他人事じゃないミルクの話(日本の赤ちゃん用ミルクは?)

今回「ニュージーランド産ミルクが流通しない理由その1」の続きを書く予定でしたが、先日(2013年8月6日)のニュースでNZ産ミルクの問題が取り上げられましたので、今日はそれについて考察したいと思います。
※コーヒーの話ではありませんが、ミルクやクリームと一緒に飲む方が多いので・・・ということでご容赦下さい。
[E:cafe] 日本の赤ちゃん用粉ミルクは大丈夫?
8月5日、ニュージーランドのテレビで大々的にそのニュースが流れました。内容は、中国でNZ産乳清プロテイン(乳清たんぱく)を含む乳製品に、中毒を起こす恐れのあるバクテリアが見つかったというものでした。
その乳清プロテインを輸出していたのは、ニュージーランド乳業最大手のフォンテラという会社で、世界の乳製品輸出量の30%を占めていると言われています。
私はこのニュースを聞いた時、「えー!日本の赤ちゃん用粉ミルクは大丈夫??」と心配しました。
なぜかというと、フォンテラの乳清プロテイン輸出先は主に中国と日本だったからです。
乳清プロテインは、赤ちゃん用粉ミルク(乳児用調製粉乳)や栄養ドリンク(エナジードリンク)、サプリメント等に使用されており、皆さん知らずに口にしていると思われます。
そのため、このニュースの第一報を聞いて一番青くなったのは、実は日本の乳業大手だったのでは?・・・と思ってしまいました。
[E:cafe] 日本は混ぜて国産品
その後、日本へはその問題の乳清プロテインが輸出されていないことが分かり安心しました。
もし輸出されていたら・・・回収するのは非常に難しかったでしょうね。中国のようにフォンテラ・ブランドで販売しているのではなく、国産品 と混ぜて使っているので。
日本で販売されている生乳は国産ですが、チーズ等の乳製品は輸入品が多く、その半分をニュージーランド産が占めていると聞いたことがあります。
でも、国産と混ぜて製品化するためあまり表に出てこないようですね。
現在、問題になった乳清プロテインが製造された工場、製造日および製品はすでに特定され、順次回収されるそうです。
一体なぜその日のその場所でだけ混入されたのか?謎だらけですが、結果としてニュージーランド経済が大打撃を受けたのは確かのようです。
[E:cafe] 生豆屋の全粉乳は安全確認済みです
ちなみに当店のホールミルクパウダー(全粉乳)には、乳清たんぱくは全然入ってません。オーガニックの生乳をそのまま粉末にした全粉乳です。
製造工場もオーガニックの認証を受け、衛生面に細心の注意を払っています。
そのため、私がニュースを聞いた時も自社のミルクパウダーについては問題無いと分かっていましたが、念のため製造元にも問い合わせ、しっ かり安全確認をしました。
そしてその翌日(6日)日本でもニュースが流れた後、沢山お問い合わせをいただきました。
確かにニュースでは「ニュージーランド産粉ミルクはダメ!」という印象でしたね。大手に配慮して、乳清プロテインのことはあまり言いた く無かったのでしょうか。
その日は誤解を解くため、一日中対応に追われました。
何度も申し上げ大変恐縮ですが・・・
「当店のホールミルクパウダー(全粉乳)は安全です!」
私は日本の乳製品を心配して、
お客様はニュージーランドのミルクを心配して・・・
どうも色々と行き違いがあるようなので、この場をお借りしてまとめてみた次第です。
[E:cafe] 乳清プロテインの効果
今回すっかり悪者になってしまった乳清プロテインですが、実は「強い筋肉を作り、免疫力を高め、感染症の予防や成人病予防にも効果的」等、調べると素晴らしい効果が沢山出てきます。
だから赤ちゃん用の粉ミルクに配合されるのですね。
NZ産乳清プロテインは特に高品質なだけに、今回の事件でイメージが悪くなってしまったのは非常に残念です。
ニュージーランドへ来てちょっと都市から出れば分かりますが、牛さん達が大自然の中のびのびと生活しています。
一年中外にいるのでストレス・病気も少なく、薬も最小限で済みます。また狂牛病が発生していない数少ない酪農国の一つで、国全体が高品質の乳製品を作ることに取り組んでいるのが分かります。
ぜひ機会がありましたら、実際に来て見てみて下さい[E:shine]
[E:flair] ニュージーランド産ホールミルクパウダー(オーガニック認証)はこちらから【国内発送】
Wholemilk_2

きまめや
生豆屋(きまめや)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。