●アメリカンコーヒーは、アメリカ産コーヒー? 日本では薄いコーヒーをアメリカンと呼びますが。 アメリカで「アメリカンコーヒー下さい(英語で)」と言っても、店員 さんが首を傾げるだけです。 「アメリカンコーヒー」は日本人が付けた名前なので、当然ですね。 それでも「アメリカンコーヒー!」と頑張って言い続けると、アメリカ (ハワイ)産コーヒーのことと解釈されてしまうかも知れません。 アメリカで薄いコーヒーを飲みたかったら「weak coffee」と言いまし ょう。 たぶん、日本のコーヒーに慣れていると「weak coffee」と言う必要は 無いと思いますが・・・。 アメリカでは、歴史的背景から紅茶のような薄いコーヒーが愛飲されて きました。 現在、一般家庭で飲まれているコーヒーは、電動コーヒーメーカーで作 られる場合がほとんどです。 少な目のコーヒー豆量にたっぷりの水を入れ、スイッチを入れれば朝の コーヒーができあがり! という訳です。 もちろんアメリカは広く、人種の坩堝(るつぼ)。一概に「全員薄い コーヒー好き」という訳ではありません。 日本同様エスプレッソブームが上陸し、カフェでも色々な味わいが楽し めるようになってきました。 ●アメリカンは浅煎りで? よくアメリカンコーヒーは「浅煎り豆」を使う、という話を聞きますが 実際には違うようです。 私が見て回ったコーヒー店やスーパーでも、「浅煎り豆」と呼べそうな 豆は無く、中煎り〜深煎りが主流でした。 むしろ、日本よりも「FRENCH ROAST(深煎り豆)」が多く置かれている ようです。 昔アメリカでは、コーヒーの目方が減らないように浅煎り豆が主流だった、 という話は聞いたことがあります。 #焙煎が深くなるほど、水分が減って目方も減ります。 そのため、浅めの焙煎の方が少ない豆量でも目方を確保できることに なります。 今では豊かな国になり、コーヒー本来の香りが堪能できる焙煎加減で楽 しめるようになった、ということなのでしょうか。
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