ブラジルでは「有機栽培コーヒーの農園で働くこと」が大人気だと聞きました。どうして大人気なのでしょう?
理由は簡単。農薬を使わないからです。
農薬・・・と聞いて、家庭菜園の農薬を思いつきますか?
いいえ、いいえ。とてもそんなものではありません。かなり毒性の強いものをドンドン使うので、労働者達は重装備をしなくてはなりません。
密閉度の高い防護服を着て、猛暑の中で農薬を散布する訳です。
さて。ここで気になるのが「文盲率の低い国で、取り扱い説明書通りに防護服を身につける農夫が一体何%いるか?」ということです。
農薬中毒で入院する農園労働者が沢山いることから、正しい使用方法で散布されていないことが容易に想像できます。
では、この大人気の農園で働くことができるのは、何パーセントの労働者なのでしょうか。
有機栽培の農園は、200,000軒といわれるブラジルのコーヒー農園のうち、200軒程度。つまり、たったの0.1%です。
すごい倍率ですね。 これじゃあ、大人気になる訳です。
化学肥料や農薬を一切使わない「有機栽培コーヒー農園」が、もっと増 えれば・・・
働く人も安心だし、環境にも優しいし、私達の健康を脅かされる心配も無いし、・・・おまけに美味しいコーヒーが飲める。
一石四鳥だなぁ、などとしみじみ思いました。