先日、缶コーヒーの製造に携わっていた方から、色々とお話を伺う機会がありました。ということで、今日は缶コーヒーのお話をしたいと思います。
缶代が一番高い
皆さんは、缶コーヒーの値段をご存じですか?
販売価格ではなくて、コーヒー(中身)が占める値段のことです。
1本の缶コーヒーは、だいたい下記の値段で作られるそうです。
コーヒー代(中身)15円
缶代 20円
缶加工代 5円
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計 40円
高級感のある缶コーヒーでも、中身は16円程度だそうです。やっぱり、缶代が一番高いのですね。容器代に一番お金がかかるのは、缶コーヒーに限ったことではありませんが。
1缶40円のものが、最終的には120円程度で販売されているそうです。
確かに流通や、自動販売機で年中冷やしたり温めたりするのにもお金がかかるし、小売店も利益が必要なので、仕方がないことかも知れません。
品名で中身を知る
では1本あたりの缶コーヒーに、何グラムの豆が使われているのでしょうか?缶コーヒーに書いてある「品名(種類別名称)」から、推測してみましょう。
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品名 100g中のコーヒー使用量(生豆換算)
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コーヒー 5g以上
コーヒー飲料 2.5g以上 5g未満
コーヒー入り清涼飲料 1g以上 2.5g未満
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一番多く使用されている「コーヒー」でも、5g以上です。
生豆換算で5gということは、焙煎豆にすると約4gですね。
1本200gとすると、焙煎豆で8g以上使われているのが「コーヒー」と
呼ばれていることになります。
一方「コーヒー飲料」と「コーヒー入り清涼飲料」は、コーヒーと呼ぶには、あまりにも使用量が少ない気がします。
ちなみに、乳固形成分が3%以上の場合は「乳飲料」として分類されるそうです。
<参考>
悪魔の飲み物 缶コーヒー