●コーヒーの農薬
以前、コーヒーは世界3大農薬使用農産物である、というお話をしまし
たね。では、具体的にどんな農薬が使われているのでしょうか。
もちろん、国や地域によって種類や使用量も異なってきます。
農薬の種類を大別すると、収穫前は除草剤・殺菌剤・殺虫剤が使われ
収穫後にも、輸入時に消毒(燻蒸処理)が施される場合があります。
消毒(燻蒸処理)は、日本に害虫を持ち込まないための処置で、ポスト
ハーベストの一種とも言えます。
ついでに、国内の倉庫で保管している間に殺虫剤で燻蒸されたり、店に
運ばれた後に「ゴキブリが出ると困るから、バルサンやるよ〜」ってこ
とになると、そこでも薬剤の洗礼を受けることになります。
いくら有機栽培の豆だって、店で殺虫剤使ったら何も意味がないですね。
#当店ではもちろん殺虫剤厳禁です。→夏は蚊に刺されっぱなし。
●草の拒食症・・・除草剤
収穫前に比較的多量に使用されるのは「除草剤」です。
では、除草剤って一体何でしょう?
当店が直輸入している有機栽培ハワイコナの農園では、「除草剤」が使
えないために大変苦労しているということでした。
具体的には、次々と生えてくる雑草との闘いで、労働力だけが頼りにな
るということです。
ここでは、農園主のお話を一部抜粋したいと思います。
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除草剤を散布すると、それを吸収した草が「自分は十分栄養を取ってい
る」と勘違いして栄養を取らなくなり、結果的に死ぬのだそうです。
わかりやすく言えば、「草の拒食症」を作り出す薬だということです。
多くの農園で除草剤を使っていて「有機ではないけど有害でもない」と
みなし、これを使っている農園では「ケミカルフリー」と表示するとこ
ろもあるそうです。
除草剤を使わないと、どう大変なのかというと・・・
雑草取りがとても大変です。
コナには蔓系の物凄い丈夫な雑草があって、これがドンドン木に絡み付
いてしまい、コーヒーの生育に大変な影響がでてしまうのです。
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農薬を使っていながら「ケミカルフリー」と表示して問題にならない所
は、日本の「無農薬」や「減農薬」表示と良く似ていますね。
除草剤の成分については、またお話ししたいと思います。
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