●同じ産地でも?
「ガテマラって、酸味があるから好き。」とか。
「ブラジルって苦いからなぁ。」とかとか。
お客様の中には、こういう風に「生産国」=「味わい」と誤解されている
方がかなり多いです。
もちろん、生産国による味わいの違いは確かにあります。
しかし農作物ですから、どこの農園の何年度産かによっても異なりますし、
ご近所の農園の豆よりも、他国の豆の方が味わいが似ていたりすること
もあります。
つまり、生産国は味わいの「決め手」にはならないということです。
では、生産国や抽出方法、挽き加減に関わらず、味わいの「決め手」とな
るものは何でしょう?
●焙煎加減で七変化
それは「焙煎加減」です。
同じ豆でも、味わいは焙煎加減で七変化します。
もちろん、豆によって一番最適な焙煎加減が異なりますので、豆とよ〜く
相談(?)する必要があります。
「君はちょっと太めだから、時間をかけて焙煎してあげよう」とか。
「水分が多いから、初めは遠火で頑張ろうね」等々。
焙煎時間が、数秒〜十数秒違えば味わいも変わりますから、1つの豆種で、
何通りも味わいの変化が楽しめます。
そして、それをさらにブレンドすれば、味わいの可能性は無限に・・・。
これが焙煎の魅力でしょうか。
この魅力を知ってしまうと、なかなかやめられませんね。
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