前回、食後にコーヒーを飲みたくなる理由として、主に・・・
・口臭予防効果
・アルコール性肝硬変予防効果
・食欲を落ち着かせる効果
・デザートの甘味を引き立たせる効果
・血糖値をコントロールできて糖尿病を予防できるかも?効果
・・・についてお話ししましたが、「糖尿病を予防できるかも?」の引用元の論文について、お詫びしなければならない点がございました。
まずは、前回メールマガジン発行までの経緯から。
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当時メールマガジン発行をするため、引用元の論文について調べたのですが、全然見つけることができませんでした。
過去の新聞記事(2008.06.24 中日新聞夕刊)で取り上げられ、ネット上でもコーヒー関係サイト等で多数紹介されていたにも関わらず、どうしても探し出すことができなかったのです。
正確には、論文だけでなく発表した本人(教授の名前)も全然見あたりませんでした。過去の論文くらいは残っているはずなのに何故?という疑問が残りました。
「もしかしたら私の探し方が下手なのかも」と思い、メールマガジン読者様にも一緒に見つけていただこうと、未完成ながら発行した次第です。
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その結果、読者様からメールマガジン発行日に同教授による「論文ねつ造」のニュースが発表されていたことを教えていただきました。
どうりで名前が見つからない訳です。
ねつ造された論文を調べた結果、「糖尿病の発症を抑えるかも?」の論文ではねつ造の疑いが無かったようです。しかし、同じ教授が発表している以上、怪しいのは間違いありません。
結果として、本メールマガジンで不確かな情報を提供してしまったこととなり、心苦しい限りです。
本当に申し訳ございませんでした。
この場をお借りして、心よりお詫び申し上げます。
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なお、仮に前述の論文がねつ造だったとしても・・・。
コーヒーが2型糖尿病予防に効果がある理由として「コーヒーに含まれているクロロゲン酸が血糖値の抑制に関わっている可能性」があることが数多くの研究で報告されているのは事実です。
2型糖尿病の予防効果については、下記ページからもご覧いただけますので、よろしかったらご覧下さい。
コーヒーと糖尿病1
コーヒーと糖尿病2
コーヒーと糖尿病3
様々な研究から「どうやらクロロゲン酸が成人病予防に効くらしい」いうことで、生豆から抽出するための技術が沢山開発されています。
今は生豆を粉砕することなく抽出する技術もあるようで、「もしその抽出後の生豆(クロロゲン酸抜きの生豆)を焙煎したらどんな味だろう?」と想像してみました。
クロロゲン酸は渋味を持っているので、全然渋くないコーヒーが出来上がるかも知れません。いえ、実はすでにそのようなコーヒーが流通しているかも・・・?
※以前、某メーカーの業務用コーヒー豆(浅め焙煎)をいただいた時、渋味が全く無くてビックリしたことがあり、思わず「クロロゲン酸抜き?」と疑ってしまいました。
もちろん、ただの勘違いかと思いますが・・・。
成人病予防で、サプリメントでも何でもクロロゲン酸!の時代ですから、つい残った生豆の行方が気になってしまいました。もし「クロロゲン酸抜き生豆」の行方をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。
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渋味の全く無いコーヒーは飲みやすいかも知れませんが、物足らないような気もします。
色々な味わいが複雑に絡み合って、コーヒー本来の味わいを楽しみつつ
成人病の予防も出来れば・・・一番良いですね。