乳がんとコーヒー その1「乳がんとコーヒーの関連性について」

メールマガジン「コーヒーの本当の話303号」より転載致します。
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前回は「はじめてのバリスタトレーニング」についてお話ししましたね。
今回は、乳がんとコーヒーの関連性についてお話ししたいと思います。
コーヒー飲むと乳がんのリスクが上がるの?
先日、学生時代からの友人とカフェで話す機会がありました。
彼女はつい最近乳がんの治療が完了し、現在は仕事復帰を目指しているそうです。
日本人女性の11人に一人(アメリカでは8人に一人)が乳がんになると言われていて、決して珍しい病気ではありません。
一口に乳がんと言っても色々な種類があり、それによって治療法も異なるそうです。
話が脱線しましたが、彼女から「コーヒー飲むと乳がんのリスクが上がるの?」という質問を受けましたので、その答えを皆さんにもご紹介したいと思います。
 
調査結果より
1985年に3,000人以上の女性を対象に行われたアメリカの調査では、コーヒーと乳がんの関連性は無いとされました。
2011年にスウェーデンで行われたさらに大規模な調査では、閉経後の女性にとってはむしろコーヒーを摂取した方が乳がんのリスクを減らす可能性をがあると言っています。
2013年に行われた大規模なメタ分析(複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること)では、研究数37、患者59,000人以上を対象に分析し、コーヒーと乳がんの関連は無かったこと、そしてやはり閉経後の女性にはリスクを減らす可能性があることを発表しています。
そして2015年にヨーロッパで行われた調査でも、コーヒーは閉経後の女性の乳がんリスクを減らす可能性があるとし、さらにカフェインが入っているものが効果的で、デカフェ(カフェインレス)ではその効果はみられなかったということです。
 
店長の考察
コーヒーと乳がんについて沢山研究されていますが、全体的に悪影響は無く、むしろ閉経後の女性にとっては乳がんリスクを減らす効果があるという結論が多いです。
特に、カフェインに効果があるようで、乳がんリスクを考えるとデカフェよりも普通のコーヒーを飲む方がお勧めです。
ただ大規模調査なので、患者さん達がどのような方法でコーヒーを飲んでいたかが触れられていません。
つまりドリップコーヒーなのか、エスプレッソ&牛乳たっぷりコーヒーなのか。海外の研究なので缶コーヒーは殆ど無いとは思いますが、コーヒーの種類が気になります。
私はコーヒー自体は乳がんのリスクを減らすと考えていますが、ミルクや豆乳たっぷり、砂糖たっぷりのコーヒーを1日に何杯も飲むことに関しては黄信号だと思っています。
これについては賛否両論あるかと思いますが、疑わしいものは避けたいので・・・
とりあえず友人には「コーヒー主体になるように、ミルク少なめ、砂糖はできるだけ入れないで」とアドバイスしました。
彼女は砂糖不要なので、いつも飲んでいる豆乳ラテをブラックにしてみるそうです。
次回「乳がんとコーヒー その2」では、乳がんの種類とコーヒーのミルクについてお話ししたいと思います。
引用元:
Caffeine & Breast Cancer: Does It Increase the Risk?
ソイラテ 調整・無調整と大豆イソフラボンについて

きまめや
生豆屋(きまめや)

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