驚異!インスタントコーヒー再利用

先日の朝日新聞で、インスタントコーヒー最大手が在庫品を溶かし、原材料として再利用していることが取り上げられていました。
未開封で賞味期限内(3年間)の製品をお湯で戻し、新しいコーヒー抽出液に混ぜて再利用しているとか。

安全面では問題無い、とのことですが、新品だと思っている消費者にとってはかなりショックではないでしょうか。

この再利用が始まったのが60年代後半からということですから、今までよくバレなかったなぁ、という意味でも驚きです。
 

在庫品を捨てずに、素晴らしい(?)技術で再利用しよう!という心意気は見事です。無駄が無くて良いと思います。ただ、再利用していることを消費者に知らせないのはやっぱりいけないと思います。
「新品」と「新品同様」では、全く意味が異なりますよね。
 

しかし、お湯で溶き直すというのがちょっと・・・。
いかにも不味くなる製法のような気がします。
たとえば、そのまま熱風で消毒してから再利用した方がまだ良いのでは?
と思いました。こんな心配、大きなお世話ですね。

<参考>
インスタントコーヒーで胸焼け?

きまめや
生豆屋(きまめや)

インスタントコーヒーで胸焼け?

インスタントコーヒーを飲みたく無い理由

インスタントコーヒー愛好者の皆さまには大変申し訳無いのですが・・・
私はインスタントコーヒーを飲むと胸焼けしてしまいます。
正直言って一口も飲みたくないし、無理矢理飲まされるとしたら、かな
りの苦痛を伴います。

「先入観があるからでは?」と思われるかもしれませんが、私の胃は黙ってインスタントを出されても、即座に反応してしまいます。
こういうことをお客様に話すと「私も一緒!」という方が意外と多いのに驚きます。

インスタントを飲んでも大丈夫な方は、来客におすすめする時はちょっとだけ気をつけましょう。中には私のように、インスタントコーヒーを飲むならお水の方がずっと助かるという方もいますので。
 

インスタントコーヒー製造方法

 まず、巨大なパーコレーター(抽出器具)で、濃いコーヒー液を作ります。豆は気候条件に左右されないけど味が落ちる安価な「ロブスタ種」が多用される傾向があります。

 遠心分離器にかけて、さらに濃縮したもの(濃縮コーヒー液)を、熱風と共に霧状に吹き出して乾燥させたのが、スプレードライコーヒー。

濃縮コーヒー液をマイナス40℃前後で凍結し、粉砕してから減圧下で乾燥させるのがフリーズドライコーヒー。スプレードライよりもコスト高ですが、味は良いそうです。

1の段階でもし冷めないうちにコーヒーが飲めたら、胸焼けはしないか
もしれないですね。味の方はわかりませんが。
 

繊細なコーヒー

コーヒーはとても繊細で劣化が早いです。
抽出後に刻一刻と味わいが変化していくため、入れてから30秒、少なくとも1分以内には口をつけて欲しいです。

冷めた時に味わいが劣化しやすいため、コーヒーカップはティーカップよりも飲み口の径が小さいものが多いですね。紅茶は冷めてもそれほど劣化しないため、飲み口が広めですが。

また抽出後の鮮度だけでなく、焙煎してからどのくらい経ったかの鮮度についても大事なポイントになります。つまり、
焙煎してから、何日、何週間経過しているか。
挽いてから何分、何時間、何日経っているか。
抽出してから何秒、何分秒経っているか。
それらの要素がすべて、味、香り、胃(体)にはっきり影響してきます。
 

コーヒーという言葉は、コーヒー豆を原料にしていれば何でも使えます。
でも、本当に美味しくて体に優しいもは、限られた条件下にあるものだけだと思います。
すごく手間がかかりますが・・・自分で作るコーヒーは、美味しくてやめられません。

<参考>
驚異!インスタントコーヒー再利用

きまめや
生豆屋(きまめや)