慢性炎症とは?
炎症反応が、低レベルで長期間持続し慢性化した状態を指します。
これが続くと、生体組織に異常が生じてさまざまな疾患の原因になることが知られています。
気づかぬうちに症状が進むことも多く、「サイレント・キラー」と呼ばれることも。
では、どのような疾患の原因になるのでしょうか。
具体的には、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫性疾患などです。
また、2型糖尿病やガン、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの進行にも影響している証拠が見つかってきています。
私も以前から、慢性炎症を起こさない食品、抑える食品を選んで食べるようにしています。
例えば、糖質が高いものはできるだけ控える。
小腹が空いたらナッツを食べる。
そして食事は腹八分目で。
コーヒーに砂糖を入れないと飲めない方には、大変申し訳無いのですが・・・
もし生活習慣病適齢期(中高年)でしたら、砂糖はできるだけ控えることをお勧めします。
高血糖が続くことで血管内皮細胞が損傷し、炎症が起きやすくなるためです。
たとえば砂糖の代わりに天然の甘味料を使ったり、豆乳を使ってまろやかにしたりするのはいかがでしょう?
他にも、炎症を起こしてしまう原因として感染症や、喫煙、アルコールや紫外線などがあるそうです。
コーヒーに慢性炎症を抑える可能性
毎日コーヒーや慢性炎症のことを考えているのに、「コーヒーが慢性炎症を抑えるかも」とは全然考えませんでした。
おかしいですね。少し考えれば思いつくはずなのに。
早速コーヒーと慢性炎症の関係について調べたところ、様々な研究結果が見つかりました。
中でも、お茶の水女子大学 保健管理センター長 本田善一郎教授の研究内容がとても興味深かったです。
「大規模な疫学研究から、コーヒーを飲む習慣がある人はそうでない人に比べて全死亡リスクが低く、疾患別では心疾患、脳血管障害、呼吸器疾患でその傾向が明らかであることがわかりました。
さらに、先行する研究では、さまざまな臓器のがん、生活習慣病、アレルギー性疾患、そしてパーキンソン病に対して、コーヒーが抑制的に働くことが示唆されています。
これらの知見は、コーヒーがこうした多様な疾患に共通する『慢性炎症』を抑制する可能性を示唆しています」
(※)全日本コーヒー協会記事より抜粋。
この記事では、コーヒーに含まれるクロロゲン酸やカフェ酸など多くのポリフェノールが、炎症シグナルを強力に抑制すること、将来的には炎症を抑える薬のシード(薬剤設計の基本的構造)として使われる可能性があること、が述べられていました。
やっぱり、ここでもコーヒーポリフェノールがキーワードになっていますね。
浅煎りコーヒー豆に沢山入っている、ポリフェノール。
私が頑張って作った、ごく浅煎り豆を配合した「浅煎り・長寿ブレンド」は、まさに慢性炎症を抑えるためのブレンドに違い無い!と、勝手に信じています。
なお、炎症を抑える食品としてナッツをお勧めしましたが、コーヒー豆と同様「カビ」には十分ご注意ください。
カビ毒による強い発がん作用の方が心配だからです。
できるだけ信頼できるお店・メーカーのものを選び、開封したら早めに食べきるか保存に気をつけましょう。