以前、ロブスタ配合のブレンドでカフェオレを入れたら「伝説の味わいになった」というお話しをしましたね。 それを読んで下さったお客様から「ロブスタって産地の名前?」というお問い合わせがありましたので、今日はコーヒーの原種(主にロブスタ)についてお話をしたいと思います。
コーヒー豆の三大原種は、アラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種。
これらのうちコーヒー豆屋さんで買える豆は、殆どが「アラビカ種」になります。
「アラビカ種」は病害虫や高温多湿等に弱いですが、味わいは最も風味豊かで高品質なのが特徴。浅めの焙煎加減だと酸味が際立ちます。
※当店でも、ヨーロピアンブレンド以外の豆は全て「アラビカ種100%」になります。
次に、ブレンド等に増量用として混ぜることが多いのが「ロブスタ種」です(ロブスタは原種の名前です)。
病害虫に強く、高温多湿にも適応できる上に成長が早く、比較的安価なのが特徴。
味わいは、麦を焦がしたような香りと煮出した漢方薬のような風味(ロブ臭)で、強い苦味を伴います。
安価なため、缶コーヒーやインスタントコーヒーにもよく利用されています。
最後に、生産量が少ないため日本では流通しないと思われるのが「リベリカ種」です。
品質は、アラビカ種やロブスタ種よりも劣ると言われていますが・・・
どうでしょう?
私も随分前に試飲したことがあるのですが、確かにロブスタよりも飲みにくいかも・・・というのが正直な感想でした。
ただ、焙煎してからだいぶ時間が経っていたようなので、焼きたてならもっと美味しかったのかも知れません。
また機会があったら、ぜひ試してみたいと思います。
さきほど「ロブスタは増量用」などと失礼(?)なことを書きましたが。
現在当店でお取り扱いしている有機栽培のロブスタに限っては、増量用どころか大変高価な豆になっています。
豆の価格自体は、アラビカ種並みなのですが・・・
ものすごい量の欠点豆と石が入っているため、除去の作業量が半端じゃありません。
たった100gのロブスタを選別するにも、結構時間がかかります。それも生豆の時は生豆色、焙煎したら焙煎豆色に変化する石が入っているので・・・本当に困ります。
#当店では三重チェックで、除去に取り組んでおります。
でも、ミルクに負けないほろ苦さがある「伝説のカフェオレ」を再現するためには苦労を惜しみません。
カフェオレにピッタリな「ヨーロピアンブレンド」を作るため、これからも頑張ってカメレオンのような石とにらめっこして行きたいと思います。