お客様から、「中煎りと深煎りの豆を注文したけど、深煎りの方は沢山入っていたみたい。これはサービス?」とお問い合わせがありました。
当店では、すべてのお客様が同じ条件で購入できることを目指していますので、一部のお客様に増量サービス・・・ということは行っていないのでした。大変恐縮です。
それでは、なぜ同じ重さなのに深煎りは沢山入っていると感じたのでしょう?
それは、浅めの焙煎よりも深煎りにした方が、容積が増えるためです。
コーヒー豆は深く炒ると、水分が蒸発したり成分が気化して軽くなる一方、容積は増えていくのでした。軽くなって容積が増える・・・例えばポップコーンを思い出していただければ分かりやすいかと思います。(あんなには増えませんけど)
ふつう珈琲豆屋では「焙煎後」の重さをはかって販売するので、同じ重さだと深煎りの方が袋の中身(豆の容積)が増える訳ですね。
具体的には、中煎りは生豆の1.3〜1.4倍、深煎りなら1.5〜1.7倍程度に容積が増えるそうです。
カリタ製のドリッパーについている計量スプーンだと、すり切り1杯で中煎りなら10g〜11gくらい。深煎りなら、9〜10gくらいになります。
1杯あたりだと誤差範囲ですが、500g袋になるとだいぶ違って見えます。もちろん、粒の大きさによって、どのくらい粒ぞろいかによっても、多少違いはあるかと思いますが。
ちなみに珈琲一杯(120cc)で使用する豆は、器具メーカーによって推奨する量が違います。
でも、「このメーカーだから、この量で!」と厳密に計量する必要は無いと思います。自分好みの味わいが見つかれば、それが一番ではないでしょうか。
※メーカー別一杯あたりのコーヒー豆量
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カリタ 10g(3つ穴)
メリタ 8g(1つ穴)
ハリオ 12g(円錐形、1つ穴)
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参考までに、生豆と中煎り、深煎りをそれぞれ10gをはかったとき、カリタ製計量スプーンだとどのくらいの量になるか、写真でご紹介したいと思います。
○写真左から、深煎り豆、中煎り豆、生豆 各10gずつ
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