは酪農大国なだけあってミルクをたっぷりと使ったものが多く、殆どのカフェで以前お話しした「フラットホワイト」が一番上に位置しています。 ニュージーランドでは消費税が高い(15%)ため決してお安く無いですが、カフェでゆっくりするのが大好きな国民性。バールで一気のみするイタリ アとは違い、日本と同様カフェでの時間がゆっくりと流れて行きます。 さて、ちょっとスーパーに入ると、その乳製品コーナーの広さに驚かされます。牛乳、ヨーグルト、チーズ等々、美味しいものが沢山。 この牛乳達を日本の皆さんに紹介するのは難しいけど、牛乳をそのまま粉末にした全粉乳(全脂粉乳)なら輸入できるのでは? 脱脂粉乳と違って全粉乳だからお湯や水にサッと溶けるし、ホットコーヒーやアイスコーヒーにもすぐに使えて便利。 ミルク・カルシウムを手軽に補給できるし、さらにオーガニック(有機無農薬)なら安心、自然の甘みがあってすごく美味しい! これなら絶対大丈夫! そう思い立って、私の楽観的なオーガニック・ミルク輸入計画がスタートしました。 [E:cafe] 悲しいニュージーランド(以下、NZ)の乳製品輸出規制 乳製品の輸入で一番大変なのが日本側でかかる関税など。乳製品を輸入すると、税金等によりミルク代よりもずっと高い費用がかかります。 そこで思いついたのが、NZ産ミルクの個人輸入。 個人輸入だと一回の請求金額の60%が1万円未満なら「個人が使用する範囲」とみなされ税金その他が一切かかりません。 実際のミルク代と国際郵便の送料だけなら何とか・・・そう思って着手しはじめた昨年の秋、NZ政府の乳製品輸出規制が始まってしまいました。 これは、NZから個人輸出する場合であっても、法人の輸出(大量の輸出)と同様に登録と認可が必要になるというものでした。 つまり登録と認可が無いと、郵便局その他の国際郵送機関が一切乳製品を受け付けてくれなくなったのです。輸出会社としての登録だけならできますが、一度の輸出のたびに数百ドル払う必要があると言われると・・・もう個人輸出は不可能に[E:rain] 私もダメもとでオークランドシティの郵便局へ全粉乳を持って行ってみましたが、局員が「Milk Powder(ミルクパウダー)」の文字を見た瞬間に 突き返してきました。あぁ、やっぱりダメなんだ、とガッカリ。 もう乳製品を日本へ送ることは無理なのかなぁ・・・そう思ったけど、やっぱり諦められませんでした。 そして、イチかバチか赤字覚悟の無謀な法人輸入に踏み切ったのでした。 何だか、私の輸入苦労話になってきましたね。どうもすみません。 続きはまた次回、近日中に更新予定です[E:shine] [E:flair] ニュージーランド産ホールミルクパウダー(オーガニック認証)はこちらから【国内発送】 Wholemilk_2
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ハワイ島ブロッカ大量発生!その後

