寒天について
以前、ゼラチンを使った簡単!美味しい!コーヒーゼリーの作り方をご紹介しましたね。
今日ご紹介するのは、海草由来の寒天を使った作り方です。
寒天は、食物繊維が豊富でほとんどカロリーが無く、また腸内での油・糖分の吸収を妨げるため、ダイエット食品や健康食品としても注目されています。
しかしゼラチンに比べると、食感が固めで敬遠されがちです。また、鍋で1~2分煮る必要があるので、珈琲に直接寒天を入れると香りが飛んでしまいます。
でも、ちょっと工夫すれば・・・
コーヒーの香りが豊かで、ゼラチンに負けない「ぷるぷる、つるん!」とした清涼感のある食感に仕上げることができます。
下記レシピで、ぜひお試し下さい。
ひと手間かけて、美味しく!
原材料は、コーヒー、水、そして粉寒天だけ。
甘みを加えた方が召し上がりやすいですが、ブラックのままでも新鮮な深煎り珈琲をドリップすれば美味しく出来ます!
<作り方> 約700cc分(5~6人分)
(1)鍋に粉寒天2gと水150ccを合わせて火にかけ、かき混ぜながら煮溶かす。沸騰したら弱火にして、1~2分間煮た後に火を止める。
(2)新鮮な深煎り豆50gを使って、コーヒーを550cc抽出する。
※甘味をゼリーに付けたい時は、ここで砂糖を適量入れて溶かす。
(3)(2)を(1)の中に入れてよく混ぜる。
※写真は、寒天の鍋に抽出した深煎り珈琲を入れているところ。
(4)型に注ぎ入れて粗熱を取り、冷蔵庫で冷やして出来上がり!
※型から外す時は、お湯で少し温めると外れやすいです。
面倒くさがり屋な私でも、コーヒーかん作りは苦になりません。なぜなら「室温で固まってくれる」からです。
ゼラチンだと何時間も冷蔵庫に入れないと固まらないですが、寒天は室温でも固まります。ですから、冷蔵庫では冷やすだけでOK!
短時間でできるので、私みたいなせっかちな人にはピッタリですね。
○注意事項
・2gずつに小分けされている粉寒天を使用したため、合計700ccとなりました。半分の量で作ることもできますが、その場合は粉寒天を正確に半分(1g)になるよう計量して下さい。
粉寒天の量が多いと固くなり、「ぷるぷる、つるん!」の食感ではなくなってしまいます。
・粉寒天を煮た後に、コーヒーの抽出を開始して下さい。そうすると、抽出している間に粉寒天の温度がコーヒー抽出後と同じくらいになり、香りが飛びません。
※煮立った寒天にコーヒーを入れたり、コーヒーも一緒に煮てしまうと、香りが飛んでしまうのでご注意下さい。
・冷やしすぎて凍らすと、水分が抜けてボソボソした食感になってしまいます。くれぐれも冷やしすぎないようにお気を付け下さい。
・お好みにより、純生クリーム(植物性は×)をかけて下さい。 植物性クリームをおすすめできない理由は、コーヒークリーム(フレッシュ)の実態をご覧下さい。
・ガムシロップを添えたい時には、手作りしてみましょう!
砂糖と水を同量ずつ耐熱容器に入れ、よく混ぜてから電子レンジで温めます。(長期保存する場合は、砂糖の方を多めにして下さい)
沸騰してきたらすぐに止めて、冷ますだけでOKです。
写真は「きび砂糖」で作ったので、茶色のガムシロップになっています。
先日、「研究のため!」と市販の某コーヒーゼリーを買って食べました。味わいは・・・ご想像におまかせします・・・。
なお原材料は、糖類(砂糖・異性化液糖・水飴・ぶどう糖)、コーヒー、ゼラチン、食塩、ゲル化剤(増粘多糖類)香料、ph調整剤が入っていました。
本当は、コーヒー、ゼラチン(または寒天)、砂糖だけで十分なのですけど。
流通経路が長い上に、原料代を安価に済ませようとすると、どうしても食品添加物が多くなってしまうのでしょうね。
・秘伝!美味しいコーヒーの入れ方は、こちらから。