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 不揃いの豆たち その1 

●どうせやるなら生豆で

Rさんから、こんなお問い合わせがありました。
「この豆の40%は欠点豆で、当店では完璧に除去しているから値段も高く
なる、と近所の自家焙煎店のマスターが言っていました。そういうものです
か?」

う〜ん、確かにそう言うお店が多いです。欠点豆が少ないことで差別化を図
っている訳ですね。
ただ、自家焙煎店はだいたい「欠点豆除去」を売りにしているので、あまり
差別化になっていないのが現状です。

あと、焙煎後に欠点豆を一生懸命除去している店も結構ありますが。
どうせ何割も除去するなら、生豆の状態でしないと意味がありません。
生豆の状態なら欠点豆を見つけやすいし、欠点豆除去後の方がムラのない焙
煎が可能だからです。
 
 

●変だと思わない?

以前「高級豆はすべて日本等の先進国に輸出して、産地の人々は残った豆を
飲んでいる」というお話をしましたね。→「欠点豆の紹介」
 

日本では、その高級豆を低価格で購入することができますが、それは産地の
人々が信じられないような安い賃金で欠点豆や不揃いの豆を必死に除去して
いるからです。

だからと言って、高級豆をさらに除去しバカバカ捨てて良い訳がありません。
確かにそこまで店としてこだわるのも、また一つのやり方だと思います。
でも、猫も杓子も、み〜んな「欠点豆除去してます!」っていうのはどうで
しょう?

キレイに除去された豆は、まるで日本のスーパーに並んでいるキレイな野菜
達のよう。
日本の野菜特有の、直立キュウリや無傷トマト。
傷が付いているものや、曲がったものは一体どこへ?

「美味しさの基準=美しさ」という日本人の感覚だったら、神経質なまでの
欠点豆除去も納得できますね。
 


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