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秘蔵!コーヒー豆知識

アイスコーヒー・ホットコーヒー&コーヒーの木

スリランカ産コーヒー豆

昔は紅茶じゃなかった

スリランカは、1972年まではセイロンと称していました。現在は、茶の生産が盛んで、生産量は世界第3位。
スリランカの名産品「セイロン紅茶」は、皆さんご存知ですね。

この茶の栽培。実は、コーヒーの代替であったと言われています。コーヒーの歴史は古く、17世紀オランダ統治時代にまでさかのぼります。そして18〜19世紀にかけて、コーヒー産業は発展し続けました。
しかし、1869年に発生したコーヒーの木を枯らす「さび病」の大流行によってコーヒー産業は一気に衰退。
それに代わって、紅茶の栽培が盛んになったということです。
※さび病とは:コーヒー栽培にとって最も恐ろしい病気と言われています。空中を浮遊するさび病菌は、コーヒーの葉の裏側に付着して浸食、やがてコーヒーの葉は光合成できなくなって2〜3年で枯れてしまいます。
 

庭先でコーヒー栽培

それでは、スリランカの人々はコーヒーを飲まないか?というと。
現在スリランカ政府は、コーヒー苗の供給を増やす施策を採用し始め、増産計画をたてているそうです。そのため、農家の庭先にもコーヒーの木が普通にあって、各自焙煎して楽しんでいるとか。
それは、どんなコーヒーなのでしょう・・・?

スリランカ産コーヒーについて、有機紅茶を輸入している会社に相談したところ、「紅茶のついでに〜」と、有機JAS・フェアトレード認証のコーヒー豆をサンプルで輸入していただきました。本当は紅茶農園なのですが、コーヒー豆もついでに認証を取っていたということです。
サンプルのコーヒー生豆は、「さび病」に強いロブスタ種。
そして、ものすごい欠点豆の数!(失礼!)
私たちが「欠点豆」と呼んでいるだけで、現地の人々にとってはたぶん「ごく普通のコーヒー豆」なのでしょうね・・・。
とりあえず、大まかに欠点豆を除去して味を見ました。
スリランカ産・庭先コーヒー豆
特有のロブスタ臭(香り)とドシッとくる強烈な重みのある味わいが印象的でした。
たぶん私が今まで飲んだロブスタの中では、一番美味しかったと思います。
もうちょっと欠点豆を取れば・・・かなりいけるかも?
いつか、有機ロブスタを配合したエスプレッソ用のブレンド(※)を作れたらなぁ・・・と思いました。
今後の展開に、期待したいと思います。
※ロブスタ配合のエスプレッソは、厚いクレマ(泡)を作るのに最適です。
 

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