●2粒セット コーヒーの赤い実をむくと、中から2組になった種子が出てきます。 薄黄色の皮に包まれた種子が向かい合わせに入っていて、「ガム質」と呼ばれるヌルヌル した果肉が付着しています。 ほとんどの場合2粒セットですが、枝先に実る小さい実には1粒しか入っていないこともあ ります。 これがピーベリー(peaberry=丸豆)と呼ばれるもので、豆の平らな部分が無くコロッと丸 いのが特徴です。 #ちなみに平らな部分がある豆(平豆)のことは、フラットビーン(flatbean)と呼びます。 日本に輸出される多くのコーヒー豆は、ピーベリーとフラットビーンにしっかりと分けらます。 さらにフラットビーンも大〜小と分けられて、値段が微妙に違ったりします。(大きい方が 比較的高価) じゃあ、大きい方が美味しいか? というと、そうとは限りません。 ただ、焙煎する時にムラになりにくいのは確かです。 #ムラになると不味いか? というと・・・そうとも限りません。 味わい深くなって、美味しい! という方も結構いらっしゃいます。 とりあえず日本では、スーパーで売っているキュウリのように何でも揃っている方が好まれ るようですね。 ●水に漬けて干す 話が脱線しました。 さて。それではどのように精製するのでしょうか。 まず機械で実と種子を分けた後、種子に付着した 果肉(ガム質)を取り除くために、水に漬けます。 写真(左)は、果肉を除去するための機械です。 水に漬けると、未熟豆が混入していればプカプカ浮いてきますので、除去することができます。 写真(下)は、果肉を水に漬けるためのバケツです。 常温でそのまま一日置き、発酵臭がしてきたら よく水洗いします。 その後、水を切ってから天日干しします。 (1週間〜10日間くらい) 日に当たる部分と、陰になる部分ができ るので、定期的に豆を集めたり、広げたり ・・・・と攪拌を繰り返します。(写真左) この時、気を付けなくてはいけないのは 雨露です。 雨が降りそうかな? と思ったらすぐに 広げた豆を片づけます。特に、農園の ある辺りは標高が高く、天気も変わりや すいので十分注意が必要です。 |