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秘蔵!コーヒー豆知識

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実験!蒸らしの極意

蒸らしとは?

コーヒー粉の表面を湯で湿らせて、しばらく置く状態のことです。主に、ペーパードリップやネルドリップで抽出し始める時に行います。
でも、早くコーヒーを飲みたいのに何でわざわざ蒸らすのでしょう?

1)全体を均一に湿らせることで、偏った湯の通り道を作らず、均一に抽出できるようになるため。
しっかり均一に蒸らすことができれば、抽出時に真ん中にだけお湯を注いでも、ちゃんと全体から抽出されます。

2)コーヒー粉が湿ることで膨張し、湯に触れる面積が増え、さらに湯が浸透しやすくなって成分がしっかりと抽出されるため。
抽出時間が短いと、軽くてコクの足らない薄っぺらな味わいに。逆に長すぎると、苦み・酸味が出過ぎてキツイ味わいになります。

最適な蒸らし時間

では、どのくらい蒸らすと一番美味しいのでしょうか?
早速実験してみました。

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蒸らし時間      味の特徴
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   0秒   軽くてコク・香りが少ない。
  30秒   コクと香りが出てくるが、やや軽め。
  60秒   コクと香りが出ていて、まろやかさと甘みあり。
  90秒   コクと香りが出ていて、苦み酸味がハッキリ。
 120秒   香りが少なく、味わいのバランスが崩れキツイ感じ。
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私は、「1分前後」が一番味わいとして完成度が高いように感じました。酸味・苦みのバランスも良く、それぞれの味が突出していません。甘みも一番強く感じられました。 そして、まろやかな口当たりで、喉ごしも雑味が残りません。
ただ。あまり美味しくない豆で1分蒸らして「なんだ、美味しくないなぁ!」と怒らないでください。あくまでも、美味しい豆を「より」美味しくする手段であり、マズイ豆が美味しく変身!・・・という訳ではありません。
美味しい豆を入手した時、コーヒータイムを満喫したい時に是非やってみていただきたいと思います。

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