先日、有機栽培の日本茶を生産している方から貴重な情報をいただきまし たので、早速ご報告したいと思います。 ●日本茶の農薬 残念ながら、有機栽培ではない日本茶からは、残留農薬が検出されるそう です。(当然ですが、有機栽培のお茶からは農薬は検出されません。) 特に美味しいお茶の樹(品種化されたもの)ほど虫や病気に弱く、年に 4〜5回ほど農薬を散布しなければなりません。 散布は収穫期を避けて行われますが、完全に残留農薬を無くすことはでき ないのが現状です。 「低コスト+大量生産」のためには、農薬散布は仕方の無いこと・・・ なのかも知れませんね。 「でも、新茶にはあまり農薬をかけないと聞きましたけど?」と素人なが ら質問した所、「仮に上からかけなくても、前年度に使った農薬が土にし み込んでいるから残留農薬は検出されます。」ということでした。 最近は、日本茶もコーヒー豆と同じで、水と同じ様に農薬をまいてしまう そうです。 #お茶をミルで粉末状にして食する方もいるそうですが、その場合は残留 農薬の濃度が3倍になるそうです。 ●中国産日本茶? あと驚いたのは、現在流通しているいる日本茶の4割が、中国産だった! というお話です。 今後さらに、輸入日本茶の割合は高くなっていくだろうということです。 日本茶なのに、中国産? うーん。なかなか奥が深いですね。 とりあえず、日本でも中国でも、お茶を飲む私達の健康だけでなく産地の 人々の健康、そして環境保護のためにも、必要最低限の農薬使用に抑えて いただきたいものです。 ●コーヒー豆の場合 一応コーヒー豆についても触れておきますと・・・ 日本茶のように「美味しい(高級な)銘柄ほど虫や病気に弱い」というこ とはありません。 むしろ「低コスト+大量生産」を目指すことで、農薬を使用しなければな らないのでは、と考えられます。 でも、もしアラビカ種とロブスタ種に分けた場合を考えると、安価で味が 落ちるロブスタ種の方が虫や病気に強いのは確かです。 安価な方が強いという意味では、少し日本茶と似ているかも知れません。 ただ、ロブスタ種は味が強烈すぎて(不味すぎて)単品では飲めないため、 有機栽培のものは現在生産されていません。 せっかく害虫に強いのに・・・残念ですね。 参考)ロブスタ種とは
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