●農薬はいらない? 先日、コーヒーの主要生産地には「ベリーボーラー」という害虫が生息 していて、それを殺すために大変強い農薬を使う、というお話をしまし たね。 詳しくはこちら↓ 「虫喰い豆(ブロッカ)とコーヒーの農薬」 でも。もしコーヒーの実を食べてしまう害虫が居なければ? 当然、害虫を殺すために農薬を使用する必要はありません。 そんな理想的な生産地が、ハワイ島のコナです。 ●害虫のいない「ハワイ島」だけど・・・ どの農園も西向きに位置し、海から上がってくる水蒸気が山の斜面に当 たって、夕方になると雨雲を作ります。 毎日、沢山太陽に当たり、沢山雨が降るコナは、コーヒーの産地として は最適な場所といえるでしょう。 コーヒーの実が落ちれば、勝手に芽が出てくるくらい環境が良いので、 逆に選定する方が大変かも知れません。 こんなに好条件で害虫が居ないということは・・・すべて有機栽培か? というと、そうではないようです。 一体何のために、農薬を使うのでしょう? 当然ですが、植物が元気に育つ環境なので「雑草」も多くなります。 しかしコーヒーの木にとって「雑草」は、大切な養分を奪ってしまう邪 魔者でしかありません。 その邪魔者を排除するため、年に2〜3回コーヒーの木の根元に「除草 剤」を使う農園が多い、ということです。 あと「化学肥料」を使う農園もあります。 コナで木を見ると分かりますが、ものすごい沢山実がなっていて栄養分 もたっぷり必要であることは容易に想像できます。 それを補うために「化学肥料」を使う、ということです。 結局、完全な無農薬・有機栽培を目指すとなると・・・ 色々と手間がかかってしまうのは、どこの国の農園も同じかも知れませ んね。 とりあえず、害虫「ベリーボーラー」がハワイ島に上陸しないことを、 祈るばかりです。
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