[E:cafe] 農薬を使わない大変さ 以前、ハワイ島コナ地区で害虫ブロッカが大量発生し、農薬を使わない農園が非常に厳しくなってきているお話しをしましたね。 詳しくは、ハワイ島「ブロッカ」大量発生!その1ハワイ島「ブロッカ」大量発生!その2をご覧下さい。 コーヒーの果実を見ただけでは、被害があるかどうか一見分かりにくい害虫ブロッカ。豊作だと思っていたのに、精製してから虫喰い豆が沢山見つかった時のショックは想像を絶するものでしょう。 ハワイ島にその害虫が上陸するまでは、どの農園でもそれほど強い農薬は必要なく、ただ雑草を引き抜くのが大変だから除草剤を使うことはよくあると聞いていました。 でも近年ブロッカの被害が深刻になり、農薬無しでの栽培が難しくなる中、当店がお世話になっているコナ農園は「安心して飲めるコーヒー」にこだわり続け、地道に農薬を使わずに栽培を続けてきました。 その結果、今年はブロッカの被害も少なく、3年ぶりに新豆を入荷することができました!あきらめずに待ち続けて、本当に良かったです。でも、どうして今年は大丈夫だったのでしょう? [E:cafe] カビと害虫のバランス? 実際のところはよく分からないのですが・・・という前置きのあと、「ここ数年、雨が少なく乾燥気味になり、害虫に効くカビが発生しにくくなっていたが、今年度は雨が降ったので大丈夫だった」という説が有力、とのことでした。 カビも害虫も自然界に存在しているのですが、一昨年の干ばつの時に森の中の害虫に対するカビが減ってしまい、そのバランスの不均衡が害虫の大発生を招いた可能性が高いとのことです。 コーヒーの果実(木になっているチェリーの時)の下のところに、白いカビがついていることがあって、これがその害虫に効くカビだとか・・・ 私が農園に行って果実(チェリー)を見た時には、そのカビの存在に気付きませんでした。 「わー、美味しそう!」と言いながら、2~3粒摘んだのをそのまま食べたりしましたけど。 ちなみにコーヒー果実は赤くて美味しそうですが、果肉は薄くて殆ど無く、その味はナスを甘くした感じです。一度食べたら、もう食べなくても良いかな^^; 今度収穫時に行く機会があったら、ぜひカビの写真を撮ってきたいと思います!
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成人病予防なら濁りコーヒーが一番?

成人病予防のためのコーヒーの条件

コーヒーを飲みたい理由は、いろいろありますね。美味しいから、香り豊かだから、だけではありません。気分転換のため、目を覚ますため、食後のひとときを楽しむため、口臭を消すため等々。
そして、日本では成人病予防のために飲んでいる方も多いのでは無いでしょうか。

なぜ日本では・・・と書いたかというと、一つは成人病予防効果に関する研究が積極的に行われ発表されていること。
そして歴史ある「お茶文化」を持つのため、ブラック(砂糖を入れない)で飲む人が多いことがあげられます。 やはり成人病予防ですから・・・イタリア人がエスプレッソを飲む時のようにドバドバ砂糖を入れてしまうと効果が半減してしまう恐れがあるのはご理解いただけるかと思います。

さらに「ブラックで美味しく飲める環境」が他国に比べて整っていることも重要なポイントです。
新鮮な焼きたてコーヒー豆店がご近所に無くても、通信販売で簡単に購入することができます。
当店の場合でしたら、離島以外なら「焙煎日の翌々日」までにはお届けできるシステムになっており、これは宅配網が充実しているおかげと言えるでしょう。
また自宅で焙煎する方も年々増えており、十数年前に比べると鮮度に対する意識が格段に向上してきました。
これだけの環境・意識があれば「日本は世界一美味しい・体に良いコーヒーが飲める国」と言っても過言では無いでしょう。

なおブラックで美味しく飲むためには、「鮮度や品質」が大事なのは言うまでもありません。なぜなら、それらを満たしていないとブラックで飲んでも胃が痛くなるだけだからです。
もちろん「胃が頑丈だから鮮度や品質なんか気にしない!」という人や「胃が痛くなって食欲減退→ダイエットできる!」のが目的な人なら問題無いですね。

「濁りコーヒー」は、成人病予防の味方?

さて。成人病予防効果について様々な研究が行われていますが、皆さまご存知でしょうか。主な研究結果については秘蔵!コーヒー豆知識「コーヒーと健康・・・病気の予防やダイエット効果を検証」でも紹介しておりますので、よろしかったらご覧下さい。

ところで成人病予防には、コーヒー豆のどの成分が貢献しているのでしょう?
実際にはハッキリと分かっていないのですが、恐らくコーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」がその一つだろうと言われています。
そして、その「クロロゲン酸」が「浅め~中煎り豆(深煎りではない豆)」に多く入っていること、コーヒー豆を挽いたときの微粉に沢山含まれていることも、以前お話しした通りです。

そこで、微粉ごと一緒に飲んでしまう「濁りコーヒー」は、実は一番効果的なのでは?と気付きました。
ペーパーフィルターで濾さないと透明感も無いし、深煎りじゃないと渋みも感じやすくなるけど、その渋みがまさに「クロロゲン酸」の正体!だったら、丸ごと一緒に飲んでしまっても良いでは?

