厚生労働省研究班により、コーヒー摂取と大腸ガンの関連についての論文が発表されました。40〜69歳の男女約10万人を対象に、約10年間追跡調査した大規模なものです。
研究の結果、男性では、コーヒー摂取と大腸がんの関連はみられませんでした。
一方女性では、特に結腸浸潤がんにおいてコーヒー摂取によるリスク低下がみられました。
これは、下記のようなコーヒーの作用・成分によって予防されたためではないかと考察されています。
・腸内の胆汁酸や中性ステロールの濃度が抑えられる。
・腸の運動を活発にする。
・高血糖を防ぎ糖尿病を予防する。
・抗酸化作用を持つカフェインやクロロゲン酸、発がん物質に対抗する作用を持つ成分が含まれる。
また、男性では予防効果が無かったことについて、9割以上の人に喫煙または飲酒があったためではないかということです。
※喫煙・飲酒の大腸ガンへの影響は、強いそうです。
詳しくは下記ページをご覧下さい。
厚生労働省研究班による多目的コホート研究
「コーヒー摂取と大腸がんとの関連について 」
なかなか興味深い研究結果だと思います。
ただ、摂取しているのがレギュラーコーヒー(※)なのかインスタントコーヒーなのか、それとも缶コーヒーなのかが分かっていないのが残念でした。
#缶コーヒーを愛飲しているのは日本くらいで、その影響も大きいと思われます。
これはあくまで私の予想ですが、もしレギュラーコーヒーと他のコーヒー飲料に分けることができたら、もっと効果が現れるのでは?と思いました。
さすがに有機栽培コーヒーとその他のコーヒーで分けて!とまでは言えませんが・・・。
あと余談ですが、喫煙・飲酒は食道ガンへの影響も強いそうです。同様に、熱い飲み物も食道を傷つけてしまって悪影響を及ぼすので、コーヒーメーカーで保温温度が高くなってしまう場合は、少し冷ましてから召し上がった方が良いでしょう。
ドリップする場合も、沸騰した湯を注ぐと香りが飛んでしまいます。90℃前後になるまで冷ましてからドリップすれば、美味しい上に体にも優しいですね。
病気を寄せ付けないためには、「美味しい!」という幸せな気持ち(ストレス解消)も、とても大切だと思います。
※レギュラーコーヒー:
コーヒー豆を焙煎して挽いたもの、またはその粉を使っていれたコーヒ
ーのこと。インスタント-コーヒーに対して使われる。