前回は、新型肺炎コロナウィルス対策「コーヒーと免疫力」でしたね。
どうして免疫力を高めることが必要か、コーヒーがどのように効果的かについてお話ししました。
今回も引き続き、新型肺炎コロナウイルス対策についてのお話です。
ニュースを読んでいたとき、新型肺炎コロナウイルス患者の治療をしていた医師の話で
「抗生物質を投与していたが、さらに重症化し・・・」というものがありました。
まず最初に、
「新型肺炎のコロナウイルスに、抗生物質は効きません。」
抗生物質は細菌を殺すのであって、ウイルスは殺さないからです。
効かないだけならまだ良いのですが・・・
むしろ逆効果の恐れがあります。
前回お話ししましたが、人間を病気から守る免疫細胞の7割は腸に集まっていて、腸内フローラを良好に保つことで免疫力を発揮できます。
しかし抗生物質を使いすぎると、関係のない腸内細菌を殺す影響で腸内フローラのバランスが崩れる危険もあるのです。
新型肺炎を治す安全な特効薬やワクチンは(2020年3月5日現在)まだありません。
もし新型肺炎が「重症化」した場合」は、
(1)有効な治療法はなく、酸素投与、点滴などの支持療法を徹底的に行う
(2)免疫力で回復
・・・です。
つまり病院に入院しても、最終的には自分の免疫力で回復するしかありません。
だから、「ちょっと風邪気味だな。前に病院でもらった抗生物質が残ってるから飲んでおこう。」というように 自己判断で飲まないようにくれぐれもお気を付け下さい。
風邪もウイルスによるものが殆どなので・・・・「抗生物質は風邪には効きません!」
細菌性の肺炎にも、予防の効果は無いので・・・「抗生物質は肺炎予防にはなりません!」
一方細菌性肺炎や、マイコプラズマなどによる非定型肺炎には、抗生物質が有効です。
そのため、原因となっている病原体(細菌やウイルスなど)が何なのかを見極めることがとても大事です。
またコロナウイルスによる肺炎でも、冒頭でお話ししましたように「抗生物質で治療」も、 「肺炎が重症化した場合」に限り、ありえます。つまり、
(1)コロナウイルスの攻撃で肺炎になってしまい、
(2)さらに「細菌も攻撃して肺炎が重症化した場合」に、
その「細菌の種類に応じて抗生物質を選んで」投与します。
決して予防として投与するわけではなく、医師の判断のもと種類を選んで投与されます。
しかし現時点では、精度の高い検査方法が確立されていませんし、すぐに検査を受けられる訳でもありません。
肺炎になってもコロナウイルスによるものか、細菌性か、判断が難しいです。
そのため、とにかく・・・
(1)予防につとめる(とくに免疫力の低い高齢者・持病のある方など)
(2)免疫力を高める(コロナウイルス対策の実践、コーヒーも積極的に飲みましょう!)
(3)風邪薬代わりに自己判断で抗生物質を飲まない(腸内フローラを大切に!)
ことが大事かと思います。
かつては、風邪の重症化を防ぐためという理由で、または肺炎予防という理由で、抗生物質を処方する医師も多かったようです。
でも、今は違います。
「風邪やインフルエンザには効かない」、
「自己判断では飲まない」ことを、よく覚えておいて下さい。
もちろん、やみくもに抗生物質を否定している訳ではありません。
持病や術後の感染症を防ぐ等のために、抗生物質が必要な場合もありますね。
たとえば感染症がきっかけとなって起きる「敗血症」は、命に関わる病気ですので絶対に防がなくてはなりません。
ということで、抗生物質を飲む場合は医師の指示に従い、決められた期間にしっかり飲むようにしましょう。
高齢の母のことが心配で色々と調べているうちに、その内容を皆さまにもお知らせしたくなりました。
当の本人はケロッとしていて、よくマスクも付け忘れていますが。
コロナウイルスについては確定した情報が少なく、
現時点で世界保健機関(WHO)がパンデミックではないと強調しながらも、
世界各国の首脳陣が相当慌てているので、実はまずいのでは?
・・・という不安も確かにあります。
でも、心配しすぎてもストレスになりますので。
仮にかかっても軽症(できれば無症状)で済むように、免疫力アップを目指して日々できることから始めましょう!
私も前回お話しした内容を実践し、コーヒーも毎日楽しんでいます^^