もちろん味の好みは十人十色なので、無理して慣れない「濁りコーヒー」を飲む必要はありません。ペーパーフィルターで濾しても渋みを感じることはできます。
コーヒーは、やはり「美味しい!」と感じることが一番大切ですから・・・。
せっかくストレス解消できる機会なのに、嫌いな抽出方法でストレスためたら勿体ないですね。

【注意】医師からコーヒーを控えるように言われている場合は、その指示に必ず従って下さい。処方されている薬の成分との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

【参考】
心筋梗塞&脳梗塞予防にコーヒー
深煎りコーヒーに含まれる成人病予防成分について
長寿ブレンド秘話

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生豆屋(きまめや)

成人病予防なら濁りコーヒーがイチオシ?

前回、プランジャーポット(フレンチプレス)と【茶こし抽出法(濁りコーヒーの作り方)】についてお話ししましたね。手軽に「濁りコーヒー」が楽しめる抽出法、もうお試しいただけましたでしょうか? 詳しくは、プランジャーポット(フレンチプレス)を買う前に必見!をご覧下さい。 今日は成人病予防という観点から「濁りコーヒー」について考察してみたいと思います。 [E:cafe] 成人病予防のためのコーヒーの条件 コーヒーを飲みたい理由は、いろいろありますね。美味しいから、香り豊かだから、だけではありません。気分転換のため、目を覚ますため、食後のひとときを楽しむため、口臭を消すため等々。 そして、日本では成人病予防のために飲んでいる方も多いのでは無いでしょうか。 なぜ日本では・・・と書いたかというと、一つは成人病予防効果に関する研究が積極的に行われ発表されていること。 そして歴史ある「お茶文化」を持つのため、ブラック(砂糖を入れない)で飲む人が多いことがあげられます。 やはり成人病予防ですから。イタリア人がエスプレッソを飲む時のようにドバドバ砂糖を入れてしまうと効果は半減してしまう恐れがあるのはご理解いただけますね。 さらに「ブラックで美味しく飲める環境」が他国に比べて整っていることも重要なポイントです。 新鮮な焼きたてコーヒー豆店がご近所に無くても、通信販売で簡単に購入することができます。 当店の場合でしたら、離島以外なら「焙煎日の翌々日」までにはお届けできるシステムになっており、これは宅配網が充実しているおかげと言えるでしょう。 また自宅で焙煎する方も年々増えており、十数年前に比べると鮮度に対する意識が格段に向上してきました。 これだけの環境・意識があれば「日本は世界一美味しい・体に良いコーヒーが飲める国」と言っても過言では無いでしょう。 なおブラックで美味しく飲むためには、「鮮度や品質」が大事なのは言うまでもありません。なぜなら、それらを満たしていないとブラックで飲んでも胃が痛くなるだけだからです。 もちろん「胃が頑丈だから鮮度や品質なんか気にしない!」という人や「胃が痛くなって食欲減退→ダイエットできる!」のが目的な人なら・・・問題無いですね。 [E:cafe] 「濁りコーヒー」は、成人病予防の味方? さて。成人病予防効果について様々な研究が行われていますが、皆さまご存知でしょうか。主な研究結果については下記ページでも紹介しておりますので、よろしかったらご覧下さい。 秘蔵!コーヒー豆知識 ※ページ下部「コーヒーと健康・・・病気の予防やダイエット効果を検証」からご覧下さい。 成人病予防には、コーヒー豆のどの成分が貢献しているのでしょう? 実際にはハッキリと分かっていないのですが、恐らくコーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」がその一つだろうと言われています。 そして、その「クロロゲン酸」が「浅め~中煎り豆(深煎りではない豆)」に多く入っていること、コーヒー豆を挽いたときの微粉に沢山含まれていることも、以前お話しした通りです。 そこで、微粉ごと一緒に飲んでしまう「濁りコーヒー」は、実は一番効果的なのでは?と気付きました。 ペーパーフィルターで濾さないと透明感も無いし、深煎りじゃないと渋みも感じやすくなるけど、その渋みがまさに「クロロゲン酸」の正体! だったら、丸ごと一緒に飲んでしまっても良いでは? もちろん味の好みは十人十色なので、無理して慣れない「濁りコーヒー」を飲む必要はありません。ペーパーフィルターで濾しても渋みを感じることはできます。 コーヒーは、やはり「美味しい!」と感じることが一番大切ですから・・・。 せっかくストレス解消できる機会なのに、嫌いな抽出方法でストレスためたら勿体ないですね。 [E:flair] すでに持病をお持ちで医師からコーヒーを控えるように言われている場合は、先生の言うことを素直に聞きましょう。 処方されている薬の成分との相性もあるので、くれぐれもご注意下さい。
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プランジャーポット(フレンチプレス)を買う前に必見

