皆さんがいつも使っているペーパーフィルター。
次のような疑問を持ったことはありませんか?
・なぜ無漂白の方が、酸素漂白より値段が高いの?
・なぜ無漂白の方が、酸素漂白より紙の臭いが強いの?
私もずっと気になっていたのですが、先日製紙メーカーさんからお話を伺うことができましたので、ここでご紹介したいと思います。
無漂白が高い理由
「無漂白は、漂白していないから安いはずなのに・・・。」
そう思うのも無理ありませんね。
実は、紙臭さの正体は「リグニン」と呼ばれる樹木の成分で、それを水だけで長時間かけて除去するため、かえって費用がかかってしまうのでした。
※漂白剤を使えば、時間も短縮できる上、紙臭さもすぐに取れるので、安くできます。
無漂白で手間暇かけても、酸素漂白に比べるとどうしても紙の臭いが残ってしまう、ということでした。樹木成分の臭いなら、仕方ないですね。
どっちが良いの?
では、酸素漂白に使われる漂白剤って、どんなものなのでしょう?
酸素系漂白剤でダイオキシンも出ず、漂白剤も残留しないから安心!ということでした。
でも、当店のお客様の中には、化学物質過敏症で苦しんでいる方々も多いです。そういう方々は、ほんのわずかな化学物質に反応してしまうのですが、本当に漂白剤は残留していないですか?
そう尋ねた所「そういうケースでは、やはり無漂白の方が無難かと・・・」ということでした。
どっちが良いかは好みの問題ですが、安全を追求するなら無漂白の方が良いかも知れませんね。紙臭さは、コーヒー粉を入れる前によく湯通しすれば、問題無いでしょう。
※もちろん、ネルドリップが一番安全なのは、皆さんご存知の通りです。