茶こし布ドリップ

ネルのコクは?

ペーパードリップで1人分を美味しくいれるのって、意外と難しいです。
なぜかというと、コーヒー粉の層が薄くなってコクの足らないコーヒーになってしまうからです。

その点、ネルドリップだとコクが出やすいので、一人分でも結構美味しくできます。
でも、なぜネルドリップだとコクが出るのでしょう?
次のような理由が考えられます。

(1)ネルが湯をしっかり保って、よく蒸れるから。
(2)ペーパー用のドリッパーよりも径が小さく(小さい場合が多く)、コーヒー粉の層が厚くなるから。


・・・ということは、別にネルじゃなくても上記の理由をクリアすれば
少量でも美味しいコーヒーをいれることができるってことですね。
#「ネル」とは起毛した織物のこと。

茶こし布ドリップ

そこで、試行錯誤して考え出したのが「茶こし布ドリップ」!
必要なものは「茶こし」と「布」だけ。
一人分でも美味しくコーヒーをいれることができて、布は何度も使えます。
ペーパー独特の紙の臭いが付かないのも、嬉しいです。

私が見つけたのは、布は15cm角に切った綿100%のソフトデニム(生成り色)。薄手だけど目が細かく、起毛が無くても程良く蒸れて美味しくできます。おまけに、干すとすぐに乾いて衛生的。

茶こしは、普通の茶こしでOK。径7cmくらいの小さな「味噌こし」を使うと、コクが出やすくギリギリ2人分まで抽出できます。

<注意事項>
(1)布は、必ずたっぷりのお湯で20分ほど煮沸してから使い始めましょう。ちょっと面倒ですが、布に付着している薬品類をしっかり落とし、布の臭みを取ります。
2回目からは、お湯で洗うだけでOK。

(2)茶こし(味噌こし)は小さいので、こぼれないようにゆっくりとお湯を注ぎましょう。ゆっくりと注ぐことで、コクがでてきます。
蒸らしはちゃんと1分間!しっかり待ちましょう。

(3)味わいがあっさりしすぎの時は、もう少し厚手の(目の細かい)布を。
濃すぎる時は薄手の(目の粗い)布を選びましょう。布選びは、味わいの決め手になります。

「茶こし布ドリップ法」については、こちらをご覧下さい。
自宅やオフィスで、一人分だけ美味しくいれたい方におすすめ!
3人分以上だったら、普通の味噌こしで大きめに切った布を敷いて使っても良いですね。

<参考>
有機栽培製ネルのすすめ

きまめや
生豆屋(きまめや)