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秘蔵!コーヒー豆知識

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食後にコーヒーを飲みたくなる理由

「食後のコーヒー」理由は色々 

以前お話ししたようにコーヒーは「口臭予防効果」があるせいか、食後に飲むと口の中がサッパリします。
特に、ミルクやクリームを入れないで飲むとサッパリ感が増すような気がしますね。

また食事と一緒にお酒を飲んだ場合は、最後にコーヒーを飲むと効果的です。
コーヒーに含まれるカフェインには、肝臓でのアルコール分解を促す働きがあり、さらに利尿作用もあるので、アルコール分解後の老廃物も体外へ排出されやすくなるそうです。
詳しくは「アルコール性肝硬変とコーヒー」からご覧下さい。

その他「もう一品欲しい時に、コーヒーを飲むと食欲が落ち着く」という意見や、お腹一杯の時に「これで食べ終わり!」と締めくくるのにも役立つという意見もよく伺います。

また「食後には甘いモノを食べないと気が済まない!」という方は、お菓子の甘味を引き立たせるために苦味のあるコーヒーを選ぶことも多いです。
食後のコーヒーの理由は、本当に色々とありますね。

食後のコーヒーで糖尿病予防?

上記の他に、食後にコーヒーを飲みたくなる理由があるかどうか調べてみました。そこで見つけたのが、下記の新聞記事です。
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「コーヒー 脳にもおいしい 焙煎し過ぎは効果ダウン」
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種が認知能力の低下を防ぎ、糖尿病の発症を抑えるメカニズムを名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明准教授らと飲料メーカー「伊藤園」(東京都渋谷区)の共同研究グループが解明した。

コーヒーを多く飲む人ほど糖尿病になりにくく、高齢者では認知能力の低下が抑えられる傾向があることが分かっていたが、その仕組みは謎だった。

岡嶋教授らは、健康効果で知られるポリフェノールの一つである「クロロゲン酸」が知覚神経を通じて脳に作用し、糖尿病の抑制などの効果があるタンパク質「インスリン様成長因子−1(ローマ数字の1)(ワン)」(IGF−1(ローマ数字の1))の生成を促しているとみて実験を始めた。

クロロゲン酸は、植物が紫外線から身を守る際に働く物質で、特にコーヒー豆に大量に含まれる。独特の香りや渋味をつくる成分とされている。

クロロゲン酸を多く含むコーヒーと普通のコーヒーを十四日間、別々のマウス群に飲ませ続けたところ、多く含むコーヒーを摂取したマウス群で、各臓器のIGF−1(ローマ数字の1)濃度が最大で二倍になった。

二種類のコーヒーを、二十一−五十一歳の男性十四人ずつにそれぞれ二週間、毎食後飲んでもらったところ、クロロゲン酸の多いコーヒーを飲んだ十四人の空腹時の血糖値が低下するなどの効果があった。

岡嶋教授は「クロロゲン酸は熱に弱く、深いり豆ではこのような効果は期待できない。焙煎(ばいせん)し過ぎないアメリカンを適度に飲むのが効果的」と話している。
----(2008.06.24 中日新聞夕刊より)

食後のコーヒー(深煎りじゃない豆)限定ですが、糖尿病の発症を抑えるかも?というのが良いですね。
ついでに、認知能力の低下が抑えられるかも?...というのも魅力的です。
しかし、なぜ「アメリカン」を勧めているのでしょう?もしかして「アメリカン=浅煎り」という解釈なのでしょうか??
私は「アメリカン=薄いコーヒー」という解釈だったのですが...

ちなみに、この記事の元になっている論文を探したのですが、現時点では見つかっていません。色々なコーヒー関係サイトで記事は取り上げられているのですが・・・。
私の探し方が下手なだけかも知れません。もし分かる方がいらっしゃったら、是非教えて下さい。
どうぞよろしくお願い致します。

   ↓

名古屋市立大学論文捏造さんから、貴重な情報をいただきました。
上記の夕刊記事については、正確な情報では無い可能性が高いですのでご注意下さい。
詳しくは、店長ブログのコメント欄からご確認下さい。

まるで、私のメールマガジン発行に合わせて出たかのようなニュースにビックリ。そして間違っているかも知れない情報を流してしまったことにガックリ。
(でも、論文どころか教授の名前さえもネット上で全然見つからなかった理由が分かり、スッキリしました。)

コーヒーのクロロゲン酸と糖尿病予防についての論文は他にもありますので、次回はそちらを使って書きたいと思います。このたびは、紛らわしいレポートを書いてしまい大変申し訳ございませんでした。

最後に、情報提供して下さった名古屋市立大学論文捏造さんに、この場をお借りして心より御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

 

<参考>
糖尿病予防について
コーヒーと糖尿病1(色々な研究結果)
コーヒーと糖尿病2(予防と使用上の注意)
コーヒーと糖尿病3(予防と発症後の違い)



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