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長寿の秘訣?ギリシャコーヒーの考察と濃度

前回は「長寿の秘訣?ギリシャコーヒーの焙煎加減」について報告しました。
今回は、ギリシャコーヒーに使われる珈琲豆についての考察と、濃度についてお話ししたいと思います。

ギリシャコーヒー(Boiled Greek coffee)の焙煎を考察

長寿の秘訣として注目されているギリシャコーヒーでは、ライトロースト(ごく浅煎り)豆を使うという意見とイタリアンロースト(ごく深煎り)豆を使うという意見がありました。

さて、そこで質問です。
高齢者の皆さま、特に90歳を超える方々が、何十年も安定した焙煎加減のコーヒーを飲んでいたと思いますか?

何十年も前から焙煎技術が優れていたとは・・・失礼ですが考えにくいです。そうなると、コーヒーの焙煎には焼ムラがあって当たり前だったのではないでしょうか。
つまり、そんなに厳密にライトロースト!イタリアンロースト!などと分かれてはいなかったのでは?と勝手に想像しました。

そう考えると、その研究結果にも納得がいきます。
なぜかというと、血液サラサラ&血管に弾力を持たせる作用が期待できるのは、焙煎が深い「ごく深煎り」の方。
これは焙煎が深いほど、効果的な「ニコチン酸(タバコと無関係)」が増えるからです。
※詳しくは、心筋梗塞&脳梗塞予防にコーヒーをご覧下さい。

また、抗酸化作用(老化防止)が期待できるのは「ライトロースト」の方。
これは焙煎が浅い方が、コーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」が多く含まれるからです。

結論として、もしコーヒー豆自体に効果があるとすれば・・・あまり上手に焙煎しないで「深煎りと浅煎りが混ざった豆」でギリシャコーヒーを作るのが一番効果的なのかな?と思いました。

深煎りと浅煎りのブレンド・・・ということは、当店の「長寿ブレンド」がピッタリですね!(宣伝ですみません)。

コーヒーの濃度に注意!

さて、濃い味のギリシャコーヒーを紹介した後ですみませんが、コーヒーの濃度にはお気を付け下さい。

お茶の文化を持つ日本やアジアの国々では、ご先祖様は濃いエスプレッソやギリシャコーヒーのような飲み物にはあまり慣れていなかったと思われます。
だから、日本の皆さんも「濃いコーヒーが合うかどうか?」様子を見た方が良いでしょう。

これは私がイタリアでエスプレッソを飲み歩いた時にも感じたことですが、濃いコーヒーを飲む時は必ず一緒に水を飲まないと、血糖値が急に変動したり、胃の調子が悪くなったりしました。カプチーノやカフェラテはミルクで薄まるので全然問題無かったのですが。

他にも「濃いコーヒーはちょっと苦手」というお客様のご意見もよくいただくので、「体に良いはず!」と決して無理して飲まないようにお気を付け下さい。
苦手と感じたら、水と一緒に楽しむ・・・くらいがちょうど良いと思います。
ギリシャでも、水と一緒に供されると聞きましたので。

いつかギリシャのイカリア島(Ikaria)に行って、どんな豆が使われているのか?どんな抽出なのか?
自分の目で確かめてみたいです。
もし現地で飲んだことがある方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さいね。

※ギリシャコーヒーの作り方
以前紹介したターキッシュコーヒーと同じと考えて大丈夫です。
詳しい作り方はターキッシュコーヒーの作り方からご覧いただけます。専用の抽出鍋が無くても小鍋でできますので、よろしかったらお試し下さい。

※すでに持病がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず担当の医師にコーヒーを飲んでも大丈夫か相談しましょう。
現在服用している薬との相性もありますので、くれぐれもご注意下さい。

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