米ネバダ大学の研究チームが、コーヒーの残りカスからディーゼルエンジン用のバイオ燃料を安く作れることを発表しました。
チームは、コーヒーの残りカスに15%程度の油脂が含まれていることに着目。油脂から燃料への変換効率は100%だそうで、世界中で毎年出る残りカス700万トンを集めれば、バイオディーゼル燃料の約1割分に相当する量を作れるということです。
ちなみにその燃料は、コーヒーの香りがするそうです。
あまり使い道の無い、コーヒーの残りカス。ご家庭では消臭剤として活用されている方もいらっしゃいますが、大手メーカーの工場で大量に出てくるカスは企業ゴミになるだけです。
もしそのゴミが燃料になるなら・・・環境保護のためにも、有効活用してもらえると嬉しいですね。
(参考記事:朝日新聞 2008年12月21日朝刊より)
そういえば今から5年ほど前に、香料の会社からお問い合わせがありました。
「残りカスを細かく砕いて香料を混ぜ、インスタントコーヒーを作りたいけど、どう思いますか?」というご相談だったと思います。
私は、どんなに細かく砕いても、残りカス独特の後味が残るのでは?とお返事差し上げました。その後、そのような製品は見かけないので、断念したのかも知れません。
発想は素晴らしいと思ったのですが、香料で・・・というのが、いただけませんでした。
コーヒー本来の香りは本当に素晴らしいですが、挽いた瞬間からどんどん消えていきます。
そんな繊細な香りだから、魅力的なのかも知れませんね。