カビ豆って具体的にどんな豆?
前回コーヒー豆からよく見つかるカビ毒(マイコトキシン)は、発がん性物質であり脳にも炎症を起こしてしまう可能性があり、焙煎しても消えないことをお話ししました。詳しくは、要注意!コーヒーのカビ毒をご覧下さい。
その後、何人かのお客様から「カビ豆ってどんな豆?」というご質問をいただきましたので、今回ご紹介したいと思います。
豆が凸凹に欠けて、黒ずんでいるのが分かりますでしょうか?
生豆の状態の方が見つけやすいので、焙煎する前に除去出来ればベストですね。
基本的に、新しい豆を入荷できるお店(豆の回転が速い店)であれば、この程度のカビ豆を除いていけば大丈夫でしょう。
・・・といっても、これを沢山の豆の中から見つけ出すのは本当に大変なことです。
特に自然乾燥式(ナチュラル)で精製された豆、オーガニックの豆は、カビ豆のような欠点豆が多い傾向にありますね。
当店のスタッフ達も、日々欠点豆の除去に大奮闘しております。
特に「挽いた豆」を購入される方は、要注意。
挽いた後では、カビ豆を除去することは不可能ですから。
そのため、欠点豆除去に前向きに取り組んでいる、当店のようなお店を見つけるのが一番良いでしょう!
カビ豆が見えないのに、明らかにカビ臭い「古いデカフェ」
前回、デカフェ(カフェインレス)豆はカフェインが抜けているため、カビが生えやすいというお話しをしました。
ちょうど手元に、1年前のオーガニック・デカフェ生豆がありましたので、その写真も掲載しておきました。
写真を見ていただくと分かる通り、目立ったカビ豆はあまり見つかりません。
でも、これを焙煎すると明らかにカビ臭くて、飲めたものではありません(実験のため飲みましたが)。
全体的にカビていく感じは、デカフェの特徴でしょうか?
このあたり輸入業者さんに聞いても分からなかったので、原因不明のままです。
あんなに美味しかったデカフェが、しばらく置いたらこんなに味わいが変わってしまうなんて・・・
風味が落ちてきたため、販売を断念したデカフェの生豆達。
もちろん、再度販売する予定はありません。
引き続き、どのように変化するか実験を続けていければと思っています。