今日は、当店掲示板「店長のお茶会」でお客様からいただご質問 「市販の豆は、なぜ膨らまない?」 についての私の回答を、抜粋・掲載させていただきます。 --------以下、掲示板「店長のお茶会」より抜粋(一部変更)-------- ご質問いただいた件について、少しお話させていただきます。 まず「新鮮なもの」の定義が店(メーカー)によって全然違うように思 います。例えば、焙煎後1ヶ月以内なら新鮮だ!と主張する所もあれば、 半年以内なら新鮮だと言う所もあり。 当店のように、焙煎後すぐ発送しないと!と言う所もあります。 でも、焙煎日を表示しているメーカーは殆ど無いので、新鮮かどうかの 判断は難しいですね。 もしメーカー側に鮮度を尋ねる場合は、「賞味期限は何ヶ月間を設定し ているか」を聞いてみましょう。 そうすれば、袋の賞味期限から逆算して袋詰め日を確認することができ ます。 でも、ここで気をつけなくてはならないのは、あくまで袋詰めした日で あるということです。 それが焙煎日と一致するかどうかは、分かりません。 例えば、焙煎後すぐに袋詰めすると、豆から出るガスで袋はパンパンに ふくれてしまって、穴を開けないと破裂してしまうかも知れません。 でも、穴を開ければ袋に入れたままの長期保存には向かなくなります。 そうなると、焙煎後しばらくガス抜きをするために放置しておく必要が あります。 放置することで、真空パック詰めにしたり、1杯ずつの小分けパックに したりすることが可能になる訳ですね。 つまり袋詰め時点ですっかりガスが抜けているので、当然抽出した時に も泡(ガス)が出ない・・・ということになります。 蒸らした時の泡立ちや、コーヒーの豊かな香りは「鮮度のバロメーター」 だと思います。 そして、その鮮度を楽しむためには、焼きたて豆を入手したり、挽きた てを抽出したり、と手間がかかるのも確かです。 便利さを求めて妥協するか。鮮度や美味しさを求めてこだわるか。 どちらを選ぶかは、お客様のお好み次第なのかも知れませんね。 <参考> ○蒸らしで豆を知る http://www.kimameya.co.jp/mame/murasisiru.html ○焙煎日と賞味期限 http://www.kimameya.co.jp/mame/syoumi.html ○鮮度?それとも真空パック? http://www.kimameya.co.jp/mame/fukuro.html |