ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国、ベトナム。
でもベトナム産のコーヒー豆って、あまり見かけませんね。
日本では輸入していないのかな?
・・・と不思議に思い、調べてみました。
日本における国別コーヒー生豆の輸入量の統計を見ると、ブラジル・コロンビア・インドネシアに次いで輸入しており、決して少ない訳ではありません。
日本でかなり流通しているのに、飲んだことが無いなんて・・・?
※参考:社団法人全日本コーヒー協会「統計資料」より。
ベトナムで生産されている珈琲豆は、主に「ロブスタ種」(カネフォーラ種)でした。
※日本でよく見かけるコーヒー豆は、アラビカ種になります。
ロブスタ種は、低地栽培が可能で生長が早く、病害に強い上に収量が高いという、極めてタフな品種。
さらに抽出される水溶性成分やカフェイン量が、他の品種に比べて著しく多いので、インスタントコーヒーや缶コーヒーによく使われています。
そこで、某インスタントコーヒーの原料名部分も見てみると・・・「ブラジル、コロンビア他」とありました。この「他」の中に入っていたのか〜、と勝手に納得した次第です。
なお、ロブスタ種は単価が安いのでブレンドの増量剤として使用されることはありますが、ストレートで口にすることは滅多にありません。
理由は、一度飲んで見ればすぐ分かると思いますが、ものすごーく・・・いえ、あまり美味しいとは言えない味わいだからです。
酸味はなくて、泥臭いとか焦げた麦の臭いとか・・・一般的にあまり良い表現はされていないようですね。
ちなみにベトナムには独自のコーヒー文化があり、特有の焙煎・抽出方法で、コンデンスミルク(練乳)と合わせて美味しくいただくそうです。
ロブスタ種を美味しくする方法なんて、大変興味深いですね。こちらも、ぜひ試してみたいと思いました。
#できれば、本場ベトナムで飲んでみたいです。
また最近はアラビカ種にも力を入れているということなので、近い将来「有機栽培ベトナムコーヒー豆」のストレートを楽しめる日が来るかも知れませんね。