●脱穀→生豆へ コーヒーの赤い実からとれる種子には、一粒ずつ薄黄色の皮が付いてい ます。この皮付きの種子(コーヒー豆)を「パーチメント」と呼びます。 農園レポートその2で、パーチメントを1週間〜10日ほど天日干しするとお 話しましたが、最終的な生豆の水分量は、10.5%くらいが最適ということで した。 普通コーヒー豆は、船便で数ヶ月かけて日本に やってくるので、水分が多いとカビの原因にもな るそうです。 写真下は、生豆の水分計測器です。 産地ではパーチメントのまま保管し、出荷直前に脱穀(薄黄色の皮を取 り除く)するのが一般的だとか。 脱穀すると、皆さんご存知の「生豆」になります。 パーチメントを土に植えると、また芽が出てきてコーヒーの木が育ちます が、「生豆」になってしまうと芽が出ません。 ・・・ちょっと残念ですね。 ●乾燥・脱穀のポイント 自宅でコーヒー豆を栽培・収穫した場合だと、水分計測器が無いので どのくらい干せば良いのか判断が難しいですね。 水分が多ければ焙煎に時間がかかりますし、少なければ火が通りやす く焙煎しやすいです。 干す時のポイントは、初日はできるだけ転がして、乾き具合が均一にな るようにすること。これがカビさせない秘訣だそうです。 2日目以降は、雨露に当たらないように気を付けながら適度に転がせば、 大丈夫でしょう。 パーチメントを手で脱穀するのは、意外と簡単です。 ただ、パーチメントの内側にある銀皮(silver skin)が生豆に付着してい ますので、これを丁寧に外そうと思うとちょっと大変。 銀皮は、焙煎するとチャフになって外れやすくなるので、あまり気にしな くても良いでしょう。 脱穀後、お好みに合わせて焙煎すれば・・・ 自家栽培・焙煎コーヒー豆の出来上がりです! <参考> コーヒー豆の収穫 http://www.kimameya.co.jp/mame/farm/harvest.html コーヒー豆の精製 http://www.kimameya.co.jp/mame/farm/refine.html |