実は、当店ではコーヒー豆を真空パックにしていません。
「長期保存できる真空パックにして！」というお問い合わせが多かった
ので、いろいろと調べたところ、あることが分かりました。

確かに真空パックにすると、長期的には酸化速度が遅くなって鮮度を保
てます（未開封の場合のみ）。
でも、焙煎したての豆を真空パックすることは、実は非常に難しいのです。
 

●鮮度を優先させる

なぜ、焙煎したての新鮮な豆は真空パックが難しいのでしょうか。
それは、豆を焙煎すると炭酸ガスが出てくるからです。豆が新鮮であるほ
ど、深煎りであるほど、ガスがたくさん出てきます。
ガスが出れば、袋はどんどん膨らんでいきますから、最悪の場合パンクし
てしまいます。

そのため真空パックにする場合は、焙煎後２４時間以上経過させて袋詰め
するのが一般的です。
 

でも。
当店では焙煎後、冷まして袋詰めしてすぐに発送ですから、２４時間後に
はお客様の手元に届いてしまっているのです。

そいういう訳で、当店では鮮度を優先させて自宅でしっかりと密閉ビンに
入れていただくことを、おすすめしています。
 

当たり前のことですが、真空パックの袋でも一度開けてしまえば普通の袋
になってしまいます。
買ってきた豆を保存する場合は、密閉できるビンか缶に入れて、コーヒー
の香りが逃げないように気を付けましょう。
 

※他の食品にも言えることですが、鮮度だけでなく衛生面についても
「真空パック」を過信しないようにしましょう。