プランジャー(フレンチプレス)

ペーパーフィルターが売って無い!

生豆屋姉妹店があるニュージーランドでは、ペーパードリップして抽出するコーヒーはあまり見かけません。カフェでも、家で入れる時も。
そのため、ペーパフィルターやドリッパー、コーヒーサーバーも滅多に売っていないです。
日本ならスーパーやコンビニ等どこでも手に入りますが、そういう習慣自体が無いので仕方ないですね。

それでは、家でどうやってコーヒーを入れるのでしょう?
一番よく見かけるのは、プランジャーポットです。日本でもポピュラーなこの器具はフレンチプレス、ティーサーバー、メリオール、カフェプレス等と呼ばれていますが、これで紅茶を作る方も多いのではないでしょうか。

入れ方は簡単。ポットの中にコーヒー粉を入れ、その上からお湯を注ぎ抽出。プランジャーと呼ばれる軸(先端には金属やナイロン製のフィルター付き)を押し下げて、上澄み部分をカップに移せば出来上がり。
ペーパーフィルターも不要なので、環境にも優しいコーヒーと言えるでしょう。

とりあえず「郷に入っては郷に従え」ということで。私も早速プランジャーポットを極めることにしました。

プランジャーポットを買おうか迷ったら?

いつもペーパーやネルでドリップしていると、濁ったコーヒーに出会うことはあまり無いですね。
でも、このプランジャーポットで入れると見事に濁りますし、少しトロッとした感じのコクも楽しめます。
もちろん豆の挽き加減や抽出時間によって濁り方や、味の濃さも調節できますので、その日の気分に合わせてみるのも良いですね。

ただお茶を飲む習慣がある日本人にとって、この「濁りコーヒー」は賛否が分かれるところではないでしょうか?
もしプランジャーポットに興味があるけど口に合うかどうか不安な場合は、家で同じような味わいを試してみてから購入しましょう。
下記の方法で簡単にできますので、よかったらお試し下さい。

茶こし抽出法(濁りコーヒーの作り方)

【1】 コーヒーサーバ(または大きめのマグカップ)に、コーヒー粉1人前(10~12g程度)を入れて、その上から120~150cc程度のお湯を注ぎフタをする。

【2】 お好みの時間(30秒~3分程度)置いてから、目の細かい大きめの茶こしでゆっくり濾しながらカップに注ぐ。もし茶こしにコーヒーかすが一杯になってしまったら、一度コーヒーかすを捨てて、残りのコーヒー液を濾す。

—–
以上です。
この方法はプランジャーでギュッと押さない(圧力がかからない)ので、比較的すっきりした味わいに仕上がります。
むしろこっちの方がプランジャーポットより美味しいかも?という(私の)意見もありますが、茶こしの大きさの都合上一人分がベストで二人分以上はちょっと大変かな、というのが辛いところですね。
でも、お試しいただく価値は十分あると思いますので、ぜひどうぞ。

私もすっかりプランジャーポットに慣れて、今ではドリップと半々くらいで楽しんでいます。
でも友人(特に日本人)が来た時は、無難にペーパーかネルドリップコーヒーをお出ししています。
やっぱり日本人は茶の文化ですからね。
プランジャーポット(フレンチプレス)

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