●有機溶剤は本当に残留している?
以前「カフェインを除去する時に、こわ〜い有機溶剤を使う場合が多い
ですよ」という話をしたところ、それが果たして残留するのかどうか、
といったお問い合わせがありました。
普段、カフェインレスを健康的だと信じて飲んでいた方には、とても気
になる所かと思います。
カフェインのより安全な除去方法が増えてきている・・・
とは言うものの。
色々と調べてみたところ、
輸入食品等の食品衛生法不適格事例として、年間数件ほどジクロロメタ
ンの残留によって処分されているようです。しかも、これも氷山の一角
にすぎないだろうと言われています。
仮に、残留していないと判断されたとしても、有機溶剤の中をくぐった
コーヒー豆が果たして安全なのかどうかは疑問ですよね。
そして、これは脱カフェインコーヒー全般に言えることですが。
カフェイン除去時に豆の油分も一緒に除去してしまうため、香味成分が
抜けて風味が欠けてしまうといった決定的なダメージがあります。
●カフェインを気にするということ
だいたい1杯のコーヒーに、90〜120mgのカフェインが含まれていると
言われています。
インスタントコーヒーに多用されるロブスタ種の豆だと、約2倍のカフ
ェイン含有率になっていますので、含有量もより多くなります。
でも。
実はこのカフェイン、頭痛薬や風邪薬にも結構入っています。
カフェインは良くない! と言いながら、エキセドリンを1回服用する
とコーヒー1杯分より多いカフェインを摂取することに。
おまけに薬だと、天然カフェインでなく合成されたカフェインを含んで
いる訳ですから余計心配ですよね。
コーヒー豆に入っているのは天然のカフェインで、濃縮も還元もされて
いません。それを、無理矢理除去してしまうのは、やっぱりピントがず
れているのでは?・・・・と思うのは私だけでしょうか。
ちなみに、美味しさと安全性を考慮して、当店ではもちろん脱カフェイ
ンコーヒーは置いておりません。
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