●最初の一口
もし美味しいコーヒー豆で、とっておきの一杯をいれたら・・・
最初の一口だけは、ぜひブラックで召し上がっていただきたいと思います。
なぜか?
コーヒーの繊細な味わいは、ミルクやクリームを入れることで消えてしま
うからです。
また砂糖を入れることによって、コーヒーの持つ本来の甘さを堪能するこ
ともできません。
ちょっともったいないなー、と思うのは私だけでしょうか。
もちろん、細かいことはどうでも良い人にとってはエライ迷惑な話ですね。
「どんな風に飲もうと、勝手でしょ!」というお気持ちも良く分かります。
ただ、「これ美味しいコーヒーなんだよ」というウンチクを聞きながらご
馳走になる時は、ちょっとだけ気をつけましょう。
ご馳走した方が、がっかりしないように。
それに本当に美味しいコーヒーだと、意外と何も入れない方が飲みやすい
かも知れません。
健康のことを考えれば、ブラックで飲むのが一番ですし、ね。
●エスプレッソは別
いつも豆の味わいや焙煎加減を吟味する職業柄、ついついブラックで飲ん
でします。
でも、エスプレッソだけは別! とイタリアのエスプレッソメーカーの方
から教えてもらいました。
エスプレッソに砂糖を入れないで飲むのは、日本人くらいだ! とも。
イタリアでブラックで飲むと、かなり「変な人」に見られるそうです。
つまり、砂糖を入れることで初めてエスプレッソの味わいになる、とい
う感じです。
しかし。変だと言われながらも、やっぱり一口目だけはブラックでエスプ
レッソを飲んでしまいます。
どうしてもブラックの味わいを知りたい、という探求心は抑えられないか
らです。
だから、「どんな風に飲もうと、勝手でしょ!」というお気持ちは、とて
も良く分かるのでした。
たぶん私にとってのコーヒーは、いつも研究材料なんだと思います。
話が脱線しました。
エスプレッソは、スプーン2〜3杯の砂糖をサラリと入れて飲むのが基本
です。
スプーンで混ぜて砂糖を溶かしても良いですし、混ぜずにそのまま飲むの
も粋だとか。
混ぜない時はカップの底に砂糖が残るので、それをスプーンで食べるのも
OKだそうです。
確かに、苦みだけが突出したエスプレッソが砂糖を入れた瞬間にバランス
のとれた味わいに変化する様は、感動的ですらあります。
エスプレッソには砂糖!
これもイタリアへ行った時のために覚えておきましょう。
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