●フン?
以前、幻のコーヒーと言われていて大変希少価値の高い豆なんだ!
新聞でも取り上げられたんだ!
と言いながら、新聞記事を片手に当店に持ち込まれた豆が「ルアック」
でした。
何で持ち込まれたかというと、「生豆で現地の方から譲ってもらったの
だが、自宅で焙煎する自信が無い。焙煎が上手い生豆屋で是非お願いし
たい!」ということだったのです。
焙煎がうまい! と言われちゃあ、やるしかないですよね。
それでルアックさんと初めてご対面した訳です。
で、どういう風に焙煎したら一番嬉しいか聞いてみました。←豆に。
ん? なになに?
「私はインドネシアからやってきました。ルアックという小動物のフン
から取り出されたコーヒー豆です。生豆はちょっとフン臭いけど、美味
しいです。」
ルアックは、大きく赤い甘みの多い実だけを選んで食べるため、その排
出物からとるコーヒーは、風味のいいものが出来ると言われているそう
です。
でも、ルアックは手当たり次第に捕獲され数が減少したため、幻のコー
ヒーといわれるようになったとか。
●ウ〜ン・・・
確かに、生豆の香りはフン臭い。で、豆も見た感じフンに似ている。
ルアックのフンは見たことないけど・・・。
ルアックのお腹の中で、うまい具合に果実部分だけ無くなっていて一般
に行われる果肉除去といった精製過程が不要となっている訳です。
で。とりあえず、同じ産地の豆の特徴を意識して焙煎してみました。
味わいは・・・う〜ん。もっとフンの香りを楽しめる(?)と思ったの
ですが、焙煎することですっかり飛んでしまいました。
思ったよりもあっさりとした味わいで、個性的な味わいではなかったで
す。
ご来店いただいたお客様にも、分けてもらったルアックを試してもらい
ました。
みなさん「クセがなくて美味しい」ということでした。フンのことを聞
いてビックリしていましたけど。
ルアック生豆の写真をアップしました。興味のある方はご覧くださいま
せ。
http://www.kimameya.co.jp/know/ruack.